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倉岳山北尾根

倉岳山の北尾根を登りました。去年、右隣の北西尾根を歩いたとき、凸凹したぶこつなお兄さんに見えた尾根です。下山は左隣の北東尾根、下るのは2度目なので、今回は月屋根沢沿いの道におりず末端の493m峰を踏むことにしました。

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鳥沢からの倉岳山(去年の.02.09 撮影) 今回登りの北尾根とおもいます                 

2006年1月28日(土)晴れ

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「わぁ、綺麗!」電車の窓からは、霧氷で白く飾られた木々がずっと見え続けていました。ホントによく晴れた朝、あまりな眩しすぎと靄で山々も白く反射しています。鳥沢で下車、山に向かう途中の諏訪大嶋神社の『堀の内の大ケヤキ』を見物しました、一見の価値ありです。

下畑の家並みが途絶えたあたり、うす暗く道がカーブし川を越えます。きょう登りたい倉岳山の北尾根がそこにあります。

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尾根の突端に児童園地、神社があり裏から踏み跡を伝って山に入りました。鹿柵をぬければ心地よい勾配、藪ナシの道だけど、いっこうに尾根に向かうようすがありません。で、上方に延びる怪しげな踏み跡に入りましたが、じき消えてしまったので仕方なく、バラヤブの少なそうで、すこしでも足場のマシなルートを拾いよじ登りです。(左)

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上がれば涼やかな広がりが待っていました。「あー良かった」、この瞬間がたまらないのです。細い岩尾根が続き、ツツジが多く御坂を思い出してました。   458峰からうす雪が残り、ますます良い感じの道のり、朝日の溢れた山の中の尾根道は、雑木林に栂や樅の混ざるガッシリしたアップダウン。こんなルンルン気分が最後まで続くなんてはずは、ないのだけど。

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ヒノキ林が去り、雑木林の雪が深くなってきました。ヤッホ~、ヒュ~♪ でも、600mくらいから倒木が足元をジャマしだします、大きな木がどすんどすんと倒れているのです。足をもち上げ、どっこらしょと跨いでゆきます。貫禄のある老木も枯れていました。→こんな木がいくつもです。

遙かかなたに白い高い山が輝いてました、北岳!の神々しい姿です。南アの他の山々も徐々に姿を現しました。きょうの空はほんとにクリアです。

登るにつれて傾斜が増し、雪の面は容赦なく滑ります。木枝や根っこを掴みながら、一歩一歩、足を踏み込んでゆきます。 右の北西尾根も左の北東尾根も、おんなじような斜面がありました。さすが倉岳三兄弟 (^^) CIMG8239

そして、ようよう台地に乗りました(850m)。きょういちばんすてきなところでした。こんなに雪が積もっているのに、あったかいところでした。ゆっくり、コーヒーを飲みました。            すぐ先が北西尾根との合流点、右側は植林になり、その中にヘソ水があるのですが、きょうは上から覗くだけ。

ここから山頂までがきついアルバイトの記憶、覚悟してたのに、すぐさま北東尾根が合わさり山頂に出てしまいました。さっきまでの700m~800mの斜面ほうが雪も傾斜もきつかった。CIMG8241

倉岳山頂・・・富士山がグッド。 ランチの間にもおおぜいの登山者がやってきました。人気の山ですね。けさ、鳥沢でお見かけした単独女性もやってきました。(小篠から高畑山経由でこられたとか)なかなかベテランとお見受けしました。

CIMG8248s 下山の北東尾根は、左が杉林の容赦ない急勾配。前回は、周りを見る暇なくひたすら下りるだけ、だから印象が少なくて、もったいなかったと思っていたのです。きょうは踏み込む雪のおかげで、少しは隣り尾根を眺められました。ああ、あの尾根を登ったんだ~ってね。

CIMG8250 747m地点は要注意。分岐はピークでなく一段下りた台地です。右に『梁川』の板がぶるさがっています。正面は下畑へのしっかりした尾根、それにつられないように気をつけよう。梁川へは最初、形のない斜面を降りる感じ、これが良いの。雪の下はフカフカの葉っぱで、すんごく気持ちよいのです。 「こっちでいいの?本当にいいの?」 「いいの、いいのヨ」とずんずん下ります。こういうおりは、わたしのひそかな大好物。「ホ~ラ、ちゃんと尾根に乗ったよ」CIMG8258

次なる左への分岐は、590mのピークからちょっと下った鞍部です。この雑木林が素晴らしい、北東尾根ではベストでしょう。ということで、コーヒータイム (^^) 。

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分岐を左に心地よい雑木林を下り、次の分岐で右に入ります。尾根は末端に近づくにつれ、ヤンチャな面を現してきました、ササヤブの登場です。CIMG8269s 道があると思えばあり、なしとおもえばなし。そんな尾根に沿う鞍部でヤブうすれ、「ふー」、ワイヤや酒ビン放置、ということで、ヒノキ林が現れました。藪から解放されひと息つきます。そうして右へと高度を上げ、再びウスヤブの雑木林になり、493m峰に出るのです。灌木に囲まれてるけど、ぽっかり日当たりのヤンチャ坊主の頭なのでした。倉岳山が逆光でハレーションして見えています、「あの尾根を下りたのね」と、眩しいけど、がんばって見つめました。

次の480峰も双子の弟のヤンチャ坊主、同じような山頂でした。ここで尾根が二手に分かれます。カンで右を選択。正解!!、苦労なく、アンテナ立つ台地に出ました。こっからの道は、あわてず探せば、あるに決まってます (^^)

わたしの大好きなフワフワな落ち葉の深い深ァい、積もった急斜面をふわふわふわふわ下ると、神社に出ました。修理中の?足場の組まれているお社に手を合わせ、石階段をトントン下ると、まぁ愛らしいお地蔵さまが、・・・・ねっ、・・・(^_-)

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あとは、駅に向かってだらだら歩きます。                                                きょうもまた、庭先のロウバイの花を愛でつつ・・

鳥沢07:30-(オオケヤキ)-下畑(とりつき)08:15-458m峰08:45-620m圏09:45(10)-850m圏10:35(10)-倉岳山 11:10/12:00-747m峰12:40(15)-590m分岐13:20(10)-493m峰14:25(20)-480m峰 15:00-立野(神社)15:20-梁川15:30

ではまた(^^)/~~~

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コメント

倉岳北尾根、歩かれたのですね。
あの立ち枯れた巨木たち、ボクは大半がアカマツだと見ていますがどうでしょうか?

穴路峠への道すがらにある大トチはいうに及ばず、北西尾根の合流点には瀕死ながらも大モミがあるし、昔の倉岳は豊かな雑木林に覆われていたのかな~、と北尾根を歩いた時に思いました。

もう少しで猟期も明けるし、それから一月もすれば春の妖精達が現れる季節になりますね。ボクもそろそろ前道志を歩きたくなってきました。(^^)

投稿: komado | 2006年2月 8日 (水) 19時14分

枯れた木々は 何だったのでしょう、そういわれれば 赤松かもしれませんね。
立ち枯れも多いし 倒れているのも多数。倉岳の他の北尾根はこんなじゃなかったので、驚きました。
そういわれれば「昔の倉岳は豊かな雑木林に覆われていたかも」って分かる気がします。あの山は低山ながら 電車からの風貌が なかなかよいですよね。 尾根もそれぞれどっしりと見え 登りたい気持ちにさせられます。
何より駅からの上れ駅に降りられるのがね(^^)。
ba_sobu

投稿: ba_sobu | 2006年2月13日 (月) 10時54分

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