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骨太の鶴ヶ鳥屋山

  去年の11月14日、黄葉の中、東南尾根から登った鶴ヶ鳥屋山、                              あの山頂近くの巨木たちに逢いたくて、また出かけました。今回は大幡峠からの境界尾根です。おとといの雨は山では雪だったようです。きょうは晴れ ていたし気温も高いしで、つい春うらら気分(^^)、雪道にちょっと慌ててしまいました。;;(^^)ゞ

CIMG8582s 境界尾根上部にて、この先、傾斜がきつくなります

2月22日(水) 晴

大幡(おばた)峠まではタクシー(大月から\3450)。 峠付近が工事中だったので10分ほど戻る感じでヒノキ杉松林にとりつきました。林の中は雨上がりのしっとりした空気、木陰が気持ちよい暖かい朝です。 CIMG8539s 境界尾根に合流するまでの30分は、勾配も少なくよいウーミングアップになりました。作業道が横切ります。                                                                       合流した境界尾根は植林の松と杉の美林です。ゆるやかなこぶを乗り越え、枝越しの富士山を眺めながら西に向かいました。                          やがて見るからに急な斜面が待ちかまえています。四つ足を使ってエイサエイサ、噴き出す汗をぬぐいながら、右から寄ってくる尾根を励みにがんばります。『よいっしょ、』950mの台地に乗れば前方の空があけてなんとカヤトが見える、「あっ、きっと林道だわ」(意外に早かったじゃない?)とほくそ笑みながら、カヤトをぐいぐい、寄せくる強い陽ざし、手応えがうれしい、オイヌノフグリが咲いている(^^)、ぐいぐい。林道に出たぁ!

CIMG8554s これが『展望ひろば』、林道脇のお休み所です、富士山、三ツ峠、、、、、270度の大展望、すっかりくつろいでしまいました。

さぁ、いよいよ登りの後半、さらに急勾配が待っています、少しでもよきとりつきをと歩くうち、結局前回(2005.11.14)と同じ場所から乗りました。境界尾根に合流するまでなんと40分も急登をしいられました。

CIMG8568  境界尾根に乗ってから、落ち葉の記憶のすてきな撓みが待っています。       2月のきょうは明るい雪の道、いままでのハァハァぜーぜーから、ほっとするひとときへ。お猿の足跡がにぎやかです、左の写真でおわかりでしょうか?

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二つ目のたわみから巨木が現れます。みんなは初めてなので、「わっ、すごい、すてきね!」と感激の声(@_@)。   わたしは「ね、いいでしょ?」といささか自慢げ(^^)

このあとは巨木を眺めながら最後の急登。もうすぐもうすぐ、あの先に青い空がみえるじゃない!

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肩に乗りました。三角点の山頂まで、惜しむようにゆっくり歩きます。晴れわたった空は明らかに春の色。

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鶴ヶ鳥屋の山頂ではお化粧直しをした富士山、枝越しに南アや八ヶ岳、そして奥秩父が出迎えてくれました。わたしたちは雪のない南斜面に腰を下ろし、穏やかな陽ざしを、ほんとうにゆっくり楽しむことができました。

CIMG8620  下山は一番安心な、ヤグラからの道にします。山頂からは先人の足跡があります稜線は大きなブナやミズナラも多く、意外にぐねぐね曲がっています。                        で、道標の笹子への道の分かれるところ、記憶の大ブナのあるポイント、でもヤグラはなかった。最後にここにきたときはあったんだけど・・・?。CIMG8626s                                                                      下山道はピークからの尾根道じゃなく横からトラバースするのです。靴跡は凍っているので気をつかいました。山側に体重をかけ「エッジを効かせてね」「じゃ、ダブルルッツで降りるわ(笑)」「わたしはトリプルループで(笑)」と訳のわからぬことを言いあいながら、、、、だって今朝がた、トリノのフィギュァを見てから出かけたんだもん(^-^)。                                     トラバースが終わり尾根に乗れば、もうすっかり安心モード。日の長くなったのを感謝しつつ笹子に降りました。

最後まで風のない暖かい日、鶴ヶ鳥屋山をこころから満喫できた一日でした。                    きょうのやりのこしは『ササイチでおそばをたべること』、次回のお楽しみです(^-^)

大幡峠08:40-境界尾根合流09:25-林道10:10/10:40+10-境界尾根11:30-鶴ヶ鳥屋山12:40/13:40 -ヤグラ14:30- 林道15:00(15)-笹一16:20(15)-笹子16:40

