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晩秋の九鬼山

九鬼山は”初心の山”のひとつです。 水曜日、トモダチと山歩きを始めたころは、 どこにどう登ったらよいか分からなかったので、とりあえず買ったエアリア『高尾陣馬』の小冊子を順番にひとつずつ行くことにしたのです・・・・・そんな思い出の山のひとつが 九鬼山、久しぶりに訪ねました。・・・ (^^)

2005年11月30日(水) 晴れ  3人

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富士急禾生駅から、国道を落合橋に向かって行くと右手に九鬼山が見えます。植林の多い九鬼山にあって、正面の尾根(赤点)は、紅葉の雑木がモコモコと輝き、他の尾根とは格段の違いを見せていました。できたらあの尾根を登りたいなと地図を見ると、どうやら杉山新道の隣り尾根らしいので、とりあえず杉山新道をゆくことにしました。

CIMG7407s 杉の植林帯をゆくと、あばら沢出合いというところで、右に道を分けます。「あっ、あの雑木の尾根の方に行くんだ、ヤッタ (^^) 」 当然、右の道を選択。 あばら沢を越え、大きく巻きながら、となりの”みゆき尾根”に移りました。左側が植林帯だったのですが、じき陽ざしに溢れた黄葉の雑木林に入りました。

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ダンコウバイ、これは花芽です、プリッと膨れています (^^) CIMG7412s                             

          

(左:道標) 弥生峠 杉山新道一号路(トップ写真の黄色点)と合流。                     (右:道標) 久美山 ずっと前からここにがんばっていたのに、今は不遇の身。。木の下にほかされていました。代わりに大月市と都留市が、それぞれ道標を立てたのです。同じ内容の二基もいらないヨ。CIMG7414s CIMG7424s

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富士見平から富士山、きょうはよく見えました。

手前は鹿留山です。倉見山を越えて歩いたときの思い出ばなし、弾みます。 ススキもいいねぇ (^^)  秋ですねぇ

こちら九鬼山の山頂から。大菩薩や奥多摩方面、権現山などが・・・視界良好!!      石尾根の勢揃い、雲もヨシ!

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山頂からは北の尾根を下りました。道は尾根伝いじゃなく、いったん東北に下り、峠に出てから左折します。(直進は朝日小沢、こっちにもいい尾根、ありますよん(^^) 、右折の道は行ったことがない) 左折の道はやがて谷を巻いてゆく、いやらしい感じのガレガレ荒れた道。 でもでも、後半は大量の落ち葉の堆積、大量の朴(ほお)葉がつもり、盛大に蹴散らしながら、音を鳴らして歩くのは快感でした。(^O^)

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で、やっと北尾根に合流したところが「紺屋の休ン場」。おしゃれな道標ありました。

南大菩薩、三ッ峠、御坂方面がよく見えます。でも なんといっても、フカフカ落ち葉の大広間がいい、のんびりランチ&お昼寝・・・だぁれも来ない・・・わりと有名な山とおもうけど・・・

札金峠を越え、きょう最大の急登をエイコラエイコラ30分ばかり登り、馬立山(747m)に到着。猿橋に出るか田野倉か相談の結果、満場一致で田野倉に下ることに (^-^)

CIMG7457s 馬立山から少し南に戻ったピークを西に折れ、667.3m三角点(植野山)の一本松尾根で下ります。

西にむかう雑木の尾根は、下山にサイコー。 ずっとずっと陽ざしに包まれているので、晩秋のうら寂しい思いをしなくてすむから (^^) 。それに、富士山が逆光のシルエットでずっとついてきました。

左を見れば、きょうの九鬼山の立派な姿が・・!CIMG7456s

さっき歩いていた尾根、大らかに広げた両翼、、、ホレボレ魅入ってしまいました。 

初心の山・・・たまには訪れてみるといいよ、 たのしかった♪♪

【コースタイム】禾生09:10-登山口09:25-(10)-弥生峠10:40-久美山11:05- 富士見平11:10-九鬼山11:20-紺屋休場11:55/12:50-馬立山13:40(15)-分岐14:05-(20)-植野山14:50-下山口15:20-田野倉15:30/15:35

