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丸尾山2・トホホの林道歩き

遅くなってしまいました。<(_ _)><(_ _)>                                                                                http://1203.air-nifty.com/_aozora/2006/01/post_faac.html                                                                      CIMG8014s 『丸尾山・・愛らしき小峰たち↑』1月15日(日)の後半です                                   (前回)愛らしき小峰たちの最後の918m峰から、うす笹のドームの広がりを急降下。トントン下り、うまく小尾根を捉えることができ、大棚橋のすぐ上流側におりました。(^o^)v                       くだり最後の小尾根からの、青い空に東丸と西丸

第二部 だらだらの林道歩きは、苦行だよ。急変!黒雲湧く空、雨粒さえも・・                                 

大棚橋でホットしたのもつかの間、南の空には怪しげな黒雲が湧いていました、イヤな感じ。それで休まずに南へ向かいました。地図に時間を記入しながら行ったのですが、水平道は尾根を忠実にまきながら作られていて、ちっとも捗りません。やっと着いた丸尾沢橋でランチ。ついに雨が降ってきました。急いで出発。日向沢橋通過、谷側は霧に包まれてしまいました。CIMG8028 ほんとうは二ノ沢と一ノ沢に挟まれた尾根で登り返すつもりでした。でも林道歩きにすっかり飽きて、早めの良さそうなとこから上がってしまおうと心変わり。それなのに、曲がっても曲がっても同じような景色が続きます。近づいて来る尾根はどれも黒く暗く、その末端は工事で削り取られたままの崖、入山を拒否されてる感じです。

ノ沢通過、霧がうすれ空も少し明るくなったは気のせい?。CIMG8030 左の谷底は世附川の支流、清麗な流れです。静まりかえる山々には沢音が響いています。山の深さは自分を小さく思わせるけれど、自然のおおらかさも感じさせます。同化してしまいそうな懐の深さです。そんなとき、対岸にかつての人の営みを見ました。不意をつかれ息を呑みました。そしてしばし、苔むした跡に魅入っていたのです。そこは一ノ沢が合わさる手前、ゴーゴーとした流れは遠目にも惹きつけるものがありました。

第三部 とにかく上がろう!、上がれば尾根は導く、霧は流れる~ 

予定より早いとりつき、二ノ沢三ノ沢の挟まれた尾根で上がることにしました。尾根の末端を回り込んだ小沢のキワからです。上がれば杉林。足元は枝が散乱し歩きにくいけど藪なし、そのまま順調に高度を上げていくと、CIMG8035 ふいに濃い霧の中からでっかい送電塔の姿が現れました。山の中の巨大構築物はシュールな生きものに思えます。骨組の美しさ際だつ異形のもの? この台地で休憩、昼前に林道に下りてから、はじめてのホッとできた時間でした。「あれが丸尾山かしら・・」霧に見え隠れする稜線は、思ったより遠くに流れ去っていきました。                                  あとは尾根なりに足をはこべばよいのです。送電巡視路でもあるし、雑木林ヒノキ林、交互に現れる霧の道で、あっけなく三国峠からきた林道に出ます。CIMG8040 このまま林道を右に行っても良いのですが、雑木の良い尾根が『こっちへいらっしゃい』っていう感じで、手をさしのべているので、雑木の尾根を伝って稜線に上がりました。鉄砲木の頭から一コ北の1250m峰です。 曇り空で富士山は見えなかったけれど、セピア色の夕暮れの雑木林、深い落ち葉を踏みながらぽんぽん跳ねるように下り、朝の分岐の小山を過ぎ、切通峠を抜け、駐車場所に戻りました。 

今回はオモテとウラの二回分の山歩きをした感じです。CIMG8039 オモテの「丸尾山の愛らしき小峰たち」は反芻も楽しいすてきな道でした。そしてウラ、山を下りた直後は「トホホ・・・」なんて思ってました。                                 でも 日にちがたったいま、一ノ沢、二の沢あたりの谷のようす、山のようすがふいに蘇ってくるのです。そして心の中のしじまに「も一度こいよ~」と 言葉のないこだまが返っているような、不思議な感覚が起こるのです。 コケ?→

