丹沢貴婦人は?
久しぶりの丹沢、夏はなにかと敬遠していたのですが、緑の谷や林を愉しみたくなりました。表尾根は思ったより花も多く、見どころ満載の周回コースでした。
境沢出合・・・登山道の始まり
2005年 9月10日 土曜日、曇りのち晴れ
【コース】 札掛-境沢出合-新大日-(表尾根)-三の塔-(ヨモギ尾根)-札掛
境沢には(丹沢名物の)堰堤がありません。したたるような緑の中に小滝やナメ滝の連なるすてきな沢道が続きます。すらりと伸びた木々の明るい谷です。岩にはホトトギスの葉っぱがたくさん・・・・・・ ・
「ねぇ、もしかして、丹沢貴婦人じゃないかしら?」、持ってきた写真と見比べます。「うーん、なんとも・・」 じきふつうのヤマジノホトトギスだと分かるのですが、マイナスイオンをたっぷり浴びて色鮮やかでした。
標高1000mあたりに←左の看板があり、新ルートが分かれていました。・
(新ルート)女坂とはいえ『140曲つづら坂』という名がつけば、いかにもかったるそう・・・と、既存の男坂ルートを行くことに。
谷をトラバースするところは、予想以上の荒れかたでした。崩れたうえに流木や岩石が埋まり、新しい道標が流されかかっています。また右の写真のように道が完全にこわれ、もしロープがなけれは通りずらそうなところもありました。
でも枝尾根に乗ってしまえば手入れの良いヒノキ林、安心して気持ちよく上がれます。やがて長尾尾根に合流。ブナとシロヤシオの素敵な林です(階段はツライよ)。 登山者がチラホラ歩いています。
ピークの新大日からが表尾根になります。表尾根に出る一瞬って、舞台の幕が開いた時の感じ。濃いガスにまかれ真っ白だったけれど、「さすがぁ華やか」 丹沢といえば裏ばかり歩いているわたしには、「表」ときくだけで晴れがましい気分になれちゃうのです (^^) にこにこ
道標にしたがい右折します。 アザミや?フウロ、バライチゴ・・・の花の地味なお花畑、ふっと横を見たら鹿と目が合っちゃったりして (^^) ふふ。 下から女性二人組がハァハァ登ってきました。 ・・・ 「あのぅ、もしや、丹沢貴婦人をお見かけでは?」 「ああ、いらっしゃいましたよ」 「いずこにて?」 「◆▽○△・・」、首尾良くとれたて情報をゲットです。 v(^^)v
つぎの登山者は 「探しながら来たのだけど、見つけられなかった」と、がっかりした様子。 「じゃ、ご一緒に参りましょ、」 ガレガレな岩場を注意して沢をトラバース。 そうして ”かの場所”に到着、、、 ところが、お花はどこどこ? このあたりのはずなのだけど・・・。ウロウロ。ウロウロ・・・・ そのとき 「ぎゃっ!あった! あそこ、あそこ」 さっきご一緒した方のうわずった声。
ひとつに気づくとその周りにたくさん咲いていることがわかりました。v(^^)v やったね
昼食のあと、表尾根を三の塔に向かいました。 行者ヶ岳へ登りだすの左側のガレにはピンクのはビランジ(←左)。丹沢では初めてv(^^)v さらに左の崖はるかにたくさんの貴婦人たちが黄色いお顔を見せてくれています。 v(^^)v
わたしにはとても近寄れませんが、かよわれる方もあるのかな?この先も ウメバチソウ、ヤマジノホトトギス。。。。。 ササの根元にもいろんな花がさいてます 。
烏尾山をこえ、三ノ塔へあと0.2㎞のお地蔵様のところで休憩です。 ・・・・おお、フジアザミがすこぶる元気です。 【フジあざみ&フジ山】のツーショットを撮りたいなぁ・・・・ガスに隠れた富士山が恨めしい。
下山はヨモギ尾根、一気に札掛に降りられるのです。
ここは華やかな紅葉どきよし 雪の冬もよし そして今は初秋のアンニュイなグリーンの世界・・・
やがて広場に出ます(ヨモギ平)。テンニンソウが連なり、トリカブトはチラホラ(元気ないぞ!)、夏のなごりのマルバダケブキやオタカラコウはところどころで黄色のかたまり、・・・・・。そしてなんといっても伸びやかな若いブナ。背の高いブナ、イロハモミジの木もたくさんあります。こんなところでお茶を飲めるは贅沢、くー・・・・しあわせ。v(^^)v
ヨモギ平から、鹿柵をぬけ、植林と草原の交互に現れる道をひたすら下り、無事、尾根の突端に下り立ちました。タライ小屋沢と藤熊沢の合流点です。あら、きょうは激しい流れにオドロキです。良きわたり場を求めタライ小屋沢の上流を探索、適当なところで無事徒渉しました。 ひやっこい水は気持ちよかったです。
丹沢にはまたネ (^_-) 、、、・・・・・
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