半原高取山!少しづつ色づき始めた雑木林

20210.28(火)  晴れときどき曇り 

水とエネルギー館P内に登山口。
のっけから驚きの急階段は、ゆっくりでも30分で尾根に乗る。

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休憩場のベンチでは宮ヶ瀬ダムを真上から見おろすロケーション。

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この先は軽快に登っていける。
手入れの行き届いた杉林の根っこが網のように縦横に這っている。

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送電塔のピークから。風のない素晴らしい秋びよりのもと、宮ヶ瀬湖が一望だ。

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アブラチャンの木々を抜けると広葉樹林帯。

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尾根が岩っぽく細くなる。足元には玉ネギ石がごろごろ。

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やがてロープも出てきて、この辺りが矢筈?ひと息で岩場を乗り上げると、

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ヤグラの建つ高取山山頂、ちょうど陽が翳り薄ら寒かった。
東側がひらけ、眼下に厚木の街、遙かユコハマビル群。

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寒くなり、そうそうに下山、高取山は冬~春に訪れることが多く、草の茂る季節の風景は新鮮に思える。(ルートが落ち葉で分かりにくい)。

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杉檜林まで行けば道は明瞭となるし、道標も階段の整備もバッチリ。仕事道や林道が交錯し地図上は複雑だが、道標「宮沢大橋」を目指せば大丈夫です。

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林道折り返し?のベンチで休憩して

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そのまま登山道を辿り、県道64の宮沢大橋に出る。登山道の補修もおしゃれ♪

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県道歩きはトンネルを抜けていく。途中、ダムと愛川公園が手に取るように俯瞰でき、現在位置とダムなどの位置関係を把握できた。

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最後の石小屋トンネル。この上に私たちが登った道がある。

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P到着は14:30。水エネ館で、こってり甘いソフトクリームや薄いけど美味しいコーヒーで、今日を締めくくった。
秋はそろりそろりと近づいている。と思っているうち、急にスピードを上げて駆け抜けてしまうかも。

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そんな危うい秋の一端を、きょうは味わうことが出来た。

では またぁ   (^_^)/~
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遠征★続いて石巻金華山

2025.10.03(金)  晴れ 

今日も素晴らしい青空。神さまに感謝です。鮎川港から予約の海上タクシーに乗り、カモメと遊びながら15分ほどで金華山港に到着。

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抜けるような青空と松の木の続く道は、人気(ひとけ)がないのでシュールで寂しい。大鳥居&はためく幟、紫地に白く「金華山黄金山神社」と染め抜かれた文字
いかにも御利益ありそう。しっかりお詣りしよう。

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舗装された参道を登ってゆく。立ち並ぶは巨樹ばかり。クリやモミ、切り株の大きさからも歴史を物語っている。

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社殿前のご神木(ケヤキ?)は、樹齢800年という。みなで神妙に御祈願した。

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本殿横からの細道は、広く明るい岩ゴロゴロの沢道で、両側に尾根が延びいる。

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私たちは一歩一歩、足を踏みしめ、神妙に登っていく。樹の出現はひきも切らず、歴史のある祈りの道を感じさせる。

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1時間ほどで水神社。その先に広がる源頭地形をしばらく登ると、杉林の向こうは明るい。稜線に出るみたい。

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眼下には青い海の広がり。小島が浮かぶ。ふ~、あと15分階段上りだ。

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山頂には奥宮、三角点、石塔群、写真は展望台の岩。

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見晴らしのよいベンチで民宿の炊き込みご飯おにぎりを美味しくいただく。
下りは二の御殿経由。 広々ゆったりとした尾根は気持ちよい。

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二の御殿を過ぎ、ドンドン下って下って、造林小屋に着いた。水を飲む。 
わっ ヤマシャクヤクの群生地じゃない?タネになっている株が多数。

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再び黄金山神社に出た。ここにも(野生の)鹿がゆったりしていた。

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今回の東北遠征は ただひたすら、海の青、空の青に心打たれました。

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対岸は牡鹿半島。先の震災の大津波では、引き潮で海の底が現れたとか。

 

では またぁ   (^_^)/~
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気仙沼大島に遠征  十八鳴浜と潮風トレイル龍舞崎へ

