鹿留山、大ブナの森へ
2005年9月28日(水) 曇り 4人
鹿留山北尾根の大ブナたちに会いに行きました、濃い霧の森で大きなブナは圧倒的な存在感なのでした。
次々に現れるぶなたちに目を奪われながら、霧の中を登ってゆくのです。
そこはヤマトリカブトの花畑でもありました。細い茎に水色の花がたわわに咲き、 ずっしり地面に垂れています。もたげてみると、一株なのにブーケが出来そうなくらいな大きな花の塊でした、
小柄なレイジンソウ(左)は背筋をピンと立てお行儀のよいこ(^^) です。 サラシナショウマがあちこちで白い穂をくゆらせ、タカオヒゴタイ(右)は点々と・・センスの良いピンクの灯りをともしています。
鹿留山の山頂に近づくと、奇跡のように明るくなり陽ざしさえ・・・みあげるとうっすら青い空。
濡れた木の葉や下草は光を反射し、あたりの霧は湯気のように立ち昇っています。
山頂のオオミズナラの下でお昼。ランチのあと、杓子山に向かいました。トリカブト、オヤマボクチ、タカオヒゴタイ、セイタカトウヒレン・・・と、お花を見ながらの楽しい道中。
でも いつのまにか山には、また霧霧霧・・・。わたしが来たときの杓子山って富士山が姿を現さない・・・
(上)鹿留山の山頂のオオミズナラと北尾根方向はこんなふう。
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コメントに山行記録のせました。 (^^)
見てね <(_ _)>
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コメント
鹿留山北尾根~杓子山 山遊記-515
【日程】 2005.09.29 (水) 【天候】 曇り 【メンバ-】4人
【山名】 鹿留山 (1632m) 杓子山(1597m)
【地図】 エアリア「富士・富士五湖」 25000地形図「御正体山」「都留」「富士吉田」
【コース】
谷村町→(\3850)採石場*08:50-御正体神社09:05-巡視路分岐09:50-
送電塔10:15-1150m 10:40-1250m 11:10-堰堤のような石11:25-1400m
11:40-1570m恩148 12:15(10)-鹿留山12:45/13:25-杓子山14:25/14:40-
不動ノ湯16:10→(\1930)下吉田 *まともに行けば ¥2900くらい
こんなに低く雲が垂れ込めるとは予想外だ。富士急・谷村町から乗ったタクシーの
ワイパーは忙しなく動いている。「御正体神社へ」と言っても運転手さんは知らず、
前に行ったことがあるのでと、分かっているつもりで右の窓をにらんでいたけれど、
アレヨアレヨという間に、池ノ平についてしまった。あわててユーターン。今度は左の
窓から赤い鳥居を捉えようとしたけれど、採石場に戻ってしまった。
仕方なくここで降りて歩くことに。とぼとぼ
10分ほどして 「地図上ではあの先にあるはず・・」と右に大きくカーブしたら、
「あった!」 やっぱり記憶通りの赤い鳥居。 でも不思議、タクシーで往復したのに
2度も通ったはずなのに 何故あれが見えなかったのかなあ?
御正体神社にお参りし裏から林道に出る。雨は濃い霧に変わった、雨具が要らない
のでほっとした。30分も歩くと 242号/243号の巡視路分岐点。前回は右の243
号鉄塔から上がったので、今回は左の242号鉄塔から行こうという計画。
左をゆくと巡視路は二またに分かれる。上の道をちょっといってみたら荒れて
ヤブに隠れ気味、並行道の方はしっかりしている。どうせ谷をわたるのだと、
並行道の方に行く。やがて巡視路は尾根を捉えあがり始めるが、急勾配は
黒い階段ごと崩れていたりで力のいる這い登り気味。 だけど危険はない。
「作業の人たちは重い荷物をもって、こんな道をゆくんじゃ大変よね、」なんて
いいながら尾根に上がれば、急であるけれどしっかり道が延びていた。
送電塔に到着、展望は霧のみ。鉄塔番号、確認せず。さらに上にも尾根にそって
巡視路が続くのが意外なことであった。こんな霧の日、尾根に道があるなんて、少し
でも楽ができるのはありがたがった。 「しかし、コンパスは南西を向いているし、右か
らはしっかりした尾根がやってくる、どうも合点がいかないなぁ」と、思っていた。
25000図の1078mがとりあえずの目標・・・。
尾根は雑木林が好もしく涼やかで歩きよい。台地のような所で休憩し目の前の高なり
に乗った。ここで右からの顕著な尾根と合わす。コンパスは南に向いた。「そうか。
さっきの鉄塔は242号じゃなく、もひとつ東のやつだったか?、 1078m尾根の隣を