・・・大棚橋11:30- 丸尾沢橋12:10(35)-四ノ沢橋13:25-とりつき14:00-送電塔No.266 14:40(15)-林道15:15-1250m縦走路15:45-切通峠16:15-P16:25

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高松山はみかん畑から

珍しく、丹沢でも海側の”高松山”に登りました。小田急電車が 伊勢原、秦野・・とすぎてゆくと、ふだん見なれている丹沢は、かたちを変え、新鮮な顔を見せてくれます。なかでも大山の、美しく堂々した姿には目を瞠りました。新松田で下車、バスで高松山登山口まで。

CIMG8166s 高松山の山頂は

太陽ひとりじめ   

雪の原っぱ

CIMG8186                   

高松山には おおぜいの観音さまがおられましたよ♪

2006年1月25日 晴れ  4人

CIMG8144

高松山はみかん畑からはじまります。うんしゅう、ハッサク?、いよかん? 緑の葉っぱとツヤツヤなおみかん。太陽の陽ざしを存分に浴び、よだれがでそうなくらい美味しそうでした

CIMG8151

杉、ヒノキ林に混じって 常緑の広葉樹が多いです。ツヤツヤな緑の照りは、南国のイメージです。

尾根沿いの木は、写真→のように根が浮いていました。土が流れてしまったの? それとも別のわけがあるの?

CIMG8159s 

ビリ堂の馬頭観音さま。(文化10年建立) ごりっぱなお馬さんを連れています。 そうじゃなくて、観音さまがお馬さんに変身するのですか? お馬さんが観音さまになったのかなぁ・・・ よく似てらっしゃいまよね。

CIMG8164s ビリ堂をすぎ、雪が深くなってきました。ひといき登ると、尾根が広がり、向こうの方が明るいです。

わぁっ・・・・山頂だ!(トップ写真)   広々とした雪の原。めいっぱい陽ざしがふりそそいでいます。                   富士山は樹林のむこう。優雅なお姿を上のほうだけ。              CIMG8169

雪がなけれはお昼寝好適地な草原・・・・・・フムフム、納得。              

西方のわずかな切り開きから、おそらく矢倉山?、明神ヶ岳とか明星ヶ岳?、あまり知らない山々が霞がかっていました。CIMG8181

下山、尺里峠に出る前に現れたのは、おしゃれに並んだ野菜たち。小松菜は分厚く柔らかくおいしそう。  

帰りがけ、第六天という地名に惹かれ、三角点の山頂をめざし味気ない杉の山に登ってみました。登った先の山頂の、あちら側はざっくりひらけて林道が、どーん。

CIMG8189s

尺里峠と第六天の位置関係、                  どうなってるのかな?

高松山は生活の山なんだなぁ。

そんな里山には、いちはやく春の花がさいていました。こういう花を眺めながら山を歩く季節になるんですね・・・もうすぐね・・・

CIMG8139

CIMG8141

CIMG8142

新松田09:25→高松山登山口BS09:35-送電塔10:55(15)-ビリ堂  11:40-高松山 12:15/13:15-林道13:45(第六天+30)14:20-高松橋15:20-BS 

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矢平山の北西尾根

おなじみの前道志・矢平山に、初めてのルートでと、北西からの尾根を登りました。先日の雨のせい、山の空気はしっとり甘くかすかに春を想わせました~

CIMG8052s   塩瀬沢、古い堰堤を右岸から左岸に。

2006年1月18日 曇りのち晴れ  4人

矢平山北西尾根とは、梁川の塩瀬沢を遡った二股から派生し509m峰を抱える尾根です。とりつきまでの沢歩きも楽しそうだし、ステキな雑木林にもあえそうです。

梁川駅下車。桂川を塩瀬大橋で渡り、塩瀬沢を塩瀬中橋で渡ると、瑞淵寺というお寺があります。お寺の裏から川に沿う山道を降りてゆきました。その道は、すぐ真新しい舗装路にぶった切られていたので、仕方なく車道に上がりました。

