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丹沢・菰釣山、緑の回廊

2006年5月24日(水) くもり 4人

5月は丹沢に行くことが多くなります。シロヤシオもなのだけど、なんといっても新緑がお目当てです。きょう出かけたのは、丹沢の西に位置する菰釣山。ちょいっとだけ初めてのルートをと、油沢ノ頭に出るモチハギ沢左岸尾根を登りました。
Cimg1151s    ブナとトウゴクミツバツツジ  
(油沢ノ頭~ブナノ丸~菰釣山の稜線にて) 

白井平の奥のスカイバレーキャンプ場で橋を渡り、なんなくモチハギ沢を越えた。ヒノキ林の尾根の末端から歩き始める。急だけど手入れのよい檜林は歩きよい。でも右下の谷は雑木林の緑が眩しく、あんな中を早く歩きたいな、と 憧れながらせっせと登る。
Cimg1075s 1050mあたりで念願の雑木林に入る、「うわぁ!」みないっせいに喜びの声(^o^)。 足元の笹が少しうるさいけど気にしない。緑っていいね、いいね、といっていると、爽やかな所に出た(左写真) 『横浜市水源かん養林』の白杭も立つ。もしかしたら、この辺に、エアリアの赤破線がやってくるのかも、確認はできず。歩きいいね、よかったね。と思ったのもつかぬ間、背を越すスズタケが現れた。右に逃れたら伐採地、富士山も拝めるし風が心地よいし「おお、ラッキー~」、
10分ほどで伐採地は終わり、しかたないスズタケの壁を分けて尾根に戻る。
Cimg1091s そしたら尾根上も、さっぱりした歩きよい雑木林だった、1200mピークあたり。緑がいいね。最高 最高、浮かれてポンポン歩いていった。次の登りにさしかかるころ、またスズタケ帯に突入。細い切り開き?けものみち?ばりばり分けて とにかく進まねば。このあたりの山域をご存じの方はおわかりでしょうが、菰釣山を覆う典型的なスズタケ地帯だった。      

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その1230mピークを越え、やっとこさ鞍部に出たとたん、ウソのようにスズタケが消えた。スゴイスゴイ、緑の渦に巻き込まれた、濃いピンクのトウゴクミツバが点々と咲いてる、地獄をぬければ極楽浄土だった。Cimg1137s            右→シロガネソウ
そうして無事、油沢ノ頭(1310m)に到着した。あとは緑の回廊の稜線歩き。Cimg1130
大きなブナの若い緑が柔らかい。トウゴクミツバツツジが咲いていた。まだ蕾も多く、全部咲いたらかなり豪華。あんなに濃い色だったっけ?Cimg1133s

                       

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右→の写真は菰釣山手前の小ピーク。芽吹きから新緑に変わろうとする、ブナの緑のさざめく中、自分も染まってしまいそうな、緑、緑、緑。Cimg1160s

左←写真、ランチはもちろん菰釣山の山頂で。ソーラー設備のデンキは何に使われているのかなぁ??
南の草地にシートを広げていただきま~す。
↓枝を広げたブナが見下ろしていた。こぼれる光り、気持ちよい。Cimg1170s

さぁ下山、、緑の回廊をブナノ丸まで戻る、向きが変わると光りが変わる。色が変わり景色が変わる。ブナノ丸から北に下りる、ぶな林を下る、富士見峠(富士山見えない)を過ぎ、前ノ岳を過ぎ、カラ松林の新緑を愛でつつ、最後はヒノキ林をジグザグ下り、スカイバレーキャンプ場に戻った。Cimg1179s Cimg1205s

【行程】 スカイバレーキャンプ場 09:00-油沢ノ頭 11:15-菰釣山12:10/13:00
-ブナノ丸13:20-前の岳13:40-スカイバレーキャンプ場14:20

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 ・・・・・ では また ・・・ (^^)/~~~

 ヤマシャクヤクに
 また会えた (^_^)
 株が増えていた。
 すごく嬉しい (*^_^*)

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名もなき草こそ・5月

2006年 5月のある日・・・

里山に香りが漂う、スイカズラやニセアカシアの花が咲いている

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こんな大木が、住宅造成地の土手に自生しています。ニセアカシアって成長が早いのでしょうか?Cimg1009s

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緑の中にひときわ輝く ジャケツイバラ。うっかり近寄ろうものなら、鋭いトゲトゲが噛みついてきます。去年の秋、種を採取して植木鉢に蒔いたけれど、芽が出てこなかったなぁ。