2025年9月30日(火) 晴れ

JR大人の休日パスを利用し、気仙沼大島(休暇村泊)を訪ねた。おととしの唐桑半島の続きです。現地情報で知った十八鳴浜/くぐなりはま(潮風トレイルのコース外)に、まず行ってみます。

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休暇村から北へ舗装路を25分ほど歩き、案内に従い石のゴロゴロした道に入る。キバナアキギリやヤマハッカ、、、、、、ああ、秋だなぁ。
じき前方がひらけ、松の間から真っ青な空と海がのぞく。

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だれもいない浜に下りた。  ザザーッ、ザザーッ、繰り返す波の音。
鳥の足跡だけの砂地を踏んでいく。

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キュルル、キュルル、、、。砂が鳴る。面白がってずっと奥まで歩いていった。
なんという青さなのだろう、まるで珊瑚礁。

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大嶋神社に立ち寄ってから、民宿前の道に入る(案内板無し)
最初こそ草が被っていたが、道はしっかり下っていき、直ぐ明瞭になる。

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やがて舗装路に合流、右に光明寺や民家が見える十字路に出て、海方向に進むと田中浜に着く。みちびき地蔵にお詣り、44年前の津波とリンクする話も掲示されていた。(今回の津波のエピソードも多い)

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車道を歩いていると、10人ほどの団体さんがやって来た。公園整備の方で「龍舞崎は左側のルートが面白い」とか、とりあえず突端までは行くことに。       小田浜↓

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気づけば12時ちかい。食堂らしき店はカーテンがかかってるし、パンを売ってる店もない。ここから食事処マークの龍舞岬までどのくらいかかるだろう?
発見、小田浜近くにカフェ一軒、メニューにパスタやピラフ(カブサ?)も。

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いよいよトレイルの本番。車道を離れ海沿いのトレッキング道を歩く。
頻繁に現れる「龍舞岬 ◯㎞」を確認しつつ・・・・。

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リアス式海岸は、下って浜辺、そして登りの、くり返し。
民家が現れたり、漁船が係留されていたり、さまざまな風景を過ぎる

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岩の多いところにはハマギクが咲いていてた。青い海には小島が浮かぶ

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歩けど歩けど龍舞岬は一向に近づかない。登ったり下りたりが細かに続くと、
いいかげん飽きてくる。

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頭の中は、早くゴールにならないかとばかり。美しい景色が広がっているのに。

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ついに龍舞崎到着、なんと16時前。予想に反して閑散としていた。
地図の通り公衆トイレはあるが、食事処のお店は営業時間外らしかった。

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バスもないので気仙沼からタクシーを呼ぶしかないと 腹をくくった。

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潮風トレイル・気仙沼大島は、「歩ききった」という印象、早く宿舎に戻り、美味しいご飯を食べて横になりたい。
ふ~~ よく歩きました (^o^)、 おかげで三陸海岸が心に染みこみました。

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記憶の風景は、いつまでも鮮やかなまま・・・・・よみがえります。


では またぁ   (^_^)/~
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高尾山の静かな道 暑い中でも ときどき秋風

2025.09.26(木)  晴れ         4人

高尾山も8時前は商店街も開店前で登山客はまばら。高尾病院前までは車道でも、病院を過ぎると山道になる。病院建物の横の登山口は目立たない

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アップダウンはあまりなく、林間のお散歩という感じで楽しい。
木蔭は涼しく、ときおり風の通り道に出会う。

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 左手の高台が石仏広場。立ち並ぶ石仏さんは、庶民的な団子鼻や、キリッとしたイケメンや、柔和なお顔の方々、静かに座っていらっしゃる。

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左からの道を合わせさらに進む。立派な大杉が次々に、径1mはありそう。

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3号路には想像以上に深い谷が多く、橋をいくつか渡る。多彩なり高尾山!