では、また (^_^)/~

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椿丸~織戸峠~大栂~菰釣山

丹沢の西はしの 椿丸・・織戸峠・・大栂・・菰釣山 を繋いで歩いてきました。 

昭文社・丹沢地図の左下の赤線からはずれたヤヤ広い薄緑色の部分、その真ん中に『織戸峠』があります。この峠越えをしてみたいと、ずっと思っていました。

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椿丸(902m)からの展望。  カヤトの稜線を辿ると、右半分植林の 920m峰に着く、   その裏側の鞍部が織戸峠、尾根は左後方にのび、右に左にカーブしながら大栂(1204m)に至る。大栂の奧にうすく見えるのが菰釣山(1379m)です。

2005年11月23日(水・祝)

じつは去年の春先 菰釣山起点で辿ろうとして失敗したいきさつがあり、今回はそのリベンジ。 かよわき女の二人旅、日暮れの早い季節ゆえ、時間切れが心配です。というわけで6:25登山開始、(山中湖/平野の奧の切通峠の手前から)

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切通峠(霧氷が美しい)06:35      峠からフカフカな落ち葉道を下る

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林道はちょうど紅葉の真っ盛り   そんな林道を1時間歩いて水ノ木橋に到着07:55

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ここ↑からとりついた(08:05)     急な勾配、密藪、杉林を過ぎると↑石のグズグズな斜面になり緊張した

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820mで尾根に乗りじきすてきな広がりに 09:00  ススキ帯ぬけ、いよいよ椿丸山頂だ

CIMG7232s椿丸(09:45~10:10) 遠くから眺める椿丸は、低いながらも”堂々とした風貌”をもつ。 きょうは密藪を抜け、ガレた急勾配をしのぎ、のぼりついた主尾根は大きな樹木のゆったりした稜線。紅葉を楽しみゆるやかな起伏を越えていく♪。そして到着。椿丸ってここ? ほんとに? 山が消えちゃった感じな、そんな山頂だった。(トップの写真は山頂からの展望)

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(左)山頂のこの木は☆☆☆。大らかに枝を伸ばしていた。 (右)椿丸をふり返ってみる。やっぱり山頂はどこ?って感じ、この形で損をしてるんだね、きっと。

笹がうるさい、左下に道があるけど??なので尾根上をゆく。「ダニがいるかなぁ」なんていいながら、ササを掻き分けて進んだ。密藪というほどではない。 920m峰をあっけなく越え、やがて笹は消え・・・

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なんて綺麗なところだろう。と思いながら雑木の間をぬけていく

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そこが織戸峠だった10:35。             クロスする道は、どこから来てどこに行くのだろう。興味しんしん、チャンスがあったら訪ねてみたいよ。ほんとうだよ。

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この先、大ブナや大きな栂も現れる、谷底まで続く黄色、オレンジの彩りに夢心地、   山襞に隠された別天地に思えた。

再び笹が現れ、左から植林も現れ、ひとしきり登ると

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大栂山頂12:10~12:40  雲行きはあやしく凍えるような冷たい空気だった

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大栂は小ササの広がりの美しいドーム・・・静かな、大好きな場所だ。              前方に菰釣山が聳えている・・・あそこまで、あとひといき

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手強い笹を掻き分けてゆく。去年より濃くなったと思うは気のせいか? 前を行く人、笹に隠れて見えない。  (右)ふり返れば大栂の・・ああ、、またいつか

CIMG7282s 菰釣山の南尾根の、なぜか山頂からはずれたところに       ある三角点(1348.2m)

笹の根元の、どうしてこの場所が選ばれたのか、凡人には分からない、そんななんでもないところにある。

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着いた、最後のピーク菰釣山だ、・・・ 思ったより早かった。嬉しい。            なくしかけてた・・・ ちょっぴりなfight、蘇った気がするよ。 (^^)                 南の山なみ↑ 13:40~14:10    

さいごは太陽が顔をみせてくれた、ありがとう (^^) 。わたしは、晴れやかな心で西日を  浴びている、いい気持ちだ。ザックからとっておきの果物を取り出し、ゆっくりと皮を    むいた。