CIMG8050s 車道が塩瀬沢を越えるところで、再び川におります。歩けそうなところを拾い、右岸左岸と渡り返します。危ないところはなく、綺麗な流れを渡ったり岩を乗り越えたりおもしろい。「でも、時間がかかりそう」                         そのとき右岸の上方に石垣発見。もしやと上がってみると、やはり道。下流から延びてきてるのです。「なぁんだ、こんな良い道あったじゃない」「どこで見落としたのかなぁ」 ま、いいか。これで沢の流れを高みの見物しながらゆけます。

苔むした堰堤で、(トップの写真)左岸に移り、画面左上に延びる山道を行きます。CIMG8055s 支流を渡り小尾根を越え、梢の先の赤い芽や、下から響く瀬音や、湧いてくるよな小鳥の囀り、春まだ浅き山懐に抱かれる感を味わいながら・・・ぽわ~ンと歩いていると、小さな滝がありました→ 滝の上は緑の石、畳のよう、やわらかな陽ざしの流れをわたります。                                                                 その先で? 「ね、こっちでは?」 あら、そうだ、沢の出合いから盛り上がる、これがきょうの矢平山北西尾根です。

CIMG8067s 恩賜林標の現れた急勾配を一気に登り詰めると、岩がにょきにょきな509m峰。あとは緩急取り混ぜの(急が多し)尾根伝い。690mほどの落ち葉の広がる台地にたてば、裸木をすかし奧多摩方向がよく見えます。このところご無沙汰している奥多摩の姿かたち佳き山山に 『あいにゆきますよぉ (^o^)/ 』心の中で言う。前方の矢平山まで、あとひとふんばりです。CIMG8079s

矢平山は、西の肩から山頂までの雑木のプロムナードが魅力。山頂でランチのあと、大丸回りの尾根道を四方津に降りることにしました。ヒノキ林を抜けると雑木に変わり、旧大地峠があります。「時間もあることだし甚之函山に寄っていこう」 南の小和田から上がって以来の山頂の、植林はより色濃く展望は皆無、山の存在がますます薄れた感じ。

大丸山までは、山歩きを始めた頃の思い出もあり、雑木爽やかなよい道なのですが、右下のピカピカ舗装路とコンクリ白い擁壁に目がゆき、しょんぼりしてしまう。

CIMG8089s 大丸山で休憩。高柄山方向の展望。「標高ないけど高柄山って健脚向きナノヨネ。」などとおしゃべりしながら、お茶いれて、いつしか地図を広げて山座同定。(いつもと違う方向のせい) 「あれタンザワ?」 にわかに信じがたいけど、あれは丹沢でしかあり得ない、みなシブシブ納得の、ステキな不思議な山塊もありました。 (^^)

CIMG8090 下山はお好み峠道(^^)。                                                                                                                    山腹下ると、『工事中』で登山道が変更されてます。「まさか?」、そう、まさかの林道の延長工事でした。刈られた切り株香り立ち、剥がされた山肌は生々しい、ああ、ここにはしばらく来られなくなるだろうと、おもったのでした。

・・

CIMG8094 梁川08:55-瑞淵寺09:30-堰堤10:00(10)-とりつき10:37-509峰11:05(15)-矢平山 12:30/13:15-旧大地峠13:25(+甚之函山)-大丸14:15(15)-四方津16:00

※ 松浦隆康著「静かなる尾根歩き」を参考にしました。

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丸尾山・・愛らしき小峰たち

去年、雪のために引き返し、宿題となっていた尾根を歩きました。 切通峠の南1065m峰から東に延び丸尾山(△1007.4m)を通り大棚橋まで下ったのです。CIMG7974s

