シロヤシオの花、かき分けて
三週連続*丹沢のシロヤシオ。こんな花の量は初めて (^^) 満開にぴったり合った。ことしはツツジの当たり年かも・・・、白い花をかき分けて歩く状態で、 ヨッパライのようにふらふらになってしまいました。シロヤシオは標高1300m~1400mあたりが満開、丹沢の主脈はまだ蕾です。トウゴクミツバはシロヤシオに比べ、やや開花が遅いようですが、ツボミの量はたっぷり、こちらも楽しみです。
もうすぐ満開
2005年 5月25日 水曜日、晴れのち曇り
塩水橋に駐車し、ゲートをくぐり本谷川添いの林道を歩く。新緑に咲くヤマツツジの真っ赤さに感心したり、栃の花も咲きはじめてるね~などと話しながら、1時間ほどかかって、やっと とりつきのキュウハ沢出合いに到着しました。
ヒノキ林をひたすら登り1200mあたりになると、右側からヒノキ帯が終わり、ブナ森が現れてきます。霧も出てきました。ああ、霧もでてるのですが、白いのは、シロヤシオの花じゃありませんか!
シロヤシオだらけ
谷底まで埋めるような 白い花の連続・・・先週の畦ヶ丸は、あ、あった、あった (^^) と指さしては喜んでいたのに、今回は、そんなヒマありゃしません。いたるところが花盛り、 霧と思っていた空間が、シロヤシオだったりで、頭が混乱、 分かれる枝尾根の見えない奧の奧まで花*花*花なのです。 一息入れて冷静にならなきゃと、三角沢の頭(寿岳1331m)でお茶タイム。トウゴクミツバツツジは七分咲き、うす緑と白の世界に、ピンク色が鮮やかなアクセントになっています。
かきわける贅沢
さぁてと、腰を上げ、ガレの鞍部に向かい下り出しても、まだまだ続くヤシオ道。木が斜めに倒れかかっていたり、古木の風格で枝が下方に撓んでいたりで、腰のあたりから花*花*花、それはかき分けて歩くほど。こんな贅沢、よいのかしら・・ゆめごこちです。 誰もいないので、きょうも歌うよ、わたしたち。(線路は続くよの替え歌で) ♪♪ヤーシロは続くよ~どこまでも~♪
冬にはガレだった所は下のようにソヨソヨの草地。アセビの小株が植栽されたような、庭園になっていました。両側はそぎ落とされた崩壊地なので、まさに天空の庭園です。(崩壊地を覗くと、そこにもシロヤシオやトウゴクミツバツツジが点々とさいているのです、さすが丹沢、手抜きはありません、)
天空の庭
日高のピークで丹沢主脈に出ます。カメラを持ったハイカーがポツポツ歩いています。 主脈沿いのツツジが咲くのはもう少し。丹沢山では新装なったみやま山荘を見学し、宮ヶ瀬への道を下ります。コバイケイソウが勢いよく、ブナ森を埋めています。トリカブトも元気に育っています。霧が流れているから? ぶなの緑が爽やかです。この尾根のぶなは若いのか、すらりとしていて、その分空も高く、広々明るい感じです、シロヤシオもすらりとした美形揃い、舞ってるかのような美しいお姿は、青海波(せいがいは)を舞われるあのお若き光源氏さまと頭ノ中将さまのお二方のようでございます・・・・なんちゃって、気分になってま~す(笑)。
「せいがいは」の舞
公園のような尾根道
こんなお散歩道のような尾根をゆらゆらくだり、太礼の頭の手前で、シロヤシオさんやミツバツツジさんに名残を惜しみながら、右に下り、堂平ブナ林をぬけ、堂平林道をてくてく歩いて塩水橋まで戻りました。
【コー ス】 塩水橋P -キュウハ沢出合-三角沢の頭-日高 -丹沢山-堂平下り口 -林道終点 (雨量計) -ワサビ沢出合-P
★ 山行記録をコメント欄にのせました。よろしかったらご覧ください・・ (^^)
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コメント
こういうのを見せられるとつい浮気心が・・・
危ない危ない、こっちもけっこう当たり年のようで丹沢に行くには及ばないといったレポートが聞こえています。
いずれにしろ残念ながら仕事で缶詰状態、今度の週末は山に行けそうもない。
投稿: shimada | 2005年5月27日 (金) 20時44分
では 来週にでも丹沢へ~~、いかがですか?
