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春らんまんミツマタの巻

2006年3月29日(水)晴れ

きょうは満開のミツマタのお花見です。                                                  丹沢の札掛~地獄沢橋あたりをふらついてから、ヨモギ尾根をつたってヨモギ平に行きました。(^^)

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札掛に駐車。いつものニホンジカの一家?がくつろいでいまう。その脇をすぎるとき「めんどくせーな」というふうにノロノロ逃げていきました。                                                                                                        吊り橋を渡り県道を南に歩いていくと、左側のヒノキ林からこぼれるようにミツマタの花が覗きます。ちょいっと上がれば、トップ写真の世界が広がっているのです。中ではミツマタが薫っています。華やかな黄色と果てしない花の連なりで酔ってしまいそう。                                                                                         Cimg9475s       右側の藤熊川の河原にも満開のみつまたが見下ろせます、川沿いのフサザクラも満開、きぶしも満開、シデの花も咲き、ネコヤナギも芽を吹いてます。ああ。春・春・・・ですよォォォ(左写真のヒノキ林の中もミツマタの花、花、花・・・♪)

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地獄沢を越えた左の林道のすぐ奥にミツマタの密な一帯があります。上の写真にうっすらと人影がおわかりでしょうか。若木なのに下を潜れるくらいな木の高さ、上から撮ったので花が白っぽく写っていますが、中に入ると黄色のアーケード~~これって恍惚感?(笑)。林道の奥にもミツマタは続きますが、ことしは木材切り出し作業中、お邪魔のないよう、きょうは入り口だけ。森林事務所の方によると、戦前から戦後にかけて製紙原料として栽培されていたミツマタですが、輸入パルプに押され、かまわれなくなり今に至ったとか、保護されるでもなく、邪魔にされるでもなく、手入れの良い檜林の中で、居心地よく暮らし増えているようなのです。                                                   Cimg9501s                              花見のあとはヨモギ尾根。藤熊川の流れの浅いところから川を越えます。サンサンとそそぐ朝日は温かく、せせらぎの音や小鳥の声,、向こうにぽっかりミツマタの花 (^^)

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そのままとりついた尾根のヒノキ林の中もミツマタの群生、急勾配もなんのその、上ばかり見ながら、ほろ酔い気分です。標高差150mの斜面の100mくらいまではミツマタに励まされ、その先は見えてる尾根を目指しがんばりました(笑)                                                                                                                                                                                     

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ヨモギ尾根は札掛から三ノ塔北の肩(お地蔵さん)に伸びる尾根、中腹にヨモギ平があるので、わたしのおきにいり(^_-)           立派な檜林を抱えています。稜線には大かえで、大樅などもあります。

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→806m台地に広がる草地です。夏は緑そよそよ、テンニンソウやトリカブト、マルバダケブキの花が咲きます。丹沢を歩くと、ときおりこのような草地が現れます。(^^)Cimg9537h ここがヨモギ平(970m)。じきブナたち芽吹き、青葉になり、紅葉します。下草もやがて緑に萌え、花が咲き、冬は雪に覆われます。どの季節に訪れてもうっとりするような、美しいところです

Cimg9545s こんな場所が身近にあることが嬉しく、訪れることできるのですから幸せです。さらに1時間登れば三ノ塔の雄大な景色をものにできるのですが、きょうはここまで。                                                                     お弁当からお茶コーヒーフルーツおやつ和洋のフルコースで、の~んびり過ごしました。うっふふ・・                              

Cimg9548s                   ブナに混じって楓も多く、秋は赤と黄色のハーモニーが素晴らしいです

Cimg9559ss Cimg9528ss 下山は東尾根で、ボスコキャンプ場に向かいました。トリカブト&マルバダケブキ                                                                               Cimg9484 キャンプ場に降りてからは、藤熊川の左岸歩道を歩き、木橋で対岸に渉り、県道に出ます。もう一度、ミツマタのお花見をして、札掛まで戻りました。

ではまた~・・・                               (^^)/~~~

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雑木林の柔らかき懐に

2006年3月25日(土) 晴れ

オフ会で、権現山の西の三森北峰へゆきました。ノコギリ尾根をのぼり、長尾根を下りました。この尾根は、ン年前のわたしに、雑木林のすてきさを教えてくれたところです。

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CIMG9346s バスを杉平入口で降り 葛野川の橋を渡ると、ほうれんそうやネギの畑が広がり、茶畑がのどかにうねり、白梅は満開の枝広げ、桐の大木がすっくと美しい姿をさらしている、そんな田園風景がノコギリ尾根の入口ですCIMG9347s

