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深い森。歩く、歩く、歩く、、

2005年 8月21日(日)~22日(月) 曇り 大弛峠-甲武信岳-雁坂峠

奥秩父の森を歩いた。深い緑の中を歩いた。
ときおりパッと香りたつ。シラビソの香りかな?そのまま記憶の襞に沈んでいった。でも、どこかでその香りに出会ったら、この景色、この静けさ、この気持ちは、瞬時に蘇ることだろう

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天狗尾根分岐↑

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シャクナゲの道。花の頃はどんなだろう、ようすを思い浮かべながら歩き始める。
ときどき岩も現れる、シャクナゲ+ツツジの庭園風な素敵な急降下(ヒャ~)

でもコースのほとんどは深い森、
森の中、黒木は息をしている。 地面を覆う苔も息をしている。

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倒木は重なり、その倒木も苔に覆われている、苔の中に黒木の種が落ち、芽生え、やがて幼い木に育つ。そしてぐんぐん伸びるのだ、上に上に空に向かって。逆に根は地面をめざしておりてゆく。
ふと気がつけば、母なる倒木はとうの昔に朽ち果てている。

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地面はふかふかに柔らかい。歩いて、歩いて、歩いていても 心は大気と一緒に浮遊している。あっ、また霧がきた。森は、隅々にまで生気に溢れこんなにも輝いている。だからわたしは、苔に埋もれたこの森を、どこまでもどこまでも歩き続けていたいのだ。

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↑の景色に心惹かれ、カメラ片手にさまよっているうちに、つい、かすかな踏み跡をたどって降りはじめていました。 いけない、稜線に戻らなくては。でも奧は禁断の実のようになんとも魅力的。 ああ、歩いてゆきたいなぁ~

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甲武信小屋 素泊まり¥4500

マスターは そばを打つ。ラッキーな今夜のお客はスペシャルおかず付き?
もっとラッキーな、わたしたち、CIMG5727 素泊まりなのに
ごちそうさま  (^^)

CIMG5756-23 ホツツジ← 

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  ミヤマハンショウヅル(と思う)→

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草原(雁坂峠)や岩場には ???シャジン?、ハナイカリ、ウメバチソウが咲いていました。 最後に甲武信小屋のヤナギラン。小屋の周りはシカ避けネットで囲われて、ここだけが別天地のよう。CIMG5725  かつては あたりいったいに花が咲いていたそうです。

そういえば 翌日お昼に立ち寄った雁坂小屋のヤナギランは影も形もありませんでした。 3年前は見事だったのに!!もしかして、むかしの雁坂峠の草原は、ヤナギランがいっぱい咲いていたのかも・・・

 では また (^_^)/~~~~

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名もなき草こそ・8月

8月のお盆の週末はおかしな天気。スコールのような大雨や、鬱陶しい曇り空、うんざりする毎日でしたが、17日の朝は空気のスカッとした青空でした。もうそろそろ秋の足音、、、、。 とはいえ紫外線たっぷりな真夏の陽ざしの、あの広場の様子はどんなでしょう。

広場を覗くその前に、夕方咲いてた カラスウリの花。

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2005年 8月17日 水曜日晴れ 7:30 a.m.

広場に着いた。「 なぁんだ7月とあまり変わりないじゃない? 」

CIMG5622s             

いえいえ、ツクツクボウシの声で溢れてる。

すると目の前に立派なオニヤンマ。                             オニヤンマの目玉はグリーン、GOLD&BLACKの胴体は誇らしげ。カメラを向けるとスイ~ッと逃げる。そうしてまたやってきて、目の前のクズの蔓にとまった。 