ではまた  (^^)/~~~

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菅井~平野山~綱子 ^_^*

津久井の里山、峠をつないで歩く道

2月15日(水) 晴れCIMG8538

藤野町の菅井小学校は2003年3月に廃校になりました。白い小さな校舎、猫のヒタイほどの校庭。。映画のロケに使えそうな、かわいらしい学校でした。1年ぶりにおとずれてみると、ペンキは剥げ窓枠に赤錆、校庭には鍵がかかり大きなビニールハウスに占領されていました、二宮尊徳さんは『我関せず・・』と、読書に夢中でしたけど。

CIMG8535  CIMG8536

「え、神奈中バスが復活したの?」「バス停の名前も?」と、裏に回ればなぁんだ、藤野町営バスの伏馬田入口バス停でした。今日はここから出発です。

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東海自然歩道を行くつもりだったのですが「早く山に入りたい」と、ささっと とりついて、508m峰に上がりました、ぼさぼさの里山です。そのまま尾根づたいにゆくと(バラヤブ痛し)、峠に出ます。東海自然歩道はここにやってきます。

CIMG8482  気持ちよい道です。もうすぐ芽吹きの春。ダンコウバイ、マンサク、シデ類の花、足下も小さな春の花に飾られる道。 

やがて植林帯につっこみます(ああ、残念)左の谷底から工事の音、かなり にぎやか。

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わたしたちは、舟山に行こうと、道が尾根の右を巻くところで、直登します。ヒノキ林、赤松林。そしてわずかな雑木の頂に、祠。傍らの板きれには『舟山 五八七米』と書かれています。(でもほとんど消えてて読めない)

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舟山から降りるとそこは天神峠で車道が横切っています。この道幅のこういう切通しが、なんとなく好きです。(藤野の倉子峠や三つ峠東稜の湯の沢峠も、笹子峠とか・・) 東海自然歩道は左の青根に向かいますが、わたしたちは対岸の尾根に、とりつきました(道標あり)

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「ことしはヤブツバキ見ないけど」「寒かったから?」「つぼみも少ない気がするヨ」などといいながら、ヤブツバキの木の連なる下を歩き、松林を登ると、あとはすてきな雑木林の尾根道が続きます。つもる落ち葉も深々として、陽ざしをいっぱい湛えてる谷。

平野峠、何方向にも道が走る、でも地味な峠。

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その先に平野山があり、きょうのランチ。ふわふわクッションの落ち葉の深いドームの小山。全然、人が来ない、ほんとに逢わない、誰も聞いていないのをよいことに、わたしたちはオペレッタ♪で会話♪?  ふふっ(^-^)  山の神さまお騒がせしてゴメンナサイ<(_ _)>

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平野峠から綱子に向かいます。右側はヒノキ林、左は←のような雑木林(入道丸)。秋山の隣尾根が、またまたのんきに寝そべっています。なかでもあぶり山雑木の毛布にほんわかとくるまって気持ちよさそう。

CIMG8521 綱子峠から綱子におります。手入れの行き届いた杉林が切れると雑木のフカフカ道。あっというまに車道に、おっと、こんな忘れ物、ずっと前からの忘れ物だよ。(写真の上方の白いのが車道)

雪の凍り付いた車道を天神峠に向かいました、昭文社「丹沢」の地図を見て15分も歩けばと思っていたのですが、地形図の方が正しい表記でした。こわごわ歩いたせいもあるけど、天神峠まで30分もかかったのは予想外。あとはきた道を戻りました。

CIMG8508 気温19℃とはいえ、まだ冬をまとった里山でした。                         ←これは何のつぼみかしら? くろもじ? ちがう?

旧菅井小P09:40-508m 10:05-舟山11:00(35)-天神峠11:45-平野山(730m)13:00/13:40-入道丸(714m)14:00-綱子峠14:15-車道14:40-天神峠15:10(10)-P16:00

ではまた(^^)/~~~

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城ヶ尾峠~地蔵平~畦ヶ丸

西丹沢の水晶橋から 城ヶ尾峠をこえて地蔵平を訪ねました。CIMG8411                                                    大正~昭和初期にかけて、大又沢流域では木材搬出が盛んで、森林軌道の起点でもある地蔵平は、最盛期には200戸を超える民家や、小学校の分校もあったということです(”丹沢今昔”奥野幸道著 有隣堂 )                                             ←現在の地蔵平にはその面影もなく、だだっ広さが、妙に沁みます。