CIMG9375s きょうもダンコウバイの黄色が目立ち、きぶしはノレンのような花を垂らしています、けれど淡い黄色は林に紛れてしまいそう。芽吹きをまつ雑木林の梢ごしに、肩を並べる山々みえて、それは水無と大峰、最後に歩いたのは何時のことだったっけ~と、記憶を辿りながら歩きます。

CIMG9378s  踏み込む落ち葉は厚く重なりクッションふかふか弾むよう♪♪・・この道は、初めてわたしに雑木林の愉しさをおしえてくれたところなのです、その時のときめきをずっと忘れずにいられたら・・・ただ歩いていることがわくわくになるんだと気づかせてくれたひと空気香り太陽の光落ち葉の堆積、今ここにあることに・・ありがとうありがとう・・・

CIMG9389 そうして三森の北峰に出ました。(集合記念大パーティ☆開催)

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CIMG9395山頂から急な岩道のアップダウンを繰り返すと、誰もが優しくなれそうなすてきな鞍部が待っています「尾名手峠」古びた道標・かつての峠道を知らせていて、中でも腰掛けに向かって降りて行く道のなんとも魔力的、惹きつける力ってなんだろうCIMG9397

腰掛側から峠を見上げる

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麻生山の巻き道はみごとなまでな美しい。そのに沿って歩くうち、わたしも山に心を添わせているのです

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長尾根も落ち葉の深さに驚いて楽しんで道は続く

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麓に近づくにつれ春のきざしも目に見えてきます。                                              可憐な表情の乙女スミレ。クロモジの花芽

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最後は駒宮砦をこえて浅川にかかる落合橋にでました。アブラチャンの花、橋から身を乗り出して写真に収めました・・・「うまく撮れたよ」(と思います)・・・(^^)

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Hgさん、hillwalkerさん、                                  かずさん、kuroちゃん、                                 そしてそしてkomadoさん                                                  きょうは ほんとうに                                   ありがとうございました。

では~また~ (^^)/~~~

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春は駆け足、菊花山馬立山

2006年3月22日(水)                                                     大月駅から歩いてゆかれる菊花山(643.7m)に、久しぶりに訪れました。                           ダンコウバイの黄色が、わが世の春を謳っていました(^^)                             それにつけても去年のマンサクはどこにいったのでしょ?

左に大月の町や岩殿山を眺めながら登ります・・・↓CIMG9241s 

大月の駅で、すぐそこに山は見えます。                                                 「たしか、お寺からだったじゃない? どういくんだったっけ」 なんて山裾を歩いていたら、お寺はないけど大月市の道標が山頂を指していたので、そっから入山。CIMG9235s                                     いまはダンコウバイの花盛り。華やかな黄色いボンボンをつけた木が道の脇や谷底に見えています。菊花山は低いながら岩っぽくて楽しい山、そんな道に見慣れぬピンクの花見つけました。かわいいね、なんの花? うーん、うーん、どこかでお会いしたことあったよ? (あとでハタと!、、、あなたせんぼんやりさんでしょ?)

CIMG9237360度の展望の山、菊花山。                               雲はないのに霞んでる。ああ春,、春ですね  (^^)

CIMG9246s菊花山からは東南の尾根を下ります。4年前は山火事跡の焦げ焦げな松もずいぶん復活したものです。                                     沢井峠には、尾根からはずれる感じで急坂を下ります。「岩殿くらぶ」の道標が懇切丁寧に道迷いなきよう立ってます。写真の緑服は唯一きょうであった方、岩殿クラブのメンバーでゴミを拾ったり登山道の点検をなさっているとか、CIMG9247 ありがとうごいざいます、(でも道標を、もちょっとシンプル&少なめに、とは、身勝手なお願いかしら?) 沢井峠(←)ではクロスする峠道の沢井方向へは定かではありません。。反射板の小山を超えると、道はさっぱりし、展望もそこそこ、よっこらしょっとひと登りで沢井沢の頭に出ます。(九鬼山-御前岩縦走路)

休憩は御前岩でと、右に折れます。岩っぽみちを岩の上を歩いたり、トラバースしたり、多少の緊張感ですぎてゆきます。春ランやヒナスミレ(?)を楽しみながら、♪

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CIMG9263 御前岩、だいぶ霞がかかって展望はいまいち。見下ろす谷の深さはさすが。    ここもほんのり、春の色合い、ホホホホホ