課題は尾根の最後でうまく林道に降りられるかということ、そして登り返す尾根をどこにするかということでした。(丸尾山について・・・現地では△1007.4mに『丸尾山』のプレートがかかり、昭文社エアリアではその西の1055m平頂を『丸尾山』としています、ここでは三角点のピークを丸尾山としておきます)

2006年1月15日(日) 晴れのち曇り  3人                                                   前夜お化粧直しをしたまっしろな富士山に見送られ、出発です。(トップ写真) 

第一部 こころよき尾根下る、明るい陽ざしに見守られ・・・♪

切通峠から南の最初の1065m小ピークから、東に下ります。 CIMG2879 CIMG7975s

←去年

今年→

・                                                       

出だしはササや刈られた枝がジャマですが、すぐに歩きよい道になり、じき送電塔の台地にのります。北側は丹沢一望ですCIMG7979s  南側は、鉄砲木ノ頭や三国山から東方に流れる尾根のラインが並んでいました。わたしたちはどの尾根を登り返そうかと、各自の好みのままに品定めなぞをしました。

CIMG7983  次の送電塔との鞍部に降りると林道が走ってきます、すぐ先の小山へ、うすヤブを上がったところが イガグリ坊主① 1068m峰です←。

CIMG2898

去年はここ迄 去年の風景

CIMG7988

ピークの周りにほんの少し、うるさい枝やササがありますが、すぐすっきりした落ち葉道となり、目の前には次なるイガグリ坊主の姿が見えます。陽ざしを浴びてウキウキ歩けば、小鳥も一緒に歌います。

この道を、若葉のころにも歩いてみたい。

CIMG7993 イガグリ坊主② 1055m峰はこんな感じでした。 エアリア地図に「丸尾山」と書かれているピークです。広く清々しい平頂です

山頂に立つCIMG7992s標識

CIMG7996 その先も、まだまだ落ち葉の回廊続きます。標高は1000mくらいなのに、写真のようなけっこう大きなぶなも見られました。鹿さんのフンもたくさん。フカフカな靴の裏の心地よさ~

こんな道、新緑の頃歩けたらな。

CIMG8000 ←これが 1007.4m三角点のあるイガグリ坊主③です。じっさいは写真で見るより広々としています。横たわるナラの木に腰掛けたり、靴まで埋まる落ち葉を蹴散らしたり、心を自在に遊ばせます 。

CIMG7997s

ハラハラ落ち葉の舞いおりるときにも歩いてみたい・・

CIMG8008 そして、最後④のイガグリ坊主の918m峰→

小峰たちはどれも愛らしい姿で、ゆったりした空気を漂わせていました。それらを繋ぐ落ち葉の回廊もすてきでした。                                                    

サァテ、いよいよ「林道への着地やいかに」

                                                                                                             なのですが 「とりあえず、東に下ろう」「ダメだったら戻ればいいものネ」てなかんじで、うす笹の、ドームの広がりを急降下、トントン下ります・・・・・・・・ などなどで、大棚橋のすぐ上流側におりました。(^o^)v  最後のイガクリ頭(918m峰)から1時間弱かかりましたので、それなりの探索、緊張感はあったです。

第二部 だらだらの林道歩きは、苦行だよ。急変!黒雲湧く空、雨粒が・・                           ・・・・いづれ・・(^^)ゞ                    

第三部 とにかく上がろう!、上がれば尾根は導く、霧は流れる~              ・・・・そのうち・・・(^^)ゞ

              

切通峠下07:35-切通峠-1065m峰 08:00(15)-送電塔 08:45-1068m峰 08:50-1055m峰 9:15(10)-1007.4m(丸尾山) 09:55(10)-918m峰 10:25(10)-大棚橋 11:30-続く・・