2006年2月11日(土) 晴れ                                                                                                水晶橋まで車で入り、林道を20分ほどで登山口につく。三日前の陣馬山には雪が全然なかったし、家から見える丹沢もそんなに白くはなかったので、まさかこれほどの雪が広がっていようとは思ってもなかった。

CIMG8366s CIMG8368s

 北斜面を登る、雪はさらさらして気持ちよい。杉林のジグザグを登ってゆくと尾根上に、光さす雑木林が広がる。わたしも朝日を浴びていると、活力が湧いてくる。やがて道は尾根をはずれ、日陰の雪の斜面をトラバースしはじめた(写真左上)。深い谷に刻まれた道は高度感がありおそろしい。ロープのおかげで足が震えずにすんだけど。じき前方の稜線から陽ざしが洩れてきた。近ずくにつれぐんぐん明るくなる(写真右上)。城ヶ尾峠(1160m)である。地蔵平へは峠からでなく、城ヶ尾山(1191.1m)から尾根を伝って降りることにし、西に向かった。                                                                                                                                   

CIMG8377s 稜線は陽ざしに溢れ、雑木は幹の模様をくっきりと浮き上がらせていた。そんな道を弾むように歩いていく。城ヶ尾山からは木の間ごしに富士山、北には御坂と大菩薩がたなびき、その間に南アがぼやっと浮かんでいる。南側は霞がかった白い広がりの中にオレンジ色の海の気配がした。                                                                             いよいよ降りる、初めての道。尾根全体はうすい笹に覆われているが、大ブナやミズナラもあり菰釣山南尾根によく似ている。じき城ヶ尾峠からの道と合流、階段や道標も出てきた。明るい雑木林の道、立派なブナやミズナラが目を楽しませてくれる。思ったより植林が多いのも大又沢の歴史を思えば納得だ。CIMG8388s CIMG8390s

雑木林のひだまりの道に、朽ちたベンチがあった、左からよい道があがってきている。「信玄平?」そう、ここが信玄平だ(980m)。(写真右上)傾いだ古い道標、やや新しい?三方向の道標は、旧東海自然歩道の部分が切り落とされている。                                                                                 降りるにつれて植林が優勢になり、やがて道は尾根を左にはずれジグザグに下り出す(写真左下)。沢の音が近づいてきた。

CIMG8403s CIMG8405s

植林を抜けると何とも明るい小沢に降りた。地蔵平の端っこに到着だ(写真右上)。次のバケモノ沢は小さいけれど水量が多く、用心のため靴を脱ぐ(私だけ)。ススキだとかカヤだとかの茂る中、林道沿いに進むとがらんどうの広場に出た。地蔵平である(600m)。もっこりした744m峰が青空にせりあがっていた(トップ写真)。富士見峠からの林道をあわせると地蔵尊の祠。「かつてここに小学校もあったそうよ」「子供の声がしてたと思うと感無量だね~」 小学校も、民家も、森林軌道,も、跡形を残さず、すべてを始末して撤退していったのだ。

さぁ、きょうのとりつきのバケモノ沢とセキノ沢の出合だ。地形図どおりの急坂、標高を稼ぐのみで味気なし。CIMG8418s 744mピークを越えると先ほどの林道が横切っていた。うるさい茂みから解放されほっと息をつけた。尾根上は相変わらずのヒノキ帯で、ササがかぶっていたが、径路もありすいすい行ける。広々とした雪原になったり、雑木帯が残っていたりする(ささやかな展望にリフレッシュ)。勾配に緩急がつき尾根筋もカーブを描いていたりで、単調なヒノキ林にも変化がでてきた

『どーせそのうち植林も切れるだろさ、そこまでの辛抱だ』と思ってるのに、濃緑の薄暗い林は終わらない。999m峰を越えても小ピークを次々に越えてみても・・・あ~あCIMG8432s でも1003m峰をのっこすと明るく開けた! 雪原が眩しいブナ林。目の前に広がるのはバケモノ沢をぐるりと取り巻く稜線と雑木の斜面、くっきり樹形が浮かび上がるのは大ブナと思う。三角の緑は大栂か大樅だ。すぐそばにも立派な木々があった。そんな景色を前に太陽の光を存分に浴び、深呼吸。CIMG8435s

「お昼の場所にいいとこないかなぁ~」と写真を撮りながらゆっくり歩いていく。 稜線の左にはヒノキ林が続いているし、雪面に笹がぼさついている、だらだら続く登り勾配に決め手を欠くうち、旧東海自然歩道に出た(1030m)。封印された道だ、朽ちかけた道標がポツンと置き去りにされている。CIMG8438s