縦走路を南に戻り、さっきの沢井沢の頭を越えれば馬立山

ランチのあと、去年11月の晩秋に歩いた田野倉尾根を下ります

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この尾根ではおととしマンサクを見たのですが、やはりことしはダンコウバイ。そして、さみどりのウスタビガのまゆ。

CIMG9294s CIMG9293s 里に近ずくにつれ、早春の花たちが日だまりに咲いています。そんな花を眺めながら、田野倉駅に着いたのはまだ2時過ぎでした。

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おおお、もう芽吹きだしているじゃありませんか。

一週間といわず三日さき          山はどんな顔しているでしょう。

美しさ、見違えるよう・・?          想像するだけでどきどきしてきます。

(^^)

あまり早く高尾に戻れたので裏高尾に寄ってみました。 

→ 高尾の春・四日後に~ をご覧あれ(^^)

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高尾の春・四日後に~

2006年3月22日(水) はれ

菊花山馬立山の帰り道、ふたたび早春の裏高尾を訪ねました。                      小下沢の梅園は紅白の梅満開、そして ハナネコノメは!                        CIMG9318s

 CIMG9317                                                                             なんとも、2倍以上にふくれあがっていました。あ、もちろん、お花がデカクなったんじゃなくて、群生の大きさのことです。そしてまだまだ、どんどん、、、萌え始めの幼葉の群生が岩陰のあちこちに、(^^)

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日影沢にはフサザクラCIMG9333

ニリンソウも咲きそろい・・・・                              ・・・

CIMG9329 アズマイチゲも花数ふえて

CIMG9323 CIMG9326 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  あら、お客さま?

CIMG9302 沢沿いにはアブラチャン。ここにもそこにもあそこにも

高尾の春は豊かです

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高尾の春

2006年3月18日(土) はれ

早春の裏高尾を散策モード・・・小尾根と日影沢と小下沢沿いでみかけました。   

CIMG9214ss ハナネコノメ

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ダンコウバイ                 カンアオイ

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ヨゴレネコノメ                  ヒナスミレ

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セントウソウ                 コンロンソウ                                                   

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ニリンソウ                  アズマイチゲ                                                                                                                                                                 

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最後に                              小仏城山からの                        きょうの富士山

手前には道志の山々         先日の細茅ノ頭と                             登った尾根は                    どれだろう?

ではまた (^^)

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名もなき草こそ・3月

2006年3月17日 

3月・・・・・・・・春が、目に見えるようになりました。空の色風の薫り肌触り、                 そして咲き始めた早春の花たち。 お久しぶりっ (^^) 

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CIMG9014 きぶし

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CIMG9046 この擁壁は、これからは、いろんな野の花で飾られ、まるで展覧会のようです。来月はそんな写真も載せられたらいいなぁと思います。

いつも行く大好きな落ち葉の広がりに、最近こんなピンクのマーキングが打たれてました。いろんな噂のきこえる中で、気になるのもちょっとある。小さな町が吸収合併されていくで、CIMG9036 里山の姿も変わってしまうかもしれません。先日の雪の朝、点々と小動物たちの生活の足跡ありましたけど、あの動物たちはどこか別の場所をさがさなきゃね・・・。いえ、いえ、これは、あくまでウワサ、噂です (^^);;;  ・・・。 見えないところで 粛々とすすんでいるものってあるようだね。LOWギヤはゆっくり動く。それはとめられない力なの?

去年とおなじように 春は巡ってきました。でも去年の春じゃない。                                                                                                               悲しい春にはしたくないけど・・・。

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春らんまん桜の巻

2006年3月15日(水) はれ

きょうはお花見 小田急新松田駅から歩いて。。                                           まつだ桜まつりにいってみました。。。河津桜が満開でした。

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快晴の空に映える、濃いめのピンクの花の渦、葉っぱがすこし出始めて、                        それはそれで優雅さが増した感じです。しなやかな緑は花にお似合い(^^)

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ミツマタも咲き出していました。CIMG9099s

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歩いて1時間の最明寺史跡公園(松田山)も、桜の公園だそうです

(←)寒緋桜のつぼみは大きくふくらんでいました。

(↓)ふつうの桜はまだまだ。4月?ころ、咲いたらさぞかし見事でしょう (^^)  

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 新松田-ハーブガーデン(かわず桜)-最明寺史跡公園-ハーブガーデン-新松田  

CIMG9108s                           農道脇の梅も満開。この格調の高さ、梅もいいな!