ではまた、(^^)/~~~

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高川山*ぐるりんこ*

  高川山(975.7m)に登りました。大月駅から東尾根をたどり、ぐるりんと大岩を経て初狩駅まで歩きました。 (高川山の山域はどこしたらよいのかな? 鶴ヶ鳥屋山のつながりで御坂にしときました)

CIMG7961s 

2006年1月11日(水) 晴れ

ハイキング姿がめっきり減った冬の中央線、大月駅で降りる。雪なし、陽ざしたっぷりでコートもいらない温さです。川山の東尾根は長いけれど、そのぶん緩やかだし日だまりの雑木林を富士山眺めながら歩けるお気にいりのコース。4年ぶりに訪れました。

CIMG7923sりつきには大月市の道標が立ち、昭文社地図にコースタイムも載るようになったので、多くの方が歩かれるているようです。乾燥した日が続いたせいもあり、道が干からびてる印象です。里山らしい雑木林がえんえんと続く記憶。でも途中から伐採され、展望地になっていました。CIMG7925s

(写真をよく見て→)檜が植わってます。東尾根を楽しみたい方はお急ぎを。(あと5年で中木に育ちます。)                                   『うららかなぁ コブコブ越えりゃぁ 峠なりん』 5-7-5?で 天神峠に着きました。「いやに明るいワ」「松林だったはずよね」 分かりました。松食い虫にやられてます。

CIMG7931s 赤松が何本も伐られています。大木が枯れています。あっけらかんとした、尾根のようすにとまどいつつ、でもぬくぬくと陽光を享受しながらコブを越えて行きました。CIMG7926s 

オオ、前方に大きなピーク、「あれが山頂か?」 いや甘い。ニセピークでした。このことは、じゅうぶん承知だったはずなのに、きょうも何度もだまされた(笑)。

ちょうどお昼に高川山に到着すると、まっていました360度の展望。                リームみたいな柔らかい空のもと、富士山も三ッ峠御坂の山々も、大菩薩、奥多摩、丹沢道志に御正体山・鹿留山も、甲斐駒や間ノ岳?も見えますCIMG7944s

富士山の左下   

鹿留山と                   双耳の倉見山

・        

三ッ峠、

社ヶ丸

鶴ヶ鳥屋山

お坊山

滝子山

                               山頂をあとにし西の尾根へ。羽根子山、神馬沢山、消えかかった手作りの表示板、トップ写真のような木の実や落ち葉道を楽しむアップダウン。やがて北側にヒノキ林が現れた頃、分岐(一本松?)。大岩へは右(北)に降りますが、ちょっくら直進の南西尾根を偵察。(報告)出だしこそふまれた道ですが、痛いバラやぶがウルサクなってきました。昔から歩かれていた道で、近ヶ坂峠、大幡峠と繋がるそうなのです。でも、わたしの知識欲は5分と持たず次の高なりまでで、一本松に引き返しました。

CIMG7968s 撓みを大きく下って登れば大岩ノ頭、さらに北に行って屏風岩に出ます。切り立った岩に風格ある赤松の配置された場所で最後のティタイム。(ここの赤松は大丈夫か?松食い虫、油断できない、枯れてるのもあった)  おぼろな富士山を眺め、向き合う滝子山の堂々ぶりに感心しながら、ゆっくりすごしました。

大月08:45/08:55-とりつき09:10-天神峠10:35-高川山12:05/13:00-羽根子山 13:30-一本松 14:10(偵察+10)-鍵掛峠 14:35-屏風岩15:00/15:20-初狩16:00/16:14

CIMG7969s

↑滝子山の勇姿

ではまた(^_^)/~

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新年は、ふらつき西丹沢

あけましておめでとうございます

CIMG7855s

あまりに眩しい空と雲。ふしぎな浮遊感にくらくらするよ。どの山にいったというんじゃないの、ただ尾根を繋いで歩いてきた。浅い新雪、サクサクふんだ。光を反射しまぶしすぎ。見下ろせば杉木立の、雪をかぶった三角錐がキチンと並んでかわいいの。背より高いヤブも抜けたし、枝捨て場?では何度もコケて雪まみれ。こんなことしの歩き初め。とらえどころのない一日だったけど。。ま、こんなもん