お昼はあとのお楽しみ。エッサホイと尾根を詰めていたら、笹が徐々に濃くなり、けもの道も途絶え、ヤブコギがしんどくなってきたので右に逃れる。セキノ沢の源頭だった。 再びササヤブを漕いで、20分ほどでやっと稜線にでられた。

CIMG8443s

しかし、すぐと思っていた畦ヶ丸避難小屋までは遠く感じつらかった。ジグザグの階段を曲がるたび、期待の小屋の姿が見えずがっかりの連続、ようようたどり着きお昼にありつけたのは2時近く、畦ヶ丸(1293m)出発は3時近くになっていた。CIMG8455s

快晴の陽ざしはこんな時間でも強いエネルギーを放っている。わたしたちも高いテンションのまま、畦ヶ丸から境界尾根への吊り尾根を繋いでいけた。薄い雪の尾根道に、形のよいブナの木、両側の谷は深くそぎ落ち、爽快な気分で歩いてゆく。

モロクボ沢の頭(1190m)でザックをおろしいっぷく、「さぁ、あと1時間、、、」残る楽しみは城ヶ尾峠までの稜線漫歩だ。ところが、アップダウンにメリハリありすぎ。「大界木山(1240m)を越えるだけ」は勘違いで、疲れた足には何でもない小ピークさえ気合いが必要だった。

CIMG8469sそれでもピークをのっこすと、西に傾いた太陽の陽ざしは明るく、長い影が雪面にのびている。「ほら、」左(南)の谷のむこうにふたこぶの山、「あれが屏風岩山で、手前のが、きょう歩いた尾根ですよ」 なるほど稜線は緑のヒノキに縁取られ、なんとマァ穏やかに横たわっているのだろう。そして城ヶ尾峠の道標には誰かの作った雪だるまがちょこんと乗っていた。

CIMG8362s 憧れのルート歩き終え、けさきた林道を戻ります。おつかれさま・・・(^^)  おつきあいくださいましたkomadoさん、ほんとうにありがとう。(^^)(^^)(^^)

水晶橋07:30-とりつき07:50-城ヶ尾山08:40(10)-信玄平09:30-地蔵平10:20~10:55-縦走路13:40-畦ヶ丸避難小屋  13:55(畦)~14:55-モロクボ沢の頭15:15-城ヶ尾峠 16:25 -水晶橋17:00

ではまた~ (^-^)/~~~

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陣馬山から景信山

正当派のハイキングを! 陣馬山から景信山へゆきました。本来はさらに城山を通り高尾山に抜ければ『完歩』。。なのですが、そこは、まぁ、寸止めの美学?ということで(笑)

CIMG8314 2006年2月8日(水 晴れ

 陣馬高原下バス停から、和田峠に向かう林道を歩く。山陰の道はツルツルに凍りつき怖いったらありゃしない。新ハイキング道から山に入りほっと一息。ヒノキ林の、でも上りやすい道をひとがんばり、隣の尾根に移ったあたりで雑木林に変わる。CIMG8311

2月になったら、とたんにひかりが眩しく、山頂あたりの木々の様子は 「もう春ですよ~ん」と行っているような感じ。陣馬山山頂にはひとっこ一人いない。(トップ写真) お店も開いてない、意外なり、雪もない。

山頂から歩きよい道。どんどん歩く。ほっとホットな、春のような優しい風が、ほほをなでてゆく。

CIMG8327 ダンコウバイも春ランも、まだ咲いていなけど、、、、テクテクテクテク・・・・、あら、明王峠にも誰もいないわ。富士山はどんどんぼやけて、春の霞に紛れそう。ずっと勾配ない道、♪♪♪、堂所山までやってきた。北斜面に腰おろし、ランチタイム。目の前に横たわるは市道山からの峰見通り。「あそこだけ、まだ歩いていませんねぇ」

CIMG8332 腹ふくれたら、、いざ、出発。北高尾山稜への道も捨てがたいなり。されど、きょうは、景信山に向かう。久しぶり、歩いてみたら、なかなかよい道、心をゆったり歩ける道。高尾山~城山~景信山より、歩いている人少ないんだね。そんな雰囲気。木も草も土も。