では、またぁ (^_^)/~~~

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王ノ入沢、めぐる尾根を。

2006年3月11日(土)  晴れ

道志の王ノ入川沿いの林道に駐車、対岸の尾根を伝い細茅ノ頭に登り、道志主稜の赤鞍ヶ岳、朝日山そして棚ノ入山から(2.5万図の破線の)東尾根を伝い王ノ入川の林道に降りるという周回コース。 Komadoさんとごいっしょさせていただきました。                                                        ba_sobu版☆こぼればなし                                                                                                        

さぁ、山にゆこう(^^)CIMG8874それには、この橋↓を渡らねばなりませぬ・・                                         

橋を渡ればヒノキ林。石組の段々になっていて、かつてここに民家があったのかなぁ・・、炭を焼いていたのかなぁ・・・などと、話しながら、テクテクテクテク・・のぼってゆきます。

         

CIMG0002hそして奥の高なりにでたら、「なんじゃら???」、                            ぐるぐるテープはずいぶん几帳面なおしごとぶり。 でっかい棒飴がにょきにょき立ってるみたい? なんだろ、なぜだろ、儀式じゃないの? おしゃれなのかも??。                         そんな急登を上がってゆきますと・・・・CIMG8885

すてきな広がりにでられます。ほかほかの地面にたっぷりと落ち葉が敷き詰められて、小さなドングリやクルミの実が落っこちてる。朝の8時半、太陽の光は初々しく、空気がしゃきっとして、心洗われる。来てよかったぁ、来られてよかった (^-^) って、おもいながら歩いてゆくの。

CIMG8894  やがて ヒノキ林に入ります。よく手入れされ、涼やかで明るくて気持ちよい林だったんだけど・・・、だけど刈り残された雑木の幹の、傷跡が痛ましい。雑木という雑木が、みんな、こんなにされている。胸がきしむよ・・・

CIMG8900 やがて左側が雑木林に変わります。あたりがパッとひらけてね、光が溢れてわたしにも陽ざしがふりそそぐ、この瞬間って、ヨロコビよ。山歩いている人なら分かるよね。立派ないぬブナありました、きみにあえて嬉しいな。深い谷はずっと下まで見通せます。

じつはこの先、急登につぐ急登、息つくヒマなし。石が落ちるぞ~。気をつけろ。右側の植林の中が少しはましかな。てなわけで、写真撮る余裕はありませんでした。

CIMG8908 急勾配が終わって、再びヒノキ林、立派なすてきな林だった。葉っぱの緑が生き生きしていた。足下に雪が残る。きのうは雪だったんだね。さくさくで気持ちよい、新雪だものね♪ 大ブナが目立ち始めたねぇ、そろそろ、道志の主稜線だ。

CIMG8919細茅ノ頭、なにもない。この素っ気なさがなんか嬉しかった、 

優しいカーブの稜線を歩く。緑の小笹と淡い雪がおしゃれだね。右は伐採されて、わーお、大きい気分になっちゃうよ。目の前に、こんもり、こんもり、まるい頭の道志の山々並んでる。

CIMG8931  よくきたねって迎えてくれてる気がするよ、歩いていて楽しいもの♪                                みてごらん。大きなブナが出てきたよ。こういう木に出会えるとワクワクする、はじめてじゃないのに、いつもワクワクする。踏み込む足先には力が籠もる。歩くほどにエネルギーが溢れてくるんだ。

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道志の森はそんなに深くもなく、すごい普段着なふつうっぽい山です。でも、それほど甘くもありません。突然大きな岩が出てたり、猛烈なバラ藪だったり、がらがらのところもあるかもです。でも、心開いてつきあいたい人にはそれなりに、語りかけてくれるんです。CIMG8940 夏は夏でお花が多いの。けど、両手を広げて出迎えてはくれないのね。 通り抜けるだけなら、さぁどうそ。でも、ちゃんと見たいなら、もっとそばにいらっしゃい(^-^)、飾りっ気なしで楽しんで(^-^)、ってね。