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足元は平坦でスイスイ歩けラッキーと思ったら、、油断大敵。
最後は急な石段で、汗たらたらの息ハアハア。

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「かしき谷園地」からは右折し「富士道」別名裏道を。 ダートの車道をゆるく下ると、建物の裏に出る。

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少し先に曰くありげな祠があり、そこが「弁天窟」だった。

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洞窟は腰をかがめて進み(頭をゴチンしないよう)、弁天さまご対面。
ふくよかなステキな仏さまだった。

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山頂は、好天のわりに人が少ないほうだった。
日なたは暑いけれどさすが秋。富士山丹沢が一望だった。

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下山は吊り橋の4号路。
前を歩くちびっ子軍団の、楽しげなはしゃぎ声が聞こえてくる。

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あちこちにヤマジノホトトギスが咲いていた。

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予定通り599ミュージアムでお茶のあと、「高尾森林ふれあいセンターに立ち寄った。たくさんの木の実や小枝が並べてあり,クラフト工作が出来るとか。森の動物たちや木々の説明もあり、楽しそうな施設だった。

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何度も行ったつもりの高尾山も、行けば行くほど興味深い。今回は、人が少なく階段も少ない絶妙なコースだった。リーダーさんありがとう。

 

では またぁ   (^_^)/~
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萱ダウ~松ネッコ~大双里【奥秩父】

2025.09.14(日)  曇り        5人

高登谷湖の奧の萱ダワがスタート、県境尾根を北東に進んだ。
あちこちに華やかなキノコが顔を出している。

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前方の濃い樹影はシャクナゲの繁茂帯。足元には倒木や枝が散乱するように
なり、所々に大きな岩がドデンと座っている。

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やがてシャクナゲの暗いトンネルを潜っていく。ふいにひらけた場所に出ること
がある。両サイドの景色が見えず、どこを歩いているのか分からなく不安だ。

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シャクナゲ帯では目の前の枝葉を払いながら注意深く進まねばならない。
足元には根や石が、滑るわ、突っかかるわ、そこを懸命に突破していく。

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大きな岩を巻きながら乗り越える。ぱっとひらけた展望は瑞牆山の岩岩だ。
おおきくひと息、深呼吸をし水を飲んだ。           

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岩が続く所の尾根は細い、けれど、力任せのよじ登りはけっこう楽しい、
岩の途中にダイモンジソウが揺れていたりしてたし・・

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岩帯をクリアするとまたシャクナゲ潜りだ、めげずにエッサエッサ進んでいく
緩いピークを越え、また越える。松ネッコはまだでしょうか?。。。

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隊長は目印の白テ-プを結んている。その先には先人の赤布がいくつか。
本コースの最大の難所という※

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すぐ先で苔の広がりに迎えられた。 命が充ち満ちるほどよい湿度、
小鳥の声が溢れている。しばし味わう至福の時間 心も体も充電できた。

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緩やかな登りを越え、ついに松ネッコに到着した。
超目立たない道標がふたつ。 右折ぎみは小川山に向かう道だ。

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私たちの大双里は、直進。岩が多く、立派なけもの道があったり、道は判然としない。尾根通しを厳守すべし。岩をへずったり越えたりして、ついに

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三角点の大双里に到着。ヤッター。みなで大はしゃぎして到着を喜びあった。
大双里岩(獅子岩)を眺めたかったけれど、展望は無し。残念でした。

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来た道を戻る、松ネッコ山名標は小さいし上の方だし、つくづく見おとしやすいと思った。

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※点では慎重にルート確認。行きと帰りは見える景色が違ってる。
暗いシャクナゲを潜り、大岩をへづり回り込み、、と、記憶を蘇らせながら戻る

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そうして お昼すぎには起点の萱ダワに帰着できた。 
とっておきのビール(350㎖)を 5人で乾杯!! あつかれさまでした。

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地図上では、ゆるやかで短いと思えた行程だが 難しく歩きがいがあった。

すごく楽しかった (^▽^) 
行くことが出来たのは 隊長のおかげ。感謝です!!