CIMG8335 はいこれが景信山の山頂です。人がいなくてベンチばっかり並んでいる。写真のおおらかな枝ぶりは春を待ってる表情だ、もうすぐ春だわ~。が、足下の雪が怖いのだ、解けて凍って滑るのだ。解けて凍ってないとこは、どろどろどろ子ちゃんが怖いのだ。

CIMG8346 落ち葉つもる道になればOK。最短の小仏バス停に降りる道、ここも久しぶり、何ともよい雰囲気。ああ、忘れてた。こんなだったっけ、木の根っこに、おもしろい顔たくさん見つけた。妖精たちのアクビ顔かもよ(^^)なんちゃって。

CIMG8347s CIMG8348s

そうして無事に 車道に出ました。小仏BSでバスは行ったばかりだったので、日影まで歩き、次のバスで帰りました。小仏川沿いの梅のつぼみは、まだまだ咲きそうもありませんでした。

【コースタイム】陣馬高原下08:50-とりつき09:25-陣馬山10:30(15)-明王峠11:40-堂所山12:20/13:05-景信山14:00(15)-車道15:00-小仏BS15:17-日影BS15:35/15:43

ではまた~  (^_^)/~~~

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倉岳山北尾根

倉岳山の北尾根を登りました。去年、右隣の北西尾根を歩いたとき、凸凹したぶこつなお兄さんに見えた尾根です。下山は左隣の北東尾根、下るのは2度目なので、今回は月屋根沢沿いの道におりず末端の493m峰を踏むことにしました。

CIMG3159s 

鳥沢からの倉岳山(去年の.02.09 撮影) 今回登りの北尾根とおもいます                 

2006年1月28日(土)晴れ

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「わぁ、綺麗!」電車の窓からは、霧氷で白く飾られた木々がずっと見え続けていました。ホントによく晴れた朝、あまりな眩しすぎと靄で山々も白く反射しています。鳥沢で下車、山に向かう途中の諏訪大嶋神社の『堀の内の大ケヤキ』を見物しました、一見の価値ありです。

下畑の家並みが途絶えたあたり、うす暗く道がカーブし川を越えます。きょう登りたい倉岳山の北尾根がそこにあります。

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尾根の突端に児童園地、神社があり裏から踏み跡を伝って山に入りました。鹿柵をぬければ心地よい勾配、藪ナシの道だけど、いっこうに尾根に向かうようすがありません。で、上方に延びる怪しげな踏み跡に入りましたが、じき消えてしまったので仕方なく、バラヤブの少なそうで、すこしでも足場のマシなルートを拾いよじ登りです。(左)

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上がれば涼やかな広がりが待っていました。「あー良かった」、この瞬間がたまらないのです。細い岩尾根が続き、ツツジが多く御坂を思い出してました。   458峰からうす雪が残り、ますます良い感じの道のり、朝日の溢れた山の中の尾根道は、雑木林に栂や樅の混ざるガッシリしたアップダウン。こんなルンルン気分が最後まで続くなんてはずは、ないのだけど。

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ヒノキ林が去り、雑木林の雪が深くなってきました。ヤッホ~、ヒュ~♪ でも、600mくらいから倒木が足元をジャマしだします、大きな木がどすんどすんと倒れているのです。足をもち上げ、どっこらしょと跨いでゆきます。貫禄のある老木も枯れていました。→こんな木がいくつもです。

遙かかなたに白い高い山が輝いてました、北岳!の神々しい姿です。南アの他の山々も徐々に姿を現しました。きょうの空はほんとにクリアです。

登るにつれて傾斜が増し、雪の面は容赦なく滑ります。木枝や根っこを掴みながら、一歩一歩、足を踏み込んでゆきます。 右の北西尾根も左の北東尾根も、おんなじような斜面がありました。さすが倉岳三兄弟 (^^) CIMG8239

そして、ようよう台地に乗りました(850m)。きょういちばんすてきなところでした。こんなに雪が積もっているのに、あったかいところでした。ゆっくり、コーヒーを飲みました。            すぐ先が北西尾根との合流点、右側は植林になり、その中にヘソ水があるのですが、きょうは上から覗くだけ。

ここから山頂までがきついアルバイトの記憶、覚悟してたのに、すぐさま北東尾根が合わさり山頂に出てしまいました。さっきまでの700m~800mの斜面ほうが雪も傾斜もきつかった。CIMG8241

倉岳山頂・・・富士山がグッド。 ランチの間にもおおぜいの登山者がやってきました。人気の山ですね。けさ、鳥沢でお見かけした単独女性もやってきました。(小篠から高畑山経由でこられたとか)なかなかベテランとお見受けしました。