右の写真は ウバガ岩

CIMG8951 秋山峠手前の肩にランチ場見つけたっ。日だまりにおちついて、ゆったりなときをすごせた。山にきたら、あたり前にあじわえると思うかもしれないけれど、風もなく暑くも寒くもなく心からうち解けられるなんて、そうざらにはありません。山のかみさまありがとう。

CIMG8960 秋山峠は、山登り始めたさいしょの頃訪れて、それからずっと、お気に入り。

きれいなクマザサブナ林を緩く下ってあがれば、朝日山。山名表示は赤鞍ヶ岳。きょうの朝日山はおだやかで、ごきげんよかった。ここから西へ、サンショ平に下ります。

CIMG8973 わっ、いつのまにこんな 大展望地になったぞな! おかぁさん驚くじゃない。左には南大菩薩が勢揃いして見えたのは新鮮だった。                                  左写真はサンショ平(棚ノ入山の西峰)で、双耳の東峰まで、こういう伐採地の上を歩く。予想外の展開の、みえすぎな景色にきょろきょろ。今度はあの尾根よさそうよ、などと品定めに余念なし・・・

棚ノ入山の、西峰と東峰の鞍部から、きょう歩いた峰峰をながめます↓                         

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下降の破線路はヤブヤブ、ザックにくくった自分の財産守るのにせいいっぱい、写真なし。バラ・タラノメ痛し、蔓が足にからみつき放してくれない、乗り越える倒木、枝絡みザックがすり抜けられず、強引に引っ張るが抜けない、ふーふーでした。最後に、ことし初めてのマンサクの花、つつましく咲いていた。そうして落ち葉のひろがりがありました。

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川沿いの 林道は古い方のを歩きます。

CIMG8994 道端の朽ちた倒木に、綺麗な苔?が咲いていました、赤い細い茎に小さな穂の先がこまかに揺れて光っているようです。                      この下の河原で、お湯を沸かし最後のコーヒーいただいて (^-^)、きょう一日を締めくくりです。

CIMG8922 王ノ入川 P 07:45-750m台地08:25(10) -細茅の頭09:55-赤鞍ヶ岳11:00-ランチ11:45~13:10-秋山峠13:30-朝日山13:35(10)-サンショ平14:10-棚ノ入山14:25-林道15:15-ティタイム15:40~16:10-P 16:25 

では、また (^^)/~~~

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大岳ぇ~!

2006年3月8日(水) 晴れ

先日(3月4日) 枝越しに大岳の勇姿を見た!よし次はここだと決めた。

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海沢園地に駐車し、トバノ岩山(鋸尾根の1158m峰)に上がり、大岳山頂から鍋割山、その北尾根で大楢峠まで下り、林道を海沢園地に戻るという周回です。

CIMG8772 海沢園地を囲む谷あいの雑木林は芽吹きの前で寒々しい。けれど響きわたる沢音は春めいてきた♪、空は青いし空気は温い、いうことなしのハイキングびよりだ。 大岩の横をすぎ、三ツ釜の滝を目の端にとどめて井戸川尾根のとりつきに出た。見るからに急登だが、植林と雑木林のしっかりした尾根。ピーチイ、ピーチイ小鳥のさえずりも賑やかだ。日だまりに軽装になって一歩一歩、高度を稼いでゆく。やがて岩が顔をだす。変化のある楽しい登りにニコニコ顔のわたしたち。大岩の左を巻きぎみに歩いていくと、落ち葉に敷き 詰められた、涸れ沢の源頭のような広がりに出た。ひらけた扇状地形にゆるやかなうねりがいくえの重なっている。こんな景色が大好きなわたしは動きたくない。お茶をのみながらとろけている。

CIMG8779 右の尾根は岩尾根。「こういう登りってダイスキ」とみんな大張り切り。エイ、エイ、上がるごとに景色が変わるのが楽しい。アセビの緑が増えてきた。
 930mピークをすぎると勾配は緩やか、アセビも多くなりヒノキ林も混ざり始める。ときどき立派な栂の姿を見る。 「リョウブのお肌すてき~」とうっとり頬ずり。「この色黒の方がいいじゃない?」 鮮やか模様のすらり美人を前に「うん、こっちの方がいいわ」満場一致した。ここで気づく、色黒のスレンダー美人はリョウブでなくナツツバキなのだ。 「おぉ、ナツツバキ大好きよん」女心は春の空~。みんなで「あれはリョウブだ、ナツツバキだ」と、段だら模様の樹肌を判定しながら登ってゆく。おかげで両者の違いをほぼマスターできた?。CIMG8801s CIMG8809s   ナツツバキ(左)                    リョウブ(右)