2006年1月7日(土)快晴

CIMG7801ss 国道413で道志村に入ると、深夜ふった雪が道を真っ白に凍らせていた。どの車も20㎞走行、前の車が尻を振りながら滑っているのでオソロシイ。そんなんで、平野奥のいつもの駐車場所につくまで2時間ほどかかってしまった。富士山が朝日を浴びてどかんと姿を見せてくれた。-10℃

CIMG7805s  今日は左の道でゆく、積雪はたいしたことなく10分で稜線に上がったら、忘れ物に気付き取りに戻る(ロス20分)。雑木林は霧氷の木々の連なり、夢の世界が広がっていた。前回確認した巡視路入口をすぎ、少し先の1088m頂から東に下る。柔らかな浅い新雪、踏み抜く心配もなく、サクサクの感触を楽しんで。朝日が射し込む雪の林を写真に撮りながら歩いていく。先に行ったはずのRとはぐれる。でもRは、はぐれたと気づいて縦走路まで戻ってわたしたちを探していたのだ。そんなこんなで30分もロスした。

CIMG7830s やっと3人揃ってウキウキ街道を東に東に。眩しい台地に二基の送電塔。ちょこんと富士山のてっぺんが覗いてた。右に連なる長々と立派な尾根は、きょう登り返す予定の丸尾山の尾根だ。末端は急そうだけど、上がってしまえばゼッタイ、ラクラクな展望ロード、藪がひどかったら並行する林道に逃げればいい。。。。

CIMG7835s 二基目の送電塔から先は巡視路じゃないので、藪が濃くなる。背より高い笹を掻き分け、足を取られながら降りていたら岩が出てきた。ぁ、尾根を逃してた、左に栂をのせた尾根があるじゃないの、ヤブひどし、移れない、戻ろう。といことで、登り返すヤブこぎに時間かかり20分ロス。正しい尾根の方も藪は濃い、以前、別の尾根を下ったときも、こんなヤブだったっけナァ。ここいらの尾根は、どこもこんな強いササやカヤトがある。

どうにか降りた、日蔭沢橋。11時半、今から30分林道歩いて、右隣の丸尾山の尾根にとりついて、急なもしかしたらヤブこぎ有りの尾根上がるなんて、気力はすっかり失せている、ひらめき★・・三年前、左隣の尾根の方でステキな巡視路、見たじゃない、(^^) そうだ、あの巡視路歩いてみよう。日蔭沢橋から5分も歩けば、CIMG7842s 次の切通沢橋がある。CIMG7848s

←切通沢橋のT字路

そのT字を左折しバラジマ沢に沿って奧に向かった。すてきな流れ、小滝あり、丸石の瀬もあり。。。そうしてバラジマ橋で川をわたり、巡視路の入口にたどりつく。

巡視路から一気に尾根に登り詰める。(トップの写真)                            台地からは西丹沢を一覧できる。

CIMG7867s

ときおり冷たい風が吹くようになったので、ランチは南側の尾根に逃げ込んだ。          カヤトの香りしてくるような日だまりにすっぽり収まり、雪をかぶった林や真っ青な空や大きな雲をぼ~っとみていた。   ツガに載っかっていた雪が 一瞬の突風にあおられ、煙のように空に吹き上がる。ときどきわたしの上にも雪の粉がふってくる、キラキラ、キラキラ、光の粒が落ちてくる。

CIMG7878s あとは巡視路を登るだけ。落ち葉道、辿る。上がるにつれてブナの木が現れる。尾根は広くなだらかになり、わたしの気持ちも広がりはじめる。雑木林に陽がさした。

・・

 