Cimg1222 このての草の名前って、 かいもく分かりません。花の感じから ”イネ科のなにか?” と思います。 揺れると、煙のように花粉が吹き出ます。

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こっちは分かるよ、イネ科のコバンソウだ。

かさかさかさかさ、ドライフラワー。鉢に育ててる人もいるんだよ。

Cimg1217_1 スイカズラ  山の薫りだ・・・
ヤマケイ野に咲く花によると『漢方でニンドウ(忍冬)と呼んで薬にしている。  また花が終わりかかると黄色く変わるので、金銀花とも書く』  金銀花?、スゴイ。

Cimg1060_1 今年も収穫しました。
ワラビです。

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(右)クサノオウ→草の王様という意味かと思っていました。草の黄なのですってね(^-^)、径2㎝
Cimg0375s_1 ←(左)こちらは同じ仲間のヤマブキソウ(5月初)花は大きく径5㎝、だんぜん豪華です。

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この小さい黄色い花はコメツブツユクサ、うっほーい。名前覚えたばかり。Cimg1067

最後は ツルカノコソウの花の終わり、
種をつけてとんでゆくとこ?
みればみるほど儚げなのは、春植物(スプリング・エフェメラル)のひとつだから、もうすぐ、枯れるのでなく、消えてしまう草だから。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バイバイ

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ぶなの新緑・檜洞丸

2006年5月17日(水) くもり 4人

ぶなの緑にどっぶりひたって歩きたいと、丹沢の檜洞丸にいきました。
森はまさに新緑のエネルギー溢れ、その中をゆるゆる歩ける幸福感、
いつのまにか山頂についていました。山頂付近のブナはまだ芽吹いた
ばかり、満開のフジザクラが迎えてくれました。

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緑・緑の・・・・

9:00 神ノ川ヒュッテに駐車、きょうは林道歩きから始まりです。
左下の神ノ川も対岸の袖平の尾根も新緑・累々、その中にウツギの白やヤマツツジの赤が引き立ちます。小一時間ほどすると何本もの支流を集める広河原に到着。あれが源造尾根、あれが地蔵尾根、そしてあれが袖平尾根・・・いつでも何度でも歩きたい尾根を愛おしく眺め、さぁ、出発です。
きょうは彦右エ門谷の左岸尾根、檜洞丸に一番早くあがれる(と思います)北の尾根になります。
Cimg0840s とりつきあたりは、沢沿いの少しぐずぐずした急登ですが、20分ほどでしっかりした道になり、972m台地の手前で主尾根に合流します。ヒノキ林の作業道を伝いあいかわらずの急登をこなし、972m台地に。一息ついてまた檜の急登をがんばること30分、酒瓶やチェーンソーの刃やらが散乱しはじめ、やな感じねぇ、といってると、Cimg0843s
再び台地上の広場に出ます(1050mあたり)。
おお、目の前には、スズタケのゲートがある・・・?(ってずいぶん枯れちゃった)

あの向こうには、・・・ぶなの森が待っているだよ(^^)。

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どこまで続く、ブナの、カエデの、ツツジの・・・緑、緑、緑・・・・

Cimg0881s Cimg0889s

その中の花たちも緑に溶けそうなほのかな色あい、ピンクのトウゴクミツバツツジと、シロヤシオツツジ。どちらも花付きはいまいち。写真のような木を探しながら歩きました。去年のたわわな状態とは段違い。花期にはまだ早いのですが、葉が出ている木につぼみのないのが多かったと思います。

Cimg0903s

Cimg0946 山頂に近づくにつれ 緑・緑だった森が幼い葉のめぶきに変わってくると、足元にはバイケイソウの葉が溢れはじめます。トリカブトも芽を出しています(^^) 
二週間もたてばブナは新緑になり、シロヤシオやトウゴクミツバが咲くでしょう。そのころ、バイケイソウは腰あたりにまで伸びているでしょう。
Cimg0961s Cimg0954s

山頂で待っていたのは満開のフジザクラ。ぐるりとかこまれてる感じ。
お昼どきなのに誰もいないなんてラッキー、と思ったけど、小雨が降ってきたのでランチは青ヶ岳山荘をお借りしました。外は濃い霧につつまれはじめました。

熊笹の峰からヤタ尾根で下山することにしました。
Cimg0970s 途中の岩場で咲いていました(^^)
コイワザクラです。
笹原とブナの木がすてきな稜線、
あら そこにいるのは???Cimg0972s (中央)

拡大したら

Cimg0975s_2

Cimg0978s

お顔を見せて・・・・

太ってる?
おなかにアカチャン?
そもそも、めす?