14:20 菰釣避難小屋 ~ ぶな沢乗越 ~ 15:00 林道 ~ 15:40 道志の森キャンプ場

コメント欄に山行記録を載せました。よろしかったらご覧ください・・・

では また、.ね。。 (^^)

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名もなき草こそ・11月

朝、窓を開けると屋根に霜が降りていました。あら、いつのまに、冬になってしまったの? 写真は撮ってあったのにサボっていたら1週間もたっていました。       冬が来る前にと、あわててアップします・・・(^^;)ゞ

11月14日 月曜日、晴れ  

里山はみのりの秋。

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サンショの実が成る。

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青空を見上げたら、山の柿がたわわになってピカピカ光っていた。でも高いところで、手が届かない。CIMG7052 

よく見たら足元にいくつもおっこちている。囓ったあともある。もしやお猿さん?    くいしんぼうなわたしは囓ってみる。   ぷっ!                    やっぱり、シ・ブ・イ・・・・

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春先に地味な花を咲かせてた     ムラサキシキブ と ヤブムラサキ

そうして いつもの広場は、落ち葉しきつめ。

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遠くの草むらは赤ジソが繁茂していたその名残り。ススキも枯れてる。センダングサが実を膨らましてる。イノシシの寝たあとがある。アケビの実はもうなかった。でもカラスウリはたくさんなっていた。

草が枯れたあとに 偶然オヤマボクチの残骸を見つけた。こんな身近にあったなんて。来年は、花の咲いてるときにあいたいな。

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 この擁壁の上に名もなき草の広場があります。

道路沿いのホオズキの実はすてきな工芸品です。 (^^)

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鷹ノ巣山・もみじと霧氷

  久しぶりの奥多摩は鷹ノ巣山でした。麓から中腹にかけての紅葉と落ち葉道、石尾根では霧氷の花咲く並木道、風花も舞っていました

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(登り)紅葉まばゆい道すじから榧ノ木尾根を見上げれば・・・

11月16日(水) 快晴、山の上では雪雲

浅間尾根入口に車をおく。きょう鷹ノ巣山デビューの人CIMG0007 がいる。山頂からの大展望をぜひ見てほしいな。駐車場所からそのまま林道沿いに歩いていると、山ガキや梨がたくさんおちていた、 「Rinチャンへのおみやだぁ♪」と、いくつか拾った。                                (おうちで待ってるRinチャン→)

10分ほど歩いたところからヒノキ林にはいる。「きょうは水平のルンルンな道よ」なんて、みんなに言ってたので、「けっこう登るじゃないの」といわれてしまった。「・・・・うっ。そりゃぁ、」(汗;;)(汗;;)、汗をふきだしながらのぼる檜林。お見事に手入れされ、真っ直ぐな幹が並んでいる。間伐材はきちっと束ねられ畝になり、作業道は立派、その道が縦横にあるのだ、「ああ、わたしの道はどれだろう・・」、みきわめは慎重にしたつもり、でもやっぱ間違えた(^^;)  

CIMG7071s20分ほど体力・時間をロスしたけど、どうにか谷を巡る水平道に乗れたみたい。檜林が途切れたとたん、紅葉キンキラキンの雑木林がぱっと目の前に広がった。あとはこの道を、谷の紅葉や軽やかな雑木を楽しみながら歩けばよい。最初の桟道と出合い、いよいよ巡視路らしくなってきた(わくわく)。CIMG7076s CIMG7087s

尾根を回り込むと石ゴロの源頭になったり、水の流れる小沢も現れたりして楽しい。けれど、道は細く岩っぽく、落ち葉で隠れている。「気をつけて~、落ち葉は滑りやすいわよ、、」 なんて、自分が一番緊張している。 やがて最奧の、大きなヘヤピンカーブを曲がり、榧ノ木尾根に添いはじめた。

CIMG7091sきょう初めての道標は、(→)ヨモギ尾根やカラ沢の頭にあったのと同じ意匠だ。 いつごろのものかなぁ。

下の写真はわたしの一番気に入った景色だ。何の木なのかうす黄色の葉っぱが一面に散り広がり、落ち着いたそれでいて華やか感じ。

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CIMG7098s じき明るい小沢に出た。その沢は滝のように何段も石組みがあるワサビ田のあとだった。上流の石肌は氷なのか、キラキラと眩い光が反射し、可愛いい華麗な小宇宙になっていた。立ち去りがたし・・・しばし・・・しばし・・・