CIMG8248s 下山の北東尾根は、左が杉林の容赦ない急勾配。前回は、周りを見る暇なくひたすら下りるだけ、だから印象が少なくて、もったいなかったと思っていたのです。きょうは踏み込む雪のおかげで、少しは隣り尾根を眺められました。ああ、あの尾根を登ったんだ~ってね。

CIMG8250 747m地点は要注意。分岐はピークでなく一段下りた台地です。右に『梁川』の板がぶるさがっています。正面は下畑へのしっかりした尾根、それにつられないように気をつけよう。梁川へは最初、形のない斜面を降りる感じ、これが良いの。雪の下はフカフカの葉っぱで、すんごく気持ちよいのです。 「こっちでいいの?本当にいいの?」 「いいの、いいのヨ」とずんずん下ります。こういうおりは、わたしのひそかな大好物。「ホ~ラ、ちゃんと尾根に乗ったよ」CIMG8258

次なる左への分岐は、590mのピークからちょっと下った鞍部です。この雑木林が素晴らしい、北東尾根ではベストでしょう。ということで、コーヒータイム (^^) 。

CIMG8268s

分岐を左に心地よい雑木林を下り、次の分岐で右に入ります。尾根は末端に近づくにつれ、ヤンチャな面を現してきました、ササヤブの登場です。CIMG8269s 道があると思えばあり、なしとおもえばなし。そんな尾根に沿う鞍部でヤブうすれ、「ふー」、ワイヤや酒ビン放置、ということで、ヒノキ林が現れました。藪から解放されひと息つきます。そうして右へと高度を上げ、再びウスヤブの雑木林になり、493m峰に出るのです。灌木に囲まれてるけど、ぽっかり日当たりのヤンチャ坊主の頭なのでした。倉岳山が逆光でハレーションして見えています、「あの尾根を下りたのね」と、眩しいけど、がんばって見つめました。

次の480峰も双子の弟のヤンチャ坊主、同じような山頂でした。ここで尾根が二手に分かれます。カンで右を選択。正解!!、苦労なく、アンテナ立つ台地に出ました。こっからの道は、あわてず探せば、あるに決まってます (^^)

わたしの大好きなフワフワな落ち葉の深い深ァい、積もった急斜面をふわふわふわふわ下ると、神社に出ました。修理中の?足場の組まれているお社に手を合わせ、石階段をトントン下ると、まぁ愛らしいお地蔵さまが、・・・・ねっ、・・・(^_-)

CIMG8286 CIMG8288

あとは、駅に向かってだらだら歩きます。                                                きょうもまた、庭先のロウバイの花を愛でつつ・・

鳥沢07:30-(オオケヤキ)-下畑(とりつき)08:15-458m峰08:45-620m圏09:45(10)-850m圏10:35(10)-倉岳山 11:10/12:00-747m峰12:40(15)-590m分岐13:20(10)-493m峰14:25(20)-480m峰 15:00-立野(神社)15:20-梁川15:30

ではまた(^^)/~~~

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名もなき草こそ・1月

     <(_ _)>  (・・・ だいぶ遅れてしまいました。)  <(_ _)>                                                    1月21日雪が降りました。 その2日後の里山の雑木林のようすです。

1月23日(月) 晴れ。

CIMG8122 雪の二日後に、やっと晴れ上がりました。丹沢の蛭ヶ岳(黄)の北斜面も、鬼が岩の頭(赤)の白馬の雪形もくっきり見えました。

CIMG8103a  広場の雪は思ったよりつもっていなかったです。                                  一面の雪の原を想像していったのに・・・。                                 猪の掘り返した跡は、雪をかぶってエネルギッシュなうねりです。

CIMG8108     陽ざしは強く、雪や氷はどんどん溶けてゆきます。                                 氷は溶けながら光を集め、鋭く反射するのです。

森で見かけるこの輝きは、一瞬のもの、だから美しいと思う。

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春というにはまだ早いけれど、今の時季の生きているかんじ好きです。空気の匂い、頬を暖めてくれる陽ざし。ヤブツバキの蕾、サカキの実、はしゃいでいる小鳥の声。雑木林は元気な力を発散し、歩いているわたしの体にパワーを充填してくれます。

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近くの児童公園で

のほゝ~ん                               ゆきだるまさんだよ            お日さま出たらとけちゃうも~ん

2月の『名もなき草こそ』では 春を待つ草たちを見つけたい。

では また  (^^)/~~~

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