ことしは ほんとうに ツツジの当たり年と思います。こんな丹沢もめったにみられないのじゃ・・・・。
この日は シロヤシオやミツバツツジも良かったのですが ブナの新緑が素晴らしかったです。Shimadaさんの掲示板にはっつけておきますので、ごらんください。
投稿: ba_sobu | 2005年5月29日 (日) 15時17分
★ 山行記録 本文と似てるかも・・・はぁ(^^;)
【寿岳~丹沢山~、シロヤシオの花かきわけて・・丹沢・・山506】
【日程】 2005.05.25(水) 【天候】 曇り 【メンバ-】5人
【山名】 丹沢山(1567m) 日高(1461m)三角沢の頭(1331m)
【地図】 エアリア「丹沢」 25000地形図「大山」
【コース】
塩水橋P 06:55-キュウハ沢出合07:45(10)-(25)-寿岳(三角沢の頭)9:50(25)-日高 11:00-龍ヶ馬場東尾根11:25/12:15-丹沢山12:50/13:00-堂平下り口13:55-林道終点 14:50(10) -ワサビ沢出合15:20-P16:15
(シロヤシオ見物の時はかなりゆっくりです)
塩水橋に駐車し、ゲートをくぐり、本谷川添いの林道を歩く。新緑に咲くヤマツツジの真っ赤さに感心したり、「トチの花も咲きはじめてるね~」などと話しながら1時間ほどで、とりつきのキュウハ沢出合いに到着した。
前回(2004.11.10 No.491)と同様、ヒノキ林をジグザグジグザグ、ここは色気などださず忠実に作業道を歩くのが正解。1100m圏の台地に乗れば急登は終わり、息が楽になったなぁと思うまもなく右側にぶな林が現れてくる(1200圏)。朝方の青空はいつしか翳り、白い霧に包まれ始めた。
「やっぱブナはいいねぇ」胸いっぱいに息を吸い込んだ。そのとき「うっ」みんなが一瞬、声を失った。前方のぶな林の白い幕、あれは霧が濃いんじゃないよ、白いのはみんなお花、とするとそれは大変な花の量、大木がお花で埋もれているってことよ!・・半信半疑近づいてみると、ほんとうにほんとうだ。桜の古木がたわわに満開で枝を下方に撓ませているよう、そんなシロヤシオの古木があったのだ。その枝尾根の奧にも奧にも、また奧にも白い塊が続いている。谷底まで埋めるような 白い花の連続、先週の畦ヶ丸では、指さしては喜んでいたのに、今回は、そんなヒマありゃしない。いたるところが花盛りでテンション上がりっぱなし!
