小殿~竹寺~子ノ権現~浅見茶屋 🍵

2023.11.16(木)晴れ 
東飯能駅からのバスは軽快に走り、さわらびの湯で殆どの乗客を降ろし、小殿は私たちだけだった。
登山口から急登といわれたが、歩きよくリズムに乗って登る感じ。

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そろそろ竹寺という辺りの道標。『おすすめコース』で、鐘楼に向かう。

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鐘楼は高台にあり、蕨山の山なみが見晴らせる。さて、気合いを入れて鐘をついてみる「ゴ~~ン・オンオンオン・・」頭上で音波が渦巻く迫力。

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竹寺に下っていくと、茅葺きの屋根。赤い柱。「牛頭天王」本殿とか。

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下り階段の鳥居をさらに下ると本坊の大きな建物、隣はお食事処。緋毛氈の床几や赤い大傘など片付けられ、きょうはお休み? 

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関東ふれあいの道を子ノ権現に向かう。檜林の中、アップダウンの少ない整備された道が延びる。展望のない、変化も少ない檜林なので、現在位置に不安もあるが、そこは道標を信じて進めば豆口峠に到着だ。こんな石標も

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急なようだが 歩けばそうでもない

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さらに北に進むと電柱のようなコンクリ柱にワイヤが取り付けられている、
謎の施設、多数あり。

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子ノ権現は足腰の神さまだそうで、大ワラジが有名だ。
本堂から一段上がった奥の院?鐘楼でランチにする。


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赤と黄色のモミジがそれは美しく燃え上がり、きょう一番の輝きを見せていた。

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門前の仁王様たちは、こけおどし的に大きく超派手な色なのに、顔立ちや仕草が可愛らしくて、そのギャップが面白かった。

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駐車場広場から、右の山道に入る。あとはのんきな下り道、な~んて、甘い考えでいたから、石ごろ道の歩きづらさに辟易した。
それでもいつかは良い道に出る。降魔橋を渡ると、浅見茶屋だ。

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名物のおうどんは 売り切れていた。残念だったが甘いものが、べりべりぐー!

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駅までの道すがらの吾野鉱山も興味深い。かつて鉄道の引き込み線があったという、その施設が、外からよく見えた。

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吾野駅に着いたら、またビックリ。狭いホームに高校生(ほぼ男子)が溢れていたのだ。何か催しでもあったのかしら?

駅駅手前のトンネルの、スイッチに気づかず、暗い中あるいたけど、長く感じた

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というわけで 一度は行っておきたい子ノ権現に、やっと行かれた、よございました。

では またぁ   (^_^)/~



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吹切尾根 まさに盛りの錦秋を ~

2023.11.14(土)  

始まりは大峠。 雁ヶ腹摺山に繋がる登山道は尾根を右に巻くと、じき岩っぽくなり、2度ほど木橋を渡る。30分後には吹切尾根の入口にいた。

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穏やかな尾根、優しい凹凸は流れるよう。気づけば10分も休憩していた。

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立ち去りがたい気持ちをふっきり、歩き始める。 行けども行けども和やかな尾根のライン。散ってしまった木も多い中、

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オレンジのオオイタヤメイゲツと、緑のミヤコザサの美しさが、きわだつ。

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と思う間もなく赤いイタヤメイゲツが増え、いつのまに、
あたりはすっかり真っ赤赤の夢の中にいるかのようで・・・。

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突然、前方に広大な伐採地が現れた。右に回り込みながら下る尾根は、
オレンジ色に染まり、点々とブナやミズナラの、老木や倒木があり・・・

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鞍部に出ると右は富士山も望める展望池だった。日当たり良く、一面にナギナタコウシュの群生地。お向かいには工事中の林道が手に取るようだ。

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1522m辺りにさしかかり、良きところでランチを・・と歩いていく。右側はオレンジ色の雑木林。左は鹿柵。雑木の森はフカフカな落ち葉のクッションで、踏み込む足が心地よい。適当なところで腰を下ろす。静けさが染み渡る・・。

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昼食後、尾根歩きを続ける。鹿柵のかなたには、姥子山の西峰と東峰が、その向こうには泣坂と大峰が、相似形で横たわっていた。

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その先、樅(ツガ?)林の登りになり、登り切ると大ブナの続く尾根。
和やかなこの辺りが、吹切ノ峰だろう。

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「野脇ノ峰」山名表示(&三角点)を見逃してしまい、登り返して確認。
東への尾根を辿って、林道に下りた。

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事前に地形図を見たとき「最大難所」と思った1400mからの急降下、なるほど
尾根が細くなるが、立木や岩(滑らない)を伝い、気を抜かないで下れば、
無事、緩斜面に降り立てた。

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この先も、吹切尾根はずっとずっと雑木林。後半の中ほどにはブナの巨木も数本立ち並ぶ。相変わらず続く紅葉も、だんだん緑が勝ってくる。

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ところどころ、ハッとするような紅も現れる。

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やがて送電塔に到着、展望はわずかだ。15:00ともなれば、しんしんと冷え始めるこの頃、前方に見える鳥屋ノ丸はすぐ先。ガンバロウ。

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意外にあっけなく、鳥屋ノ丸の一角にいた。去年訪れたばかりで、その時
明るく好もしい山に思えたのに、きょうは全然。 東側の檜林の暗さが
せまってくる。早く下りたい気持ちがあったからと思う。

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そのまま山頂を通り過ぎ、下山にかかる。あと1時間ほどまっすぐ下りるだけと思った道が、なんとも歩きづらい。足元の石の転がりやすく難儀した。