では またぁ   (^_^)/~
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麦草峠~雨池~双子池~亀甲池~北横岳 

8月28日(木) 29日(金)晴れ 
一日目

登山口は麦草ヒュッテの反対側、小さな沼をぬって木道が渡っている。
周りにはシラビソ、下草は笹。樹林に入ると涼しく調子に乗ってスイスイ。

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やがて足元は石の転がる道に。苔がふわっと盛り上がっている。平坦な一画で
ひと息つく。静かで涼しくそれでいて、いのち溢れる森の気配に包まれる。

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雨池。岸辺には泥が広がり、湖面ははるか向こう。季節的な現象なのか?
とりえずお昼。日陰に一列に並びランチをいただいた ♪ 

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食後、湖を時計の反対回りにに半周、再び岸辺に出るとこちら
石だらけ。想像を超えた雨池の景色だ。   

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池から離れ北方向の双子池方面にゆるく下る。若いシラビソが美しい。

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ダートの林道にぶちあたり、道標に従い左折すると
豊富な湧き水の気持ちがよい一画を歩く。

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勾配のない林道歩きにあきてきたころ、双子池への道が分かれる。
すいすい下ると、じき双子池&ヒュッテに到着する。

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ヒュッテ・宿泊棟の大広間には、一人一張り充てで(2.3人用の)テントと、布団が
用意されていた。入口を閉めれば完全なプライベート空間。私たちの3人分は、
入口がコの字にと配慮されていた。とても快適!

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2日目

双子池は森に囲まれた静かな湖、ヒュッテの前に雄池、少し離れて雌池がある。
小鳥の声が賑やかな森の中を、心も体もエネルギーを受けて歩く。

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雌池から離れるタイミングで絶好のランチ場が出現、湖畔に下りた。

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ヒュッテのお弁当は竹皮で巻いたちまきで、餅米も具もめっぽう旨い。

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双子池から離れるにつれ、ますます深まる苔の森。のみ込まれてしまいそう。

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ちょっとした峠を越えると湿原の風景にかわり、やがて亀甲池に到着。

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その先も苔の道。勾配が増してきた。容赦ない急な所では腿を必死で持ち上げて、ホント大変。

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シナゲナゲやイワウチワなど、山の花が多くなると、元気が出てくる。

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ハイマツの台地に乗り上げた。濃い霧で真っ白。すでに北横岳直下とか。
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北横岳(北峰)はさすが若い登山者が多く、いままでとは違う雰囲気。
重い雲に覆われていた空が、あっという間に晴れ上がる。隣の南峰を踏み、

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そのまま北横岳ヒュッテに。華やかな雰囲気が漂い、元気なお子ちゃま連れも
多い。ベンチに腰掛けおやつタイム。遠望する三ツ岳、なかなか踏めない山頂だ。

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坪庭に出てからも、周回路までは足元ゴロゴロで歩きづらい。
今さら転ぶわけにはいかないと、ゆっくり歩いた。

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周回路に出てしまえば、観光モード。
坪庭を埋め尽くす膨大な溶岩は、北横岳噴火で流れてきたとか。

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雄大な景色、点在する溶岩のオブジェ、カラ松は巨大な盆栽のよう。

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最後はロープウエイの山麓駅で、お楽しみのケーキセットをいただく。
しあわせ~な❤ひととき・・・。

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山頂駅の方のカフェです↑

みなさま ありがとうございました。

では またぁ   (^_^)/~
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櫛形山 ~ 静かに佇む巨樹の群れ

2025.08.23 (土)  晴れ        

櫛形山は、25年も前にアヤメ見物で訪ねたったきり(北尾根登り唐松岳経由下り)、今回は一番楽そうな池の茶屋からだ。(甲府からタクシ-)

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池の茶屋P(ほぼ満車)には休憩小屋(内部↓)とトイレがある。

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鹿柵から一歩入ると、草木の多さにびっくりした。シシウド、サラシナショウマ、アキノキリンソウ、青いのはソバナ

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マルバダケブキさえ 山の花々は懐かしい。。

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すぐ鹿柵が終わると、舐めたようにぺったりしたした地面が広がる
バイケイソウだけが群れる独特の景観だ。

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再び鹿柵のネットに入ると緑もりもり、いきなりシモツケソウの大きな群落が現れた。8月初めは一面ピンクだったろうな。

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続々と初秋の花たち、ソバナ、黄色のアキノキリンソウ、わぁ、シュロソウ!
珍しい花でないけれど、近年はほとんど目にする機会がなかった花。

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あちこちにタムラソウの大きなピンク。足元には白いオダマキ。
花を追いかけながら知らずに高度を上げている。