わたしは大ミズナラには目がない。何枚も写真を撮る。のどかな勾配をダジャレを交わしながら登るうち、右に御前山、左に尖りの大岳を見るようになり、あっけなく『トバノ岩山』に到着した。ここからは大岳へのメインルートの鋸尾根である。小笹をぬって延びていく道は、陽ざしが溢れて暖かいより暑いいくらい、遠くの山並みもどんどん霞んでいく。

大岳の山頂には十数人が食事中。わたしたちは北側の木陰にシートを広げた。食後、山頂をのっこし大岳神社にお参りし、御嶽方向へ下る。大岳の東側を歩くのは久しぶりだ。尖りの斜面は岩がちの急斜面。鎖もある。こういうことは忘れていたので新鮮に感じる。登山道は霜どけでツルツル、おそるおそる歩いたせいか芥場峠までは遠く感じた。そこから鍋割山はすぐ。左側はのどかな感じの雑木林が広がる。鍋割山北尾根には道がスーッと降りている。尾根のほとんどがヒノキ植林帯、981m峰を越えるとカヤトが広がり、東側の見晴らしがよい。カヤトにひょろひょろ伸びてるのは、どれも若い木。春を待ちかね枝先が赤く萌えていた。CIMG8860s     CIMG8859s                                                                                   そんなカヤトのいっかくに石の道しるべ。『右 山道 左 大岳?』 何時の時代のもの?                                                   さらに下ると森林組合の方々が間伐作業をしていらした。5人で3ヶ月かかるという。木の根元にヒノキの枝とお酒が祀られていた。里人は山の神様とこうしてつながっているんだね。838m峰で踏み跡のとおり右をゆくと、すてきな落ち葉の広がりになった。深くつもって靴が完全に埋まるほど。そうして大楢峠にでる。林道(ダート)の通う広い峠だ。名前の由来の大きな小楢があり記念写真。そのあとベンチで最後のお茶を楽しんだ。
CIMG8867s 大岳は本当によい山だ。神様がたくさんいらっしゃるし、岩もあるし、沢も滝もある、雑木林は豊かでお花の数が多い、いろんなコースでそれぞれの楽しみかたができそうだ。また行こう!

海沢園地P08:55-930m 10:20-(10+10)-トバノ岩山11:30-大岳山12:20/13:10 - 鍋割山14:10(10)-大楢峠15:15(15)-P15:50                                            (「静かなる尾根歩き」松浦康隆著、参考にしました)

では、またね (^^)

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峰見通り、鳥切場~市道山

2006年3月4日(土)

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↑ 市道山 いつも思うんだけど、この山頂ってインパクト不足なんだよね                                              先月、陣馬山系の堂所山からのほほんとした尾根が見えました。鳥切場と市道山を繋ぐ峰見通りです。さっそく歩いてみました。

CIMG8678 歩き出しが10時、陽ざしサンサンと降り注いでいます。風がちょっと冷たいけれど、光の強さはかなりです。まず、夕焼け小焼けの宮尾神社にお参りし、その裏の尾根を歩き始めます。きれいな杉林にのびていく一本道、ときどき栂の大木がぬっと現れると、「おおっ」と写真をパチリ。足下を飾るのは、さまざまなパターン模様のカンアオイの葉っぱたち、埋もれるように超地味なお花が咲いていました。

途中に丸石を祀った祠がありました。

じき、ボンゼン山からの尾根が合流、雑木林の勝負なら、きょうの尾根は負けちゃうね(^^)。この先、尾根はなみうち、道標の立つ林道(トンネル)の上に出、さらに登れば鳥切場(トッキリ場)です。

ここからが初めて訪れる峰見通り、ちょいっとワクワク(^^)(^^)・・・ですが、えんえんと杉ヒノキの植林が続くだけ・・・あっぷだうん、あっぷだうん。をくりかえしてゆくと、

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峰見通りの中程で やっと雑木の小ピークに出ました。木の根元に腰おろし、熱いコーヒーとパンのお昼タイム。風なし 陽ざしあり 静けさのたっぷりの、気持ちの良いひとときをいただきました。  