ふわり、黒アゲハもやってくる。ふわり、ふわり。 やっぱり近づくと飛んでいってしまう。昆虫写真家になるって、ほんとに難しい。

CIMG5616 気を取り直し、目の前の赤ジソを観察。なんといっても、この草は広場を席巻しているのだ。腰丈ほどのやつが一面に広がる。

7月に『成長株』と予想したススキがあまり見られないのは不思議だ。誰かか刈り取ったのかなぁ。ハギの仲間が木のようにぐんぐん伸びている。

秋の花、一号はキンミズヒキ。 でも少しくたびれている。

CIMG5609ガンクビソウは咲き始め。

しっかしなぁ この広場、ホントに平凡、花も実もないって、このことだ。

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ヤブジラミ?細かな毛のついた粒々の実。 

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名もなき草って、ほんとうは、名を知らない草、ということだ。

それなのに、きょうは知りたい意欲が萎えている。どうしてかというと脚や腕が、痒くてならない。 とかとかカメムシとか、小さな甲虫が、今この広場の王様です。

つくつくぼうし、つくつくぼうし、つくつくぼうし の声に送られて、 この広場から尾っぽを巻いて逃げて帰ったわたしです。8月はまことに手強い、負けました。

9月になって 少しは、「かんさつ」できればいいけれど。

どうも どうも  <(_ _)> <('_')> <(_ _)>

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三ツ峠、森も華やぐ裏の道

朝は曇っていたけれど一雨過ぎたあとの大久保山で空気が入れ替わり        三ツ峠ではこんな夏空が広がっていました。

mitutouge

レンゲショウマのお花見、ことしは三ッ峠に行きました。登りにとった大久保山(1545.8m)の南尾根では、はやばやと秋の花が顔をみせてくれました。

8月10日(水) 曇りのち晴

とりつきは西桂町の山祓神社。今まで三ツ峠から達磨石ルートで下山するとき、”いこいの森”をぬけたところに大きな鳥居が現れる、いつも横目で通りすぎていた。「この裏尾根をあがるのだ、どうせ道くらいあるでしょう」とタカをくくっていたけれど、道はなかった。そこで松林のウスヤブを払いながら、高みめざして登ってゆく。勾配のほとんどないチンタラ道、展望なく、風もなく、噴き出す玉の汗にシャツはぐっしょり、水を飲もうと立ち止まると蚊がわっと寄ってくる。

noboriでもこういう道なき道は、次に何が現れるかとワクワクで自分の性(しょう)にあっていると思う。松林から雑木林に入ったときの、ふっと心がうちとける感覚が好きだ。コーヤボ-キ、ヤマハッカ、シラヤマギク、クサハギ・・と秋の花たちは「季節はちゃんと巡っているよ」とつぎつぎに顔を見せた。歩かれていない分、倒木は多く、避けよう大回りすればバラ藪に引っ掻かれた。それでもすらりと伸びた赤松は美しいし、雑木林は活気が溢れているし、悪い道じゃないと思う。

仕事道?の横切るおそらく1100mあたりから、尾根の形が現れ傾斜もきつくなってきた。登ってる実感があるとやる気が出てくる。登りだして2時間たった。少々疲れているけれど、オカトラノオに混じってシュロソウやウスユキソウも咲きだし、ブナやミズナラ、ダケカンバもでてきた。けっこう高いとこまできたみたい。

yoisho 岩も多くなり「いかにも三ッ峠」なんていっていると、尾根がステゴザウルスの背中のようにゴツゴツになっていた。東側の谷を覗いたらオッソロシク切れ落ちる絶景である。この岩・岩・岩の出現は、大久保山南尾根の楽しい出来事だった。

岩・岩帯をクリアすれば下草そよぐ、ブナミズナラの山深い感じ。倒木や大岩を巻きながら這い登る。遠くにマルバダケブキの黄色が見えた。「もうすぐ山頂」という匂いがした。あ、雨粒か?気のせいじゃない。

というわけで大久保山に到着。といっても顕著なピークはなく、正直どこが山頂かよく分からない。南尾根を登ってきたのだから、東西を横切る尾根に上がったところが山頂でしょうと、ランチタイムにした。きょうも三角点を見つけられない。目を皿のようにして探したのに。コーヒーを飲んでいたら、一気に空が晴れ上がり空気が乾いてきた。富士山が木の間越しに見える (^^) 。予定ではカラミで東峰まで足を伸ばし素敵なぶなを見物、でも思ったより下らなければならない?と行く気が失せた。この中央峰でノンビリ過ごすことにした。