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クガイソウ(結実)、カワラナデシコ、まだ盛りのヤマハハコ。

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突然、どでかいダケカンバが目の前にいた。
すっかりビックリして幹の周りをぐるぐる巡る。

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見回せばあちこちに巨木。コメツガ、カラマツ、、個性的に体をくねらせている、どれくらいの年月をかけてこんな形に?。
古木であるのに生き生きしし、若木たちの中で静まっている。

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三角点(2052.2m)の奧仙重から10分ほど歩いた小峰に「櫛形山」の標柱、
風の通るポイントをみつけ、ここでランチにする。

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軽く下る。お次のバラボタン平ってどんなところでしょ、
みなで想像を巡らせるが見当つかない。行ってみれば元々池だったような平坦地でフカフカな草が広がっていた、秩父のウノタワを思い出した

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その先が裸山と原生林コースの分岐、原生林を選択する。
異形の天然カラマツが点在する不思議空間だ、大カラマツの傍らにしばし佇み、木々と同じ空気を吸い込んだ。

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ふだん植林ばかりなので、カラ松がちゃんとマツの木肌なことに感心してる。

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緩い丘のような地形をノンビリ歩き、と書きたいけれど、実際は足の動きが捗らない。それも蒸してるせいといいわけをし、ふーふー汗をかきながら分岐に。
 アヤメ平だ、うわ-っ、日なたじゃ! モウレツに暑い。灼かれちゃう。

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木道を先に行った二人から、「マツムシソウが咲いてる、ヤナギランも」と教えてもらう。ザックを置いて水を片手に花畑見物の始まりだ。

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急に元気モリモリ、足取りも力強く木道を進んでいくと、
想像以上のタカネマツムシソウの一群や、

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タムラソウやクガイソウ(花終)、アキノキリンソウもヤナギランもすくすく。

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「10日前に来ても10日後に来ても、違う花畑が広がっていたといわれた
そのとおりと想像が膨らみ。頭の中は百花繚乱だ。
アヤメで有名な櫛形山は、さまざまな花の群れ咲く山なのた。

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来た道を戻る。さっき歩いたばかりなのに原生林に驚嘆し、鹿柵に守られた花畑では来るときに気づかないかった花を見つけては喜びあった。グン
ナイフウロにあったのは 久しぶりです。

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これは?エゾスズラン実実ですって。へぇ~っ。

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奧仙重(三角点峰)でのタクシーコールは、ちょっと苦労したがどうにか繋がり、池の茶屋Pまで急ぎ下る。朝は甲府からで¥16000もかかったので、帰りは身延線の東花輪までにしてもらった。

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ぐねぐねぐねぐねいろんな道を繋いで走り、駅まで思ったより時間がかかり、料金11900円。どっちにしても身延線は想像以上に遠いのだ。

東花輪駅前はひっそりして、客待ちのタクシーが十台近く並ぶばかり。ドライバーさんたちはみな年配の方で、彼らがいっせいに引退したらタクシーは消えてしまうのではないか・・なんてね。駅の少し?手前の幹線道路沿いは、大型店舗の立ち並ぶ繁華街だったのに。

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電車に乗れたのは25分後、甲府駅では25分待ち。櫛形山は甲府からの往復が正解かなぁ・・だけど、それはそれとして身延線利用は面白かった。

こんなノンビリ歩きになってしまって申しわけないとも思う反面、だからこそいろいろなものを見れた気もする。
そして、ほんとうにわたしの亀足・・おつきあいありがとうの一日でした。

 

では またぁ   (^_^)/~
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オーレン小屋から峰の松目【八ヶ岳】

2025.08.08 (金)  晴れ         
「鳥を探しながらお散歩~♪」の妹と、桜平~オーレン小屋を歩く。
朝6:20、運良く桜平の(上)Pに停められた。

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5分ほど下った登山口ゲートから(1990m)、林道をゆっくり歩き始める。私もすっかり寛いで、ダラダラ (^^ゞ(^^ゞ

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傍らの沢は勢いよく流れ、両側のシラビソの森はびっしりと苔に覆われ、川沿いにはシモツケやトリアシショウマが慎ましく咲いている。
やがて森に朝日が射し込みはじめ、森はオレンジ色に染まっていった。