ヤタ尾根をくだります、再びぶな林。こんどは芽吹きの状態が新緑に変わってゆきます。そうしてヒノキ林になります。北尾根と違って足元が岩ゴロで歩きづらかったです。
林道を横切ると沢音が聞こえはじめ、再びヒノキ林をがんがん下り、今朝の林道におりました。駐車場所までは10分ほど。

久しぶりの檜洞丸よかったです。 丹沢の良さを味わえる山です
檜洞丸~熊笹の峰、シロヤシオの木が多い、ことしの花はどうでしょう?

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ではまた (^^)/~~~

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石割山南西山稜~~ボケとスミレとフジ桜  

2006年5月10日(水) 

朝は雨ふり、予報と違うぞ。どーせ、雨は止むだろさと車を走らす、国道412号線。加入道山に登ろうと道志の湯の奥の駐車場。まだ雨止まず。では御正体山に変更だ。山伏峠まで来たけれど、依然と雨は降り続く。あーあ、しょうがない、山中湖の花の都公園にでも行ってチューリップを見てほうとう食べて帰ろうと、山中湖畔を走るうち舗装路が濡れていないことに気がついた。ウソ、信じられない、やったぜ。というわけで
花の都公園に駐車し、石割山南西の山稜を歩くことになりました。(^^)

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めぶきの雑木林はすごいよね。
登りだしが900mくらいで、森に入ったとたん芽吹いたばかりの明るい緑に包まれた、、ヤッホー!! 飛んでるような軽い足どり。林の下は春の花咲く、エンレイソウやユキザサやテンナンショウやヤマブキの花・・・
Cimg0678 稜線に出ると、うわっ、満開のぼけの赤い花の続く道。わたしたちはボケボケでござる、お似合いでござる。すみれも多種多様、濃いのやうすいのや紫のグラデーション、見事でござった。とにかくすごい量なのよ。Cimg0712
長池山、飯盛山、大平山と、まんじゅうのような山を越えて行く。 ふりかえればこの丸いドームの上に、でぇ~んと富士山が見えるはずなんだけど。

Cimg0775 稜線はずっと、ずっと、ずっと・・・・フジ桜が満開。小さな花びら、ちょっと色濃く、優雅というより可愛い感じ。丹沢にも多いけど、やっぱりこっちが本場かな? こぶしも咲いていた。きぶしも咲いていた。 まさに↓春です↓春です↓春ですよ♪、そんな道のりでした。

Cimg0755 空はすっかり晴れ上がり、カンカン照りの初夏の陽ざし、平尾山でのランチのあとは、なんとも急坂まっていた、エイコラエイコラ登ってさ、石割山まで足を伸ばした。名物は富士山とのご対面、でもきょうは雲の中。右奥に御坂の稜線よく見えた。黒岳は河口湖畔だから当たり前なのだけど、へぇ、意外に近いんだって、不思議な感じする。

Cimg0796  帰りは平尾山の北西尾根で内野に下りることにした。平尾山まで登り返すのはめんどくさいと思ったら、おっ、ラッキー、鹿柵が終わったとこに、ごくごくうすい踏み跡あった、おかげで山頂をトラバース。この道?、じつによい感じ。樅の植林中木帯に、桜や楢や楓やなどの広葉樹も混ざって絵のようなっていうか、夢見てるような雰囲気なの。ふわっとした明るい景色が広がってたよ。みんなんで、ぽーっと、立ち止まっては眺めていたの。ずっと見てても飽きないの。なんだったろう、あの感覚。小鳥が盛んに囀っていて、心地よい風が吹いていた。(奥に見えるは鹿留山)
Cimg0800 尾根は少し藪っぽかったけどなんなく下りられた。でもね、途中に伐採地(雑木を植林)と鹿柵が現れたので、尾根通しやめて鹿柵沿いに変更、手っ取り早く林道におりてしまったの、筋を通すべきだった? 

里に出ると地図にない貯水池あり(上からも見えた)。真っすぐな農道をひたすら歩く。新装なった内野スーパーの前を通り、ハリモミの純林(と地図に書いてある)の中の道路を抜けた。「ハリモミってどんな木??」みんなで楽しみにしていたのに、かの純林に入ったら「え?」 ただの赤松の林じゃない? とにもかくにも、舗装路歩くのは疲れます。トホホホホ・・・・

Cimg0816_2
→これは内野の家の玄関先に飾てあるせいの神どんとやき?の飾り? このような飾りは、富士急の十日市場駅付近の家々の玄関先でも見かけました。
どういうものなのか?