やがてだんだん登りはじめ、沢から離れジグザグ道が始まった。「おお。これかぁ、ぬすっと坂って!!」 覚悟してたけど、これほど急な登りとは。お昼前のおなかにはツライ。「尾根に出たら即ランチにしょう!」と、それだけを楽しみに、えっちら、ひーひー、ヨタヨタ、歩く。CIMG7117s

で、榧ノ木尾根に出てみれば雪景色。ポタポタ冷たい雫がふっていて、腰を下ろせないので、仕方なし歩き続け、とうとう水根山を巻き石尾根に出ていた。CIMG7126s

そこはうっすら雪のついた銀世界だった。今年初めての雪景色に驚きながら、うす雪を踏んで歩き、いつのまにか鷹ノ巣手前のカヤトに着いていた、ここで待望のランチタイム(^^)

鷹ノ巣CIMG7142s山頂は雪雲が垂れ込め展望はなかったけれど、榧ノ木尾根と浅間尾根だけに陽が射し、雑木林やカラ松林の紅葉が真っ盛りのようすが分かる。「下りはあの中を歩くのだわ」、にんまりなわたし。

鷹ノ巣山から霧氷の華咲くその下を歩く。 思わぬ天からのプレゼントに、心ホカホカ、目玉キョロキョロ、足どりは軽い。 あっという間に避難小屋に着いてしまった。年配の方「今日はここに泊まり、あすは酉谷小屋泊まりです」 いいなぁ、でも寒くはないの? 「いやぁ 焼酎1㍑持ってきましたから」CIMG7156s

浅間尾根は先ほどの雪景色がウソのよう、日に照らされた紅葉の雑木林と、たっぷりのおちばが敷きつめられたふわふわ道が待っていた。                            フィナーレは、からまつの、まさに黄金色のからまつの林。逆光に透き通るからまつ、バックのヒノキ林がよりいっそう、繊細なシルエットを浮き上がらせてくれていた。

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そんななか、きょうのよき思いを口々に語り合いながら、わたしたちは下りて行く。CIMG7134s   「あの谷を、回り込む巡視路を歩くことが出来たことは嬉しいわ」 「紅葉のピークだったしね」 「でも最後のぬすっと坂はきつかったなぁ」 「鷹ノ巣まで行けるか心細くなっちゃったもの」  「石尾根の霧氷はキレイだったね、」「ホントホント」 「浅間尾根は好きだわぁ、、、」 「そして最後にからまつだ。」・・まったく、、きょうは盛りだくさんでした。笑顔いっぱい?鷹ノ巣山・登頂記念→

【コース】 奧(浅間尾根入口)P 09:20-とりつき09:30-檜林でロスタイム・休憩10:10/10:30-第一桟道11:10-最奧11:20の沢-ワサビ田11:35(10)-榧ノ木尾根合流12:25-石尾根カヤト・ランチ13:00/13:25-鷹ノ巣山13:40-避難小屋14:00-浅間神社15:15-P 15:30

コメント欄に山行記録のせる予定です

ではまた~ (^^)/~~~

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魅力てき◆鶴ヶ鳥屋山

鶴ヶ鳥屋山本社ヶ丸から繋いで歩くと単なる出っぱりのよう、中央線から見える姿はなかなか立派なのに・・・。さて今回、komadoさんとご一緒に南のつるぎから南東尾根を辿りました。そしてこの山の魅力を知ることになったのです。

turugatoya    つるぎから眺めた鶴ヶ鳥屋山  

鶴ヶ鳥屋山は大きな山でした、豊かな雑木林をはぐくみ、ブナ・ミズナラ・松の巨木を静かに抱えている山でした。

11月13日(日) 快晴

都留から宝鉱山行きのバスにのると満員、立ち客が出るほどでした。ちょうど中学生の地学部の十数人が乗り合わせていたのです、「鉱山跡に岩石をとりにゆきます」ということでした。わたしたちは上大幡で下車(次の「つるぎ」が正解)しました。