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硫黄の香りがして、夏沢鉱泉が目の前に(2060m)、ベンチに腰掛け、おにぎりをいただく。小さな子供連れが多くいかにも八ヶ岳らしい。花の写真の方*と言葉をかわす。

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夏沢鉱泉からは幅広の山道、相変わらず勾配はあまりない。沢沿いの深い苔の間にイチヤクソウやアキノギンリョウソウが覗き、シロバナノヘビイチゴが小さな実を付けていた

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苔もさまざま多様で興味がつきない。「オーレン小屋水力発電所」を過ぎ、木橋もいくつか越えると、祈祷旗(タルチョ)のはためくオーレン小屋だ(2330m)。

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ここは天狗岳/夏沢峠/峰の松目(赤岩の頭)との三分岐。
小屋に立つ『峰の松目』の説明が興味深い。

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妹が「ちょっとだけ峰の松目の方に行ってみない?」。これ幸いと、峰の松目方向に向かう。テント場を抜け、苔むした森の中ゆるゆると登る。

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ふと気づくと妹が遅れ気味。それでも峰の松目の分岐には30分後に到着できた。ちょうど下りてこられたお姉さんが「山頂には30~40分で着く」というし、見れば今までと同じような緩勾配だし、どうにか行けるんじゃないかと、、。

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行ったことのない峰の松目は、私にとっては”大ごちそう”だ。アゴを出している妹に「ゆっくり行こうね」と声をかける。彼女は苦しそうだが、がんばってついてくる。少し登っては待ち、また登る。

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しかし 妹の足取りがますます鈍くなってきた。「先に行ってて、待っているよ」と妹にいわれて、有り難く、急ぎ行かせてもらうことにした。
目の前に横たわる稜線に上がると「峰の松目コル」だ。

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ここで待つように約束しとけば良かったと思いながら、峰の松目に向かう。途中の、南側が広けた場所から覗いた、いつもと違う雰囲気の赤岳~阿弥陀岳…。足元にはコゴメグサが可愛い。

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いよいよ山容通りの急登になった。ツルツルの木の根や岩を一つ一つよじ登る感じ。

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やがてシャクナゲが増え、ふっと平坦になると山頂だ。 
「峰の松目」の消えかかった標柱がたつ。

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三角点は奧のシャクナゲの中。

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そこに夏沢鉱泉で会った人*が上がってきて、 「妹さんがコルの辺りを歩いていた」という、わっ、急いで下りなきゃ。その時、先に下りた*氏が「あ、妹さんが上がってきました!」。よくぞ!
来られるとは思ってなかったよ。。。
山頂近くの下りが危ないので、ゆっくり休んでから一歩一歩進み、30分で無事コルに出た。山頂辺りの急登は、岩そのものの山なのだ。

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その後の下山も気を抜かないよう慎重に動き、2時過ぎオーレン小屋に戻った。小屋で記念のバンダナを購入。水を補給した。

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そして夏沢鉱泉への道を下る。疲れた足が石車に乗らないか心配だったが、順調に夏沢鉱泉に到着。
靴を脱ぎ館内のカフェでゆっくり珈琲を楽しんだ。妹が「峰の松目の方に、ちょっと行ってみようって言っただけなのに」とひとこと。確かに(o_ _) 

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私はさ、勾配を見るとギアがあがっちゃうタイプなんだよ。
以上、結果オーライの、スロウ登山のお話でした

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では またぁ   (^_^)/~

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猛暑はもうイヤ! 大菩薩は天然クーラー☆涼みに行こう

2025.07.31(木)  晴れ 

久しぶりの木曜隊は できるだけラクにひたすら涼しさを求め、まず甲斐大和から8:10のバスで上日川峠に。ここまで来れば空気が違う。
自然と元気が湧いてきた。さっそく小屋脇の山道に進む。

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涼風がなんとも気持ちよくゆっくり歩いても30分で福ちゃん荘に到着。 

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福ちゃん荘から10分くらいで右側が開ける富士見平だ。
左に「賽の河原→」の道が分かれ、私たちは良く踏まれた旧峠道に入る。