一息入れて冷静にならなきゃと、三角沢の頭(寿岳1331m)でコーヒーブレイク。トウゴクミツバツツジの爽やかなピンクは七分咲きでうす緑と白の世界に、アクセントになっている。
さぁてと腰を上げ、三角沢の頭を下りだしても、まだまだ続くヤシオ道。冬場はガレて日当たり良いうらうらな鞍部あたりは、なんとソヨソヨ草地に変貌していた。緑のカーペットにアセビの小株が植栽されたように置かれ、そのアセビの株のてっぺんの新芽はオレンジ色や黄緑色、色合いや感触はこよなく柔らか。ガレ道の両側はそぎ落とされた崩壊地なので、ここはまさに天空の庭園だ。ぼっ~とかすむ霧の中を歩いていくのは、北アルプスを縦走しているような気分。すると崖の縁にいたTサンが「おいでおいで」している。HサンやSサンが「ひゃぁ~」と言っている。急いで覗いてみたらわたしも「ひゃぁ~」。崩壊した土砂のキワがシロヤシオやツバツツジで華やかに縁取られていた。「あんな所にまで咲いているとは!」「オドロイタわ」
庭園をすぎるとシロヤシオはますます濃くなり、崩れやすい地盤のためか木が斜めに倒れかかっていたり、古木の風格で枝が下方に撓んでいたりで、腰あたりから花*花、 それはかき分けて歩くほど。こんな贅沢してよいのかなぁ・・・・
日高のピークで丹沢主脈に出る。笹原のひらけた主脈は気持ちよい。ヤマケイなどのグラビア写真で見るような景色。わたしたちも「正統な尾根歩きしてるのヨ」ってかんじで意気揚々と歩いて行く。カメラ片手のハイカーがポツポツ歩いている。霧がかかっていても南側の箒沢川の堰堤が埋まって?自然の中では異様に見える。本来ならあそこだって緑で覆われているはずだろうに。主脈沿いのツツジが咲くのはもう少し。ツボミのたわわな木をたくさん見かけた。
龍ヶ馬場は素通りし、その東側から少し下りた笹原でランチタイム。きょうもこんな素敵なプライベート笹原でノンビリムードだ。じょじょに霧も上がり、目の前には「大山」がドーンとご立派な姿を現した。さっきの三角沢ノ頭はちゃんと△に見えた。この笹原からなおも北に下る尾根筋の、ぶなの緑はなんとも魅力いっぱいだった。
主脈に戻り丹沢山まで行き、新装の『みやま山荘』を見学し、宮ヶ瀬への道を下る。コバイケイソウが勢いよくブナ森を埋めている。トリカブトも負けず元気に育っている。霧が流れる中でぶなの樹形が幻想的だ。この尾根のは若いのかすらりと高く、その分空も高いので広々明るい感じ。シロヤシオも同じでスラリとした美形揃い、舞っているような優雅な姿の木もあり、そこにミツバツツジが色を添えれば、なんともロマンチックな~公園といっても通るような山道。そこで、きょうも歌うよ、わたしたち。(”線路は続くよ”の替え歌で)♪♪ヤーシロは続くよ、どこまでも~♪、かぜぎみYサン完全復活、いやそれ以上に元気もりもり。ヤシオ薬は良く効くね。
こんなお散歩道のような尾根をゆらゆらくだり、太礼の頭の手前でシロヤシオ&ミツバツツジに名残を惜しみつつ、堂平ブナ林への下り口に入った。
圧倒されるようなぶなの新緑を眺めながらおりてゆく。ついさっきまで溢れるように咲いていたシロヤシオツツジがぱたっと姿を消した。鹿柵の内側の下草が順調に育っているので、鹿の食害?っていう証拠? Tサンがその草むらにヤマシャクヤクの蕾をたくさん見つけた。「へー、丹沢にヤマシャクヤクが咲くのか~」。ぶな林を抜けヒノキ林になると下草のテンニンソウがこれまた生き生きと育っていた。Hサンはテンニンソウの元気な群生をみるといつも喜ぶ。
堂平林道終点で最後の休憩後、ショートカット道でワサビ沢出合いへ、下るほどにガクウツギの冴えた白花やヤマツツジの赤い花と変化する植生を愉しみつつ、わたしはあの”イワタバコの谷”を覗き「葉っぱも順調に育っているわ」と安心する。下りの林道は、疲れている足でもただ前に出していれば前進できるオートマチック?歩行に助けられ、無事、塩水橋に到着。帰路は順調で、5時とはいえまだお昼モードのわが町に戻れた。
(おわり)
投稿: ba_sobu | 2005年5月29日 (日) 16時01分