南東尾根のヒノキ林にとりついて、 20分ほどで雑木林に変わりました。

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明るい黄色の葉っぱに混じって、いろんな実がなっています。まずサクランボのような赤い実に気づき、「しなびているけど、やまぼうし?」 それならと、ぱくっ。「間違いない」「食える」。 お次は小さな固く赤い実です、「えいっ!」 口に放り込みます。 「うひょっう!、ウマーイ」 「ほんと、リンゴの味がする」 みんなでむしゃむしゃ?食いました。 「あ、ムラサキシキブだ、」「色がなぁ・・・食う気しねぇ、」 それならと、わたしがパクリ、「ぺっ」 こりゃ小鳥さん向きですワ(笑)。

ほどよい尾根の広がり、どこまで続く黄金色の雑木林、ぐいぐいぐい勾配が増してきました。「ハチマキ林道のガードレールが見えるぞ、もうすぐだ」 わたしは急勾配に遅れがちです。CIMG6989s やっと林道に出ると、先着二人は「サルがいるよ」「あっちにもいるぞ、こっちを見てるよ」といってます。 わたしたちは木陰に腰を下ろし お猿に見物されつつ、パンを囓り栄養をつけました。擁壁の上には、今までにもましてすてきな雑木林の彩りが続いています。 (^^)

擁壁の低いところから、どうにか上の尾根に乗り、じき境界尾根に合流。しかし急勾配はあいかわらず続きます。お猿さんたちはわたしたちを追ってくるのか?、見え隠れしています。 「おらァたちのナワバリから、はよ出ンでておくれよ」 ちん入者が気になるんでしょうね。やがて勾配がゆるむと、葉の落ちた木が多くなってきました。落ち葉いっぱいの撓みって、眺めてるだけでもホント心地よいです。そこをサァッ~と降りるのですから・・・・ (^^)

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「さぁ。こっからだ、いよいよ鶴ヶ鳥屋山への最後の登りだァ」 地形図の密な等高線     150mのところです!、それがそれが、なんとも大きな木が現れ始め・・・・。

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驚いた。鶴ヶ鳥屋山はなごみの雑木林の山って思いこんでいたけれど、わぁ、こんな木を、こんなに豊かに抱えていたなんて。 写真を撮り、そして急勾配に喘ぐ息を整え・・・・みんなに遅れても仕方ないと、言い訳しながら登っていきました。

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最後は木の根っこや幹をひっつかんで這いのぼり。足元がグズグズで、かなり必死に、かなり本気で緊張しつつ、はぁはぁはぁ・・・汗タラタラ・・・ 「いいなぁ、みんなもう頂上で休んでいるのだろうなぁ」 なんて思いながら、えっちらえっちら。ようよう、山頂に辿り着きました。

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←これは古い方の道標。 

ちょうど十数人のパーティがやって来たとこだったらしく賑やかな山頂でした。パーティは30分で食事を済ませ 鮮やかに発ってゆかれました。 再び静かになり、わたしたちは刈り払われた南面を見ながら、ゆっくり時を過ごします。CIMG7029s

「サテ帰りはどう降りましょうかね?」 「笹一に直行する尾根のね、その様子をまず見てね、良さそうだったらそこ降りましょうよ、」 と、山頂のひとつ西隣のピーク(1340m)にゆきます。でも、くだんの尾根をこの目で見たら、そこを下りたくなるのは自明の理(笑)。最初こそウスヤブがかっていたけれど、じき尾根が広がると落ち葉のドーム状になりました。

わたしは弾むような柔らかい感触を靴の裏に感じてます、「ああ、この感触って・・・しあわせ感というものだなぁ、」。ポン、ポン、ポン・・と降りていきます。こんな機会をあたえてくださって、ありがとう!! 山のカミサマに、トモダチに、そしてだんさんに感謝感謝。ホントニ感謝。ポン、ポン、ポン・・・・・

ささやかなマークあり、それはハチマキ林道にうまく降りられるってことかも?と、期待がふくらみ案の定、段差なく林道におりました。「おめでとう、」「ありがとう」。 対岸にはしっかり巡視路がのび順調に一基目の鉄塔をすぎます。そして下るにつれて再び色づきはじめた雑木林の中、ランラン、ホイホイ、くだっていきます、おっ、目の前には、二基目の鉄塔だ!