上がってきたのね。今、合わせた方が1078m尾根だった。でも、こっちの尾根のが
いい感じだったよ~ん♪」 結果オーライなわたしたち。(1250m)
尾根は若干広くなり、巡視路ではなくなったみたい。道らしきものはなし、ヤブもなし。
よしょよいしょ、アラ、トリカブトが咲き出した。レイジンソウも咲いてるわ。ツリバナの
実が付いている。 サラシナショウマ・ビン洗いよ。 ピンクのはなぁに? タカオヒゴ
タイ、かもかもかもかも。。。お花が現れはじめると、元気も溢れてくる。
勾配もゆるくなり左にカーブするあたりから、大ぶなが現れ始めた。トリカブトの
お花畑という感じで、緑の下草がいきいきしている。 サラシナショウマもたくさん
さいているし、レンゲショウマの花の終わったのも多いので、、この場所、きょうの
ように濡れていなかったら、ここいらで腰を下ろして、お花見物できるだろうな・・・
とおもいつつ、ああ、ぶなっていいなぁ、いいなぁ、とおもいつつ、、、道がハッ
キリしないけど、尾根に沿ってだらだら上がっていった。約1名?足跡?らしきもの あり。
恩148/1570mあたりで 243号鉄塔からの北尾根(前回上がった)と合流、
ブナ林も核心部に。急にあたりが明るくなってきた。ウソのように陽がさしはじめた。
森の濡れた葉っぱや下草が光を浴びてキラキラしている。もわ~と湯気が上がっている。
そうして鹿留山についたとき、空は青さを取り戻し、空気は冴えていた。一気に
明るい鹿留山になった。わたしたちは皆この山が好き。水曜日の仲間たちの
好みが集約されている山なのだ。
ランチのあと杓子山に向かう。も一回奇跡が起こり、富士山現るとはいかない
までも、御坂あたりは見えるのでは・・・という希望は消えた。吊り尾根を歩いて
いると、また霧が降りてきたのだ。 でもお花は途切れることがない。トリカブト、
オヤマボクチ、セイタカトウヒレン、シロヨメナ、ハクサン?フウロ、そしてリンドウ
まで咲いていた。サンショウバラは実をつけ マユミの実は弾ける寸前だった。
誰もいない杓子山で霧の海を眺めながらコーヒーをいただき、不動ノ湯へおりる。
草原には秋の花、ワレモコウ、キリンソウ、フウロにアザミ・林道沿いも花が多い。
フジアザミ、フシグロセンノウ、ヤクシソウ、カワミドリ、ナギナタコウジュ、キバナア
キギリ。
そしてセキヤノアキチョウジ、すごいすごい、いれぐいのセキヤノアキチョウジ。
この花は別名「キリツボ」っていうの。源氏物語の『桐壺の更衣』のキリツボよ。
美しく上品で、儚い・・・そんなうんちくが、すごく納得できる、花と思った。
おわり
投稿: ba_sobu | 2005年10月 1日 (土) 00時04分
鹿留北尾根、おかげさまで久しぶりに思い出しました。
私は1078mの尾根の方が未踏なので、今シーズンは久しぶりに歩こうかな。砂原上りバスが廃止になって困っていたんだけど、タクシー代もなんとか許容範囲だし、とにかく虫が多くて断念したあのブナ林でのんびりランチをとりたい!
いろいろ参考になったし、久しぶりのリアル山遊記も嬉しかったですよ。余裕のある時はまたよろしくぅ~。(^^)
投稿: komado | 2005年10月 1日 (土) 23時00分
初めて鹿留山にいったとき、杓子山からの吊り尾根の途中の道標で鹿留山方向には「→鹿留山」じゃなくて 「→都留」とありました。そして鹿留山についたとき、山頂から北尾根方向を覗いて、北尾根に興味を持ちました。そのころkomadoさんが 北尾根を歩かれました。 様子をおうかがいしたおかげで、わたしも、243号鉄塔経由の北尾根を歩くことが出来たのです。どうもありがとございました。そのとき、となりの242鉄塔の尾根(1078m経由)にも行ってみたいと思ったのです。
でも、今回その尾根は外しました。わたしの見た鉄塔は 順番からいえば 241号でしょうね。気になります。 今回は霧深く単純には比較できませんが、243号の尾根と比べると241?号の尾根の方が好みです。
1025m尾根合流点から上の尾根が、晴れていたらどんな感じか気になります。でも青草そよそよではありませんから、お昼寝はどうでしょう? わたしもいつか 242号の尾根を歩きたいし、今回の鉄塔の番号も確認したいです。
組み合わせる尾根を、あれこれ考えるのは楽しいですね。
※リアル山遊記、文字を読むことって、かったるいのかもと思って、やめていたのですが、、、おおそうですか。 じゃ、ときどき、のせちゃおかな (^^) ありがとう
投稿: ba_sobu | 2005年10月 3日 (月) 00時18分