三ツ峠、森も華やぐ裏の道
朝は曇っていたけれど一雨過ぎたあとの大久保山で空気が入れ替わり 三ツ峠ではこんな夏空が広がっていました。
レンゲショウマのお花見、ことしは三ッ峠に行きました。登りにとった大久保山(1545.8m)の南尾根では、はやばやと秋の花が顔をみせてくれました。
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8月10日(水) 曇りのち晴
とりつきは西桂町の山祓神社。今まで三ツ峠から達磨石ルートで下山するとき、”いこいの森”をぬけたところに大きな鳥居が現れる、いつも横目で通りすぎていた。「この裏尾根をあがるのだ、どうせ道くらいあるでしょう」とタカをくくっていたけれど、道はなかった。そこで松林のウスヤブを払いながら、高みめざして登ってゆく。勾配のほとんどないチンタラ道、展望なく、風もなく、噴き出す玉の汗にシャツはぐっしょり、水を飲もうと立ち止まると蚊がわっと寄ってくる。
でもこういう道なき道は、次に何が現れるかとワクワクで自分の性(しょう)にあっていると思う。松林から雑木林に入ったときの、ふっと心がうちとける感覚が好きだ。コーヤボ-キ、ヤマハッカ、シラヤマギク、クサハギ・・と秋の花たちは「季節はちゃんと巡っているよ」とつぎつぎに顔を見せた。歩かれていない分、倒木は多く、避けよう大回りすればバラ藪に引っ掻かれた。それでもすらりと伸びた赤松は美しいし、雑木林は活気が溢れているし、悪い道じゃないと思う。
仕事道?の横切るおそらく1100mあたりから、尾根の形が現れ傾斜もきつくなってきた。登ってる実感があるとやる気が出てくる。登りだして2時間たった。少々疲れているけれど、オカトラノオに混じってシュロソウやウスユキソウも咲きだし、ブナやミズナラ、ダケカンバもでてきた。けっこう高いとこまできたみたい。
岩も多くなり「いかにも三ッ峠」なんていっていると、尾根がステゴザウルスの背中のようにゴツゴツになっていた。東側の谷を覗いたらオッソロシク切れ落ちる絶景である。この岩・岩・岩の出現は、大久保山南尾根の楽しい出来事だった。
岩・岩帯をクリアすれば下草そよぐ、ブナミズナラの山深い感じ。倒木や大岩を巻きながら這い登る。遠くにマルバダケブキの黄色が見えた。「もうすぐ山頂」という匂いがした。あ、雨粒か?気のせいじゃない。
というわけで大久保山に到着。といっても顕著なピークはなく、正直どこが山頂かよく分からない。南尾根を登ってきたのだから、東西を横切る尾根に上がったところが山頂でしょうと、ランチタイムにした。きょうも三角点を見つけられない。目を皿のようにして探したのに。コーヒーを飲んでいたら、一気に空が晴れ上がり空気が乾いてきた。富士山が木の間越しに見える (^^) 。予定ではカラミで東峰まで足を伸ばし素敵なぶなを見物、でも思ったより下らなければならない?と行く気が失せた。この中央峰でノンビリ過ごすことにした。
いよいよ三つ峠に向かう。大久保山西峰はシラビソなどの高山風な黒木が美しい、フウロやソバナ、こきんれいか、レンゲショウマ、マルバダケブキ、ウスユキソウ、シュロソウ。。。花の咲く尾根道を西に向かい、15分ほどで鞍部に出る。いよいよ三ッ峠への急登になる。左はヒノキ林だ。
急な登りも、次々と現れる花の名前を呼びながらなので、あっけないほど楽に尾根に乗り、すぐに電波塔の建つ三ッ峠に一角に出る。あとは整備された登山道をたどる。クガイソウは終わり、ヤマホタルブクロ、?ふうろ、が満開だ。フジアザミはすぐにでも咲き出しそう。マツムシソウ、シモツケの花などと楽しみながら、カンカン照りの開運山に上がった。 素晴らしい青空と、雲と、谷底から吹き上がるガスの白さが印象的。間近の黒岳から始まる御坂主稜とその上に南アさえ見えているのに、富士山は雲の後ろだった。