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CIMG7042s後ろから呼ぶ声 「ここに三角点ありますよ~」。あわててユーターン。「うはっ、808.0m三角点を知らず通りすぎてしまうところだった。まったくぅ、ただの通り道にあるんだもの」

送電塔の下では、「主尾根は右だけどなぁ・・」 注意を怠らぬkomadoさん。 「う~ん、でも、笹一に降りるんだから、左の方を行くことにしようか」  その道はかなりあやふやです。うす藪が被さり尾根の形もヤワで、それなのに急降下。ヒノキ林に入れば仕事道があるかと思いきや、相変わらずの不明瞭。こりゃ、わたしにゃ難しいかも。

サッサと先頭切って行かれるkomadoさんの後を追いかけて、すんなり船橋沢にでました。簡易水道施設があり対岸(林道側)には容易に渉れます(ラッキー)。 でも林道なりでは笹子駅経由の大回りなので、今回は川沿いの細道。それは、笹一への最短ルートだったのです。

なぜわたしたちが、笹一への最短ルートにこだわったかというと、きょうは、知る人ぞ知るというか有名な、「笹一新酒祭り」をやっているからです。にごり酒、新酒一番搾り、にごりワイン、屋内では純米酒も?・・各種の試飲を楽しみ、輪投げなんかもしたりして、いい気分で笹子駅に向かいました。「来年はどのルートで笹一に行こうか、、」 なァんて話しながら(笑)・・・ (^^)

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登り、836mあたりの雑木林

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山頂が近づくと大きな木が現れてきた

【コースタイム】 都留市駅 08:20 → 上大幡BS 08:45 - のぼりだし(取り付きを探すのに時間かかった)09:15- 836mピーク - 林道 10:45/11:00- 鶴ヶ鳥屋山 12:30/13:30- 林道 14:10 -三角点(808.0m)15:00 - 船橋沢15:20/15:30 - 笹一 15:45 - 笹子駅

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風なやつ

「風なやつ」 

かぜのようなやつならチョットかっこいいいけどね、ここでは「ふうなやつ」の話。

お姫さまふうな人って、お姫さまではない。アンチック調の家具がアンチック家具じゃないのと同じだよ。でも「ふう」な人も「調」な家具も、ほんものに憧れている。ああなれたらいいなぁ、っておもってる。 だから、風体も表現のしかたも似てきちゃうんだよ。でも、なかなか・・・。ほんものは高嶺の花なの。。。。。CIMG6981s

だんこうばい(鶴ヶ鳥屋山)→・・・・・だけど、見る人には分かるよね。 「ほんもの」と「ふうなやつ」との違い。 だってさ、なんかさ、やたらお喋りだったり、大げさすぎたり・・・。けして真似するつもりじゃないのだけどね、ああなりたいという想いが、余計なことをさせてしまうのさ、、、、(/_;)

CIMG6980s ←???(鶴ヶ鳥屋山)・・・・・・・・・・ところでね、「ふうなやつ」にとっては、「似てる」っていわれるのは嬉しいよ。でも、ほんものと勘ちがいされては困るんだ。ここがデリケートなところ、本物と「ふう」のあいだの深い溝を、たれより知ってるのは 「ふうなやつ」本人だし、本物の尊さをそりゃぁよく分かってるし。ちかづきたい、できたらなりたい。なれそもない(/_;)

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あたし?

へへへ、その「ふうなやつ」なんでござんす。  (/_;)

気弱そうなおさるさん(鶴ヶ鳥屋山)→     

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おもいっきり、ススキ原

山中湖、鉄砲木ノ頭  なんてマァ、すんばらしき秋の空 (^^)  山中湖のパノラマ台から、ぶらりぶらりのスロウハイキングをしました。・・・もしかしてスロウってリッチなことじゃない?