CIMG7889s CIMG7891s

県境の縦走路に出ればすぐ高指山がある。山中湖と富士山のビューポイントで写真家も多いこの山頂に、靴跡ひとつもなかったのは意外だった。                    逆光の富士山、雲が湧いて優雅さが増したような気がする。山中湖は真っ白、平らかで、結氷していると思う。

CIMG7911s

こんな一日だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (^^) (^o^) (^O^) 

では また (^^)/~~~  

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お正月に本を~

暮れから正月にかけて、山にまつわる本を3冊手にしました。

凍」                 沢木耕太郎 著 新潮社                2.「静かなる尾根歩き」      松浦隆康 著   新ハイキング社             3.「丹沢の行者道を歩く」     城川隆生 著   白山書房

CIMG7743

1・・「凍」は 世界屈指の登山家・山野井泰史・妙子ご夫妻の、ギャチュカン登攀を軸にしたノンフィクションです。一気に読んでしまったあと、主人公の(とくに妙子さんの)生きざまにどしんと重い、けれど快い衝撃を受けました。   2005年8月号「新潮」に一挙掲載された「百の谷、雪の峰」を改題したものだそうです。オススメです。

・・「静かなる尾根歩き」は、その副題にあるように関東近辺の静かな山々100コース余を、簡潔かつ的確に紹介下さっているすばらしいガイド本です。しかもそこに筆者の息づかいが感じられます。たとえばNo.30大室山北尾根(2月に歩かれた)の最後、「春が来た時には春はもういない。春はそれを待つ人の心のなかにある」ということは、今こそ一番の春なのかもしれない。心の中にいろいろな情景を思い描こう。すると春の方から足音をしのばせてやってくるだろう。   さすがに読破はしていませんが、いつもかたわらに置き、折にふれて参考にさせていただこうとおもっています。

・・「丹沢の行者道を歩く」 まえがき冒頭に、「これは歴史の本である」とあります。わたしは「修験道」という言葉を、山を歩き始めてまもなく仏果山の近くの『八菅修験の道』という看板で知りました。仏果山~経ヶ岳~華厳山。大山に行けば至るところに行者の足跡があり、丹沢主脈には、木の又大日、行者ヶ岳、不動の峰、地蔵尾根、・・山の名、沢の名、滝の名も、神や仏が宿っているようなのが多く、不信心なわたしでさえ何かを感じていたのでした。                                                               山形月山の弥陀ヶ原、加賀の白山にも弥陀ヶ原があり、なんと丹沢の蛭ヶ岳の近くも弥陀ヶ原、龍ヶ馬場は丹沢にも白山にもあります。このように茫洋と、な~んか繋がっているのかなぁと思っていた事物が、やはり山岳宗教修験道と深い関わりを持ち、その路は峰峰を越えて通じていることを知りました。                               IMG_2966     かつての行者道をそのまま辿ることは無理かもしれないけれど、山道を歩いてるときその片鱗に触れることは出来ると思います。滝や岩や大きな木に神の宿りを見た、その心が分かる気がするからです。かつて修験者たちは、お峰入りの行として大山、塔の岳、丹沢山、蛭ヶ岳を歩くとき、あの尾根の笹原から突き出している峰峰を仏様の頭にみたて、そこに金剛界マンダラの世界を見たのだそうです。                                                    (丹沢主脈、蛭ヶ岳と鬼ヶ岩ノ頭       撮影 N.O.)

                                                                現在、たとえば塩川滝の近くにあるという(龍が翼を広げてる姿の)胎蔵界滝、そこへの道は消えてしまったばかりでなく、ようよう辿り着いてみればすぐ上に走る林道から粗大ゴミが投げ込まれ滝壺が散乱しているとか、霊山の端山たる末端のルートは採石され山自体が無くなってしまっているとか・・・、の記述もありました。                                                        そうだよね、・・・・・  これ以上、山から神さまが逃げてしまわないようにしなきゃと思ったりもしたのです。

(3D画像の鳥瞰図は見づらいしちょっと多すぎる気がしました)

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