山中湖を巡るなだらかな山稜は、花が多い一帯と思います。きょうのコースは、別荘地開発が進み、メインルートは階段が造られ、ハングライダー基地となってるらしく、林道が縦横に走ってるので、お花が片隅に追いやられるのはと心配であります。
ba_sobuの老婆心?かも、・・・だったらいいけど。

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平野峠手前にて、春のトンネルぬけていくよ~♪  ねぇサンショウバラ、あるかしら? あると思うわ、だって杓子山にはあるじゃん。 わたしのカンだとありね。  甘~い、それらしき木見なかったよ。 それらしき木ってどんなん? 知らん。 真相はいかに?

では、また  (^_^)/~

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いよいよ新緑の季節~大峰

2006年5月6日(土)

な~んか久しぶりな感覚だ(^^)  ザック背負って登山靴はいて、歩くわたしのかたわらの、葉っぱはふわふわっ柔らかい、さわって歩く、手のひらが震える。 靴の裏はふんわか、沈んでしまいそう、落ち葉がずいぶん積もってるもの。青葉若葉の季節、小鳥たちはさえずり、リスが走る、木々の遙か高くを黒いアゲハが舞っている。そこに桜のはなびらが、落ちてくる。はらはら、はらはら、しずかに、落ちてくる。登りで出会ったすてきなこの尾根、きっと秋も歩くと思う

 
Cimg0506h_1      松姫鉱泉を起点に、尾越山~水無山~大峰を歩きました。

Cimg0483s  尾根に上がると植林帯はすぐ終わり、こんな雑木林がまっていました。柔らかな新葉とヤマザクラのうすピンクが混沌とした優しい色、足元にはチゴユリやイカリソウが咲いてます。

Cimg0489s やがて左から尾根を合わせる800m台地に乗ると、深い落ち葉の高級な絨毯しきつめの大広間、膝下まで埋まってしまうほど。右はオブジェのような双子の木、ちゃんと生きています。   新緑はエネルギーに溢れています、どの緑もそれぞれに。とりわけカエデは美しい、色も形も透けぐあいも。  上にゆくにつれ、葉は幼くめぶいたばかり、その分、空の広がりが大きくなって、心も軽くなっています。落ち葉の間に大岩がぼんぼん現れてきたので、岩に名前を付けたり登ったり座ったりと、しばし遊んでから、じき稜線 (水無山~尾越山の中間点 1110m)に出ました。

Cimg0539s

尾越山に寄って一服してから水無山に向かいます。何度か来ているこの稜線、今まで雪のある冬ばかりだったので、めぶきの緑のようすは新鮮でした。

Cimg0615h   
水無山から大峰への尾根・・・綺麗なライン、伐採地が拡大したような・・・?

日当たり良すぎるはだかの尾根歩きは、きょう一番の難所だった~ ふーふー
かなりの体力消耗・・・へろへろ、、、喉からから、、、紫外線はお肌にわるいワ、、
でも西沢の頭からの雑木林に入ると、ふたたびエネルギーに充たされました。 
森がかもしだす、パワーかなぁ。 なんと桜の多い尾根でしょう。透けるような緑色の中に透けてしまうピンク色。山桜って近くにあると目立たない、不思議な花です。

Cimg0603大峰の山頂、いつも寂しげなたたづまいの、この山にすっかり納まっている祠。
さっきの伐採地では、あんなに暑かったのに、ここにいるとヒンヤリしてきます。
いつ訪れても静か。きょうも静か。
お昼を食べてねころんでいたら本当に眠ってしまいました。

大峰の山頂近くで、ことし初めてのアケボノスミレを見ました。スミレの中では一番好きなスミレです(左)   そして右は、上和田の車道の擁壁で見た花・・・どうみてもウツギに見えるのですが、早すぎる気がするんだけど。

Cimg0578s Cimg0655s_1

松姫鉱泉P06:00-尾根600m 06:20-800m 7:00-950m 07:30(10) -1110m稜線08:10-尾越山 08:20-水無山 08:50(10)-1298m西沢の頭09:45(10)-大峰10:15/11:05-水無山12:05-登山口13:35-上和田 12:50(20)-P13:20

Cimg0534s      
登りの尾根で出会った
『がまがえる岩』なりん→

↓ちょいと上から見下ろせば。
Cimg0030s

 ・

 では、また (^^)/~~~

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