四季楽園のベンチでお茶を飲み、達磨石まで一気に下る。贅沢にもタクシーcallして三つ峠駅に行き、電車待ちの間にビールじゃなくて かき氷。 (^^) (^^) (^^)v クイ~ッとおなかにしみました。
山祓神社 08:15-仕事道?横切る09:35-大久保山11:40/12:30-三ツ峠(電波塔)13:40-四季楽園14:00/14:20-達磨石16:10→(\1850)三つ峠駅
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おわり (^_^)/~~~ また~
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コメント
ba_sobuさんの気持ちが
こんばんわ~
相変わらず面白いルートを採りますね。
夏の花、いっぱいですね。それに秋の花も咲き始めて...三ツ峠も面白そう。
ところでこちらに話になってしまいますが・・・
今日は氷ノ山(中国地方第2の高峰...といっても1,500m強ですが)に行ってきました。
昨晩8時半に出て、今朝8時に登山口(氷ノ山キャンプ場)に着きましが、、なんと土砂降りの雨と雷、濃霧と最悪。止めようかとも思いましたが、せっかくここまで来たのだから・・・
サッと登りさっさと降り昼には車中。雨は止み、霧はあがり遠くの山が車中から見えました。あ~あ
ba_sobuさんの飯豊の帰路の車中の気持ち、思い返していました。...またきっと来る、そこまでは・・・^^;
投稿: Hg | 2005年8月15日 (月) 23時12分
Hgさんこんばんわ
> 氷ノ山(中国地方第2の高峰...といっても1,500m強ですが) >>
ってどこなのですか? でも 12時間ちかくかかって せっかく登山口まで行かれたのに・・・・
で、下山してから 山が姿を現したのですね。・・・・・しょっぱい後味?
HPにはアップなさいましたか?山のアルバムを見ましたが、出ていませんでしたが。
でも谷川岳をじっくり見せて頂きました。
わたしは行ったこともなく、見たこともありません。近くに行ったことはあります。でも いつもガスの中。
谷川岳って素敵ですね。ぜひ 行ってみたいです。 おだやかな顔の方の谷川岳に (^^)
投稿: ba_sobu | 2005年8月17日 (水) 22時07分
こんばんわ~
氷ノ山・・・兵庫県と鳥取県にまたがる山です。
鳥取県側から入りました。
中国地方第1の高峰は大山、次いで氷ノ山です。
大山・蒜山に登った時、次はここと決めていました。
少ないながらレポアップしました。
谷川周辺の山もいいですよ~(^^)
投稿: Hg | 2005年8月18日 (木) 23時56分
なるほど。
分かりました。氷の山っておもしろい名前ですね。
鳥取の大山には、行ったことがあります。(とちゅうまで)
いろんなことに感じやすかった?学生時代。祖父母や伯母たちがあのあたりにいたので なんとなく長逗留をしていて、毎日ふらふら砂丘に行ったり出雲大社に行ったりしてたのですが、この日も快晴だったので、半パンにビーチサンダル、水着の入った袋を肩にかけて、、、で、バスターミナルにゆくと 「大山」行きがあったのでなんとなく乗ってみたくなって、終点に着いたら、道があったので登ってました。
2.3時間も歩いたと思います。速いペースです。 休んでいたら周りの人の 刺すような視線を感じました。 あまりの、場違いな自分のいでたち、に 我に返り 来た道を戻りました。賽の河原のような 石ゴロの道が ビーチサンダルでかなり歩きづらかったのだけ 覚えています。
もちろんこの頃 登山にはまったく興味なし。旅には ビーチサンダルだったころの話です。 ん十年ぶりに思い出しました。
投稿: ba_sobu | 2005年8月20日 (土) 17時46分