再び植林になり、次の雑木林に出たところに吊り尾根の分岐です。ゆっくりな行程なので、市道山に寄ることにしました。(トップ写真)山頂は記憶の通りの道標が少し寂れ、前と同じな地味な風景、これだけ印象の少ない山頂って、珍しいんじゃない?                                                           先の分岐まで戻り、南に向かいます。 一歩地(いっぽち)のピークを巻く登山道を伝い、醍醐丸までの吊り尾根にのれば、落ち葉のつもるすてきな道に変わりました。  

この尾根から左の沢に下る分岐は旧醍醐峠というそうです。古い道標があり、左折路にはこんな バッテンが・・・昭文社地図は赤線なので、ちょっと気を抜いていたので、おっとっと、ここでふんどしを締め直し(ハハハ)・・・・。バッテン棒の奥は しっかりした道なのですが。(右の写真はバッテンを越えてから撮ったものです)

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植林のなかを、ジグザグに下っていきましたが、なるほど、途中で道がわかりにくくなります。乏しき動物的カンをフル稼働して下ると、いつのまにか道が現れてくるといった具合です。ふっと後ろを見あげれば、杉の幹がズラーっと並んで美しかったし、今、この林にわたし一人なんだと思うと、しみじみ感じるものがありました。

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無事林道に降り立ち、じき別の林道に合流点します。そこにあった、昔の道しるべ。

 CIMG8735s                                                                           右 臼木山○○ ○???道                                              左 ○の川   ???                                                 天保十一年  ???

この林道はかつての峠越えの道なんでしょうね。

じき、醍醐の集落に出ました、カーブの具合、右下に流れる醍醐川の水の勢い、川沿いケヤキの大きいこと。昔の雰囲気が漂います。路傍の馬頭観音のお顔はすねた子供みたいです。オオイヌノフグリが一面に咲いています。

CIMG8753 川の対岸のお宮は 龍蔵神社、雨乞いの神さまだとか

立派なお宮でした、

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狛犬さんは、お二方が向き合ってすわってらしたけど、いろんな流儀があるのでしょうか、そしてこのお顔は? 狛犬ってライオンかぁ。 こわかわいいっ!! (お堂に比べて小さいんです)

夕焼け小焼けふれあいの里P 10:00-宮尾神社 10:10ー合流*11:15-鳥切場11:45-730m 12:35(20)-市道山13:25-旧醍醐峠13:40-林道14:15-竜蔵神社14:50-関場15:20-P 15:30

                                                                                                                                                    

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海のなか

uminonaka /

海を本当に知っている人など、いるだろうか?                                                                                                                            あなたも私も、陸に暮らす感覚しか持たず、  潮だまりの海草のかげに潜むカニに打ちつける、満ち潮の波の動きや泡立ちがどんなものか知らない。                               ゆるやかな波がはてしなくうねる広い海のまっただなかで、回遊魚の群れが食ったり食われたりをくりひろげ、イルカが波間から浮かびあがって呼吸しているのも知らない。

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海の生物たちにとって棲みなれた場所、水の世界を実感するためには、                                          長さや幅、時間や空間に対する人間的な感覚をすべて捨て去り、水にとりまかれた宇宙にわが身をおく心持ちにならなければならない。

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これは「海のなか」(レイチェルカースン)の書き出し部分です。 

わたしもこんなふうに、森のなかをあるきたいです。

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名もなき草こそ・2月

2月23日(木)

雨が降るのは春が来た証拠、といわれました。ほんとに雨の多い2月です。そんな翌日は土がほわっと香り立ち、やっぱり春だな・・と思います。

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木の芽も草の芽もあまり変わったようには見えません。土の下の昆虫たちはそんなわたしを笑っているのかもしれませんネ 。(木の名前、花の名前、間違っていたらおしえてください)

アオキ?のつぼみ

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ヒメオドリコソウCIMG8658

さすが、タネツケバナは、いち早く地面に広がり太陽の光を独り占めしていました。

CIMG8640 ・・

ヤブツバキ・・去年の今頃は、お花が満開でした

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リュウノヒゲの青い実は、竜の瞳?                                                       どおりで・・・宝石屋さんに売ってるどの玉より美しいもの。

もう林の中は スタンバイ。                                                        いちにち、いちにち、その違いが、わたしにも分かる3月に入っています。 

                                                                                                             こうして春がやって来ます。なにをするわけじゃないけれど、なんだかソワソワしています。オオイヌノフグリが咲いて、ホトケノザが咲いて、ヒメオドリコソウが咲いて、スミレが咲いて、でも、ことしはことし、去年の春じゃないんだよ。

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