2005年11月9日(水)                                                                                 ススキの原を歩きます。ふり返ると富士山がちょこんと覗いていました。

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CIMG6870s 黒い火山灰地をザクザク辿り、登り着いたここが鉄砲木ノ頭。諏訪神社奥宮が祀られています。

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抜けるような青空に、雪化粧の初々しい富士の山。右のおぼろなる山並みは南アルプスです。見下ろせばスワンボートも浮かぶ山中湖も真っ青でした。

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これが鉄砲木ノ頭です

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三国山~大洞山に連なる山並みCIMG6890s、中腹が色づいています。富士山を眺めながらススキの原っぱを歩いています。→

なごりの花 ◆まつむしそうCIMG6887s CIMG6882s

◆りんどう

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◆とりかぶと

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CIMG6909s  三国山から陽ざしにあふれたブナ林に沈みます。落ち葉のクッションの温かさを感じながら、おにぎりをいただきました。ほとんどの木は落葉してましたが、鮮やかに黄金の枝を広げているものもありました。

三国峠からパノラマ台までの車道歩きがクリーンヒット。v(^-^)v

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大きな空や、富士山や、ススキの原っぱ、まだ見応えある山々の紅葉を眺めながら、ゆるゆる下る道のりは、スロウハイクの素晴らしいフィナーレだったのですっ!

山中湖パノラマ台-鉄砲木の頭-三国峠-三国山-大洞山方向へ少々(ランチ)-  三国峠-パノラマ台  (3時間ほど)

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でわ、また~    (^^)/~~~

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牛ノ寝のブナは燃えていた

11月2日(水) 快晴 

松姫峠からゆるゆると牛ノ寝通りをあるきました。 

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稜線に沿って、おだやかなアップダウンを越えて行きます。                 大きなブナが燃えていました。空に黄金色の枝を広げていました。

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ミズナラもイロハモミジもトウカエデも・・・・赤やオレンジやうす黄色に              染まっていました。

CIMG6716s そんな森を歩きます。太陽は惜しげもなく光を注ぎ、森を輝かせています。

鶴寝山を越え、小菅ノ湯への分岐(道標立った)をすぎ、大ブナや大ミズナラの間をあるいていくと、ブナの涼やかな平頂に到着。

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ここらでちょいとお茶を飲む。ほかほかの落ち葉の絨毯に腰をおろし、ザックを背中に見上げれば、青い空を埋め尽くす細かな彩り、黄色、黄緑、オレンジ、赤。 すると カサッ、カサッ、カサッ・・・次々と・・・、カサッ、カサッ、落ち葉の降りてくる音が・・・・・

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この尾根の二ヶ所の展望地で 左・鶴寝山から富士山、右・大ダワから飛龍山

そして狩場山まで来ました(13:30)。  平たい山頂の北側はオレンジ色の世界。 倒木が静かに横たわり、広々とした涼やかな落ち葉の林でした。 

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こんな静かな、こんな明るい林にずっといたいけれど、太陽はどんどん斜めに傾いてゆき、影は迫ってきます。 ほのかな温もりに冷たい空気が忍びこみます。 サァ、立ち上がって帰らなきゃ・・・

CIMG6798s 駐車場所の松姫峠まで、復路は巡視路を歩きました。 北側の谷は美しく、オレンジ色の木々の間にぬっと立つ大ブナの貫禄。 深い谷の迫力は、広がりのある稜線とは また違った良さ。 そして陽ざしがナナメなせいか、紅葉が赤みがかった感じです。

それに、落ち葉のカラフルなこと♪

もったいないくらいな赤い絨毯♪♪♪

じつは、大きな黄色い葉っぱをたくさん拾って帰りました・・・・・・(^^)   一日たって少し茶色くなったけど、顔をうずめると・・・よい香り、それは山で出会ったあの香り・・・・・

CIMG6699s 牛ノ寝は、やっぱり好きと・・・                         しみじみ思った一日でした。

ところで →のような紅葉がたくさんありました。                                     緑色に点々と赤い色が、可愛らしかったです。

コース(往路は稜線、復路は巡視路。 寄り道&休憩 多数あり)

松姫峠P(09:50)-鶴寝山(10:10)-大マテイ山(11:50)-大ダワ・ランチ(12:00/12:45)-狩場山(13:15/13:30)-松姫峠P(15:30)

               

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