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いよいよ三つ峠に向かう。大久保山西峰はシラビソなどの高山風な黒木が美しい、フウロやソバナ、こきんれいか、レンゲショウマ、マルバダケブキ、ウスユキソウ、シュロソウ。。。花の咲く尾根道を西に向かい、15分ほどで鞍部に出る。いよいよ三ッ峠への急登になる。左はヒノキ林だ。

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急な登りも、次々と現れる花の名前を呼びながらなので、あっけないほど楽に尾根に乗り、すぐに電波塔の建つ三ッ峠に一角に出る。あとは整備された登山道をたどる。クガイソウは終わり、ヤマホタルブクロ、?ふうろ、が満開だ。フジアザミはすぐにでも咲き出しそう。マツムシソウ、シモツケの花などと楽しみながら、カンカン照りの開運山に上がった。  素晴らしい青空と、雲と、谷底から吹き上がるガスの白さが印象的。間近の黒岳から始まる御坂主稜とその上に南アさえ見えているのに、富士山は雲の後ろだった。

四季楽園のベンチでお茶を飲み、達磨石まで一気に下る。贅沢にもタクシーcallして三つ峠駅に行き、電車待ちの間にビールじゃなくて かき氷。  (^^)  (^^)  (^^)v    クイ~ッとおなかにしみました。

山祓神社 08:15-仕事道?横切る09:35-大久保山11:40/12:30-三ツ峠(電波塔)13:40-四季楽園14:00/14:20-達磨石16:10→(\1850)三つ峠駅

おわり   (^_^)/~~~  また~

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真夏はお花畑へ (^^)

真夏のお花畑・・・南大菩薩の 白谷ヶ丸~湯ノ沢峠~ハマイバ~米背負峠。     眩しい陽射しに負けないほどの、きらびやかな花*花*花の広がりに、頭の中も熱くなってしまいました。

 CIMG5523s  華麗な♪

2005年 8月3日 水曜日、晴れ

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4人で出かけた南大菩薩。この緑の丘には色とりどりの花たちが咲き競っています。うすゆきそう、こうりんか、あきのきりんそう、つりがねにんじん、ひめとらのお、こおにゆり、、、、

CIMG5552s CIMG5518s

花の上では まるまるなお尻のアブが蜜を吸っています。広い草原には いたるところに花が咲いているので、アブはすごく幸せそうなのです。

お花畑で目線を低くしてみると 虫の気分になれます。むんむんな草いきれや土からの熱、草の根元には意外とデッカイ葉っぱが付いていること、まだ咲かない花の方が、咲いている花よりたくさんあること、 (^^)

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2ヶ月前(6月)より、草原の丈は少し高くなり、シモツケソウやシモツケが一面ピンクに咲き誇っていました。コウリンカ、ヒメトラノオは、まだまだ蕾をたくさん持っています、タムラソウやオミナエシ、マツムシソウ。。。背の高い草花は頭をひとつ上に出し、自分の出番を待っています。

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大谷ヶ丸の双耳峰が見えます

CIMG5577s                   天下石への草原を下ってゆきます、

このあたり草丈がだいぶ伸び、2ヶ月前よりたけだけしい感じでした。

米背負峠から久しぶりに、沢道を下りました。                           ここまでの稜線の草原では、めまぐるしく現れる花たちに いちいち反応していたから?      頭の中はぐるぐるぐるぐる・・・。

だから この谷あいの木々のに しょうじきホッとしたのです

 (^^) また~.

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わたしは・○・て・○・

 CIMG5441                                                                                                                    撮影 8月2日(火)

  (`O`) 

 くわがた でなく かぶと (^^;)

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