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わ~~涼しい。ずっと歩き良い道がのび 勾配は少ない。

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(水のない)沢地形を下って登る。

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次の沢は流れがあるが、問題なし。
もう稜線は近い、真っ青な空に大菩薩の笹原だ。

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上がった所は賽の河原の休憩小屋の脇。

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傍らにシートを広げ、のんびりお茶タイムを過ごしていたら、11時半になっていた。「お昼は妙見の頭でいただきましょう」と、石ゴロ道をエッチラ登る。

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山頂は気温22.4℃。信じられない。

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這松の茂みに守られたコオニユリが健気に咲いていたり、リョウブの花が咲いていたり、富士山もバッチリ、静かで涼しい最高のひとときを過ごせた。

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親不知ノ頭に立ち寄ってから、介山荘を目指す。

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道ばたには鹿の食害から身を潜めるように矮小な花が咲く。
シモツケ、ハナイカリ、オトギリソウ、ネバリノギラン、ウスユキソウ。。。

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介山荘が珍しく閉まっていた。

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風の通る峠でゆっくり休んだ。マルバダケブキは蕾を膨らます。

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下山の車道は 意外に急でけっこう疲れた、途中の沢でタオルを濡らし涼む。

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福ちゃん荘ではベンチに腰掛けアイスをぺろり。

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福ちゃん荘の裏の「裂石」の道標、歩いたことはないけれど、どこに繋がる?

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そして最後の長兵衛小屋、バス発車までには1時間以上。計画通り小屋で美味しいコーヒーを味う。

こんなゆっくりノンビリの山旅いいもんだ。
酷暑でお疲れぎみの今にピッタリで、心身共にしっかりクールダウンが出来た。

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旧峠みちの上部では、展望がひらけ 大菩薩湖がみえた。

では またぁ   (^_^)/~
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ロープウェイで旭平へ

2025.07.05 (土)
マルバシモツケ

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昼すぎには、小樽のフェリー乗り場に行かなくてはならない。

一番の便を目指し6時前にはロープウエイ乗り場に着いたが、すでに長蛇の列。

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終点の姿見駅(16.8℃))で外に出た。もうもう、ホントに気持ちのよい空気をたたえた「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」が広がっている。

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旭岳中腹からは白煙がもくもく。大荷物の縦走登山者と、私たちのようなハイカーたちが、木道を進んでいく。

強い陽ざしをうけたチングルマは揃って上を向き、昨日までの大雨で濡れた花びらを乾かしている。

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おちょぼ口をぷっくり膨らましたエゾノツガザクラ、濃い赤~薄ピンクとさまざまあるが、

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変種が多いそうだ。

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緑の葉の間に間に点々と咲く、ハクサンチドリや、ショウジョウバカマ、黄色のいメアカンキンバイや、ミツバオウレン、エゾノコザクラ、、、

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低木のイソツツジ、そしてキバナシャクナゲと、

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数え切れない花の数々。そしてなんといってもチングルマの大きな群生だ・・。

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こういう所で神々は遊んでいるのか~♪と、ぼぉーっしてしまう、私も空を歩いているかのように身も心も軽くなり、空中を彷徨っている。姿見の池は旭岳方面へ登山道をわけるポイント、テラス状の姿見展望台で朝ごはんをいただいた。

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周回路から分かれ噴気孔方面に行くと、あたりは草地から砂礫地に変わり、コマクサが点々と島を作っている。

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シューシュー音を出す 噴気孔。強い硫黄の匂い。
濃い空気のエネルギーが漂う。

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周回路に戻り、夫婦池から右折の裾合平方向に足を延ばす。
「この先にいい所がある」と行き会った人に教えてもらったのだ。

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沢を越えると青々とした湿原が広がり、一面にチングルマの絨毯。ひたすら圧倒された。

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周回路に戻り最後の「第一展望台」でゆっくり休憩、

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山裾の雲があがって十勝の山々、そしてトムラウシがかいま見えた、まさにここは神々の庭。今、ここの、空気を胸にいっぱい吸い込む。
神さま、わたしのような小さな人間を、心ゆくまで遊ばせてくださってありがとうございました。

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では またぁ   (^_^)/~
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