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去年は、さらっと下りれたはずなのに、なかなか下に着かない。緩斜面はまだかなぁと思いながら、ついていく。里の近くでは、ナラガレが気になる。

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突然、アンテナに出た、ああ里に着いたとホッとしたは甘かった。もうひと息。

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桑西バス停に到着したのは、バス着の20分ほど前。ポットのぬるい湯でミルクコーヒーをいれる。ゆっくりあじわいながら 向かいの山々をボ~ッと眺め。

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翌朝目ざめても、まだ続いているしあわせ感。吹切尾根の空気感とか、清々しい風とか。わたしの中には鮮やかな絵巻がくりだされていた。

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では またぁ   (^_^)/~



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富士山駅~富士浅間神社~中ノ茶屋~船津胎内樹型

2023.11.1(木) 晴れ  

「きょうは高低差のない、ほぼ町歩き」ほんまかいな。 下車した富士山駅前は寂しく、予想と違うので面食らう。浅間神社には自ずと導かれると思っていたが???
準備中の観光センターの方に教えていただいた・

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金(かね)鳥居から、真っ直ぐ延びる広い道のむこうに 富士山。白い提灯の下がる家は、旧御師の証
赤いお宮さんや立派な門もあり、通りの奧にも、また奧にも 御師だった家がある。

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まず旧外川家を見学、御師の家は町屋の造りで細長く、奧へ奧へと延びている。
展示されていた御師や行者の衣装が印象的だった。 

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つぎは「北口本宮冨士浅間神社」。真っ赤な大鳥居の壮大なこと。参拝者の多いこと。おりしも七五三で、ちびっ子たちがはにかみながポーズしていた。

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聳えるご神木の【太郎杉】と【夫婦檜】ばかりでなく、社叢も社殿もこれほど立派なのに厳めしさがなく、すっと入っていける。

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昔から庶民がわんさかと参拝した富士のお山と神社は、尊く、親しい存在だ。

お次は中ノ茶屋、車道と分かれ「吉田口遊歩道」の整備された道をるんるん♫

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おしゃべりしながら歩ける楽しい一本道は、アップダウンのない代わり、石が多く足首を痛くした。反省。 ↓東富士五湖道路をくぐる。

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進むにつれて草木の黄色が華やぎ、今年は遅れぎみだった紅葉が始まっていた。

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隣から車の音が聞こえてくると、そろそろ中ノ茶屋。嬉しい。やっとお昼だ!

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最後は「船津胎内樹型」へと、向かう道。

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「奧戸室浅間神社」の社殿の奧から洞窟に。ヘルメットを被り、入ったとたん、ゴチン。奥に進むつれ、這い這いか、いざって行かねばならない。

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濡れた岩には接したくないと、苦しい筋トレ歩き、こんな苦行難行するとは。

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こうやって誕生の苦しみを味わったのち、心身ともに生まれかわって
富士山にお詣りするのだという、

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河口湖駅は、予想通り外国人であふれかえっていた、人出は完全に戻ったとか。
良き秋の日に、濃い一日を過ごせてありがたし。
富士山は、自然も歴史も奥深く興味は尽きない、とてつもなく奥深い。


では またぁ   (^_^)/~



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秋の良き日、展望の中山砦!

2023.10.26(木)  

白州の田んぼの中の小山は、最高の展望を誇る中山。戦国時代の砦跡とか。

台ヶ原Pから国20号を渡り橋を越え、ハイキングマップを片手に左折、ずんずん
進めど、いっこうに川から離れない?Sさんの最新エアリア(北岳甲斐駒)には
中山が赤線で記されていた。左折早すぎ。やはりエアリアとか2.5万図必携だ。

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駐車場から どこからも甲斐駒が見下ろす


結果、30分ほどのんびりな里歩きの追加ということになった。
桜の丘公園と名付けられた道は、美しい田んぼを前景に八ヶ岳が遠くに望める。

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曲足林道を15分も行くと曲足登山口。かわゆい赤い実が山を飾る。
ソヨゴ(冬青)という。実が一個もないのは雄木だそうだ。

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歩きやすい道をスイスイ登っていく。赤松が増え、土塁や堀切?そして
すぐ上が中山の山頂(砦)だった。

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5分で展望台。あたりは刈り払われ、見え見え360度、展望台に上がれば、
さらに広がる視界。

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甲斐駒、早川尾根、鳳凰。行ったことのある日向山。八ヶ岳はおおらかに山裾を広げ、並ぶ山並みは奥秩父の金峰など。。金山&茅ヶ岳、そして富士山も。」

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櫓の下でお昼を食べていると腰に篭をつけたお兄さん登場。
「今年はきのこ、全滅です。雨がふらないから」

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私たちも腰を上げ、「さぁ下山しよう。中山峠には、たった25分」。
中山峠からは以前、登ったことがあるので、甘く見ていて、なんと尾根を外す。
おかげで こんな祠に出会えた。ボジティブな思考 (^0^)

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急ぎ登り返し、間違え地点に戻る。展望台から5分の地点だった。
すぐお約束の急坂&ロープが現れ、木の根の階段になる。急とはいえ,すべらな
いので不安はない、そして25分後には、車道の走る中山峠に無事着地する。

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あとは正面に八ヶ岳をながめながら、だらだらと下る。

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かえりがけ台ヶ原宿を見物がてら歩いてみた。七賢の広大な醸造元の中に入り
少し休む。実は金精軒で和菓子+お茶or珈琲を狙っていた。が木曜定休とは・・

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ョット珍道中気味でしたけど、無事終了。というか、いろいろあって、
かえって面白かったりして。。。。ポジティブな思考 (^_^;

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徳本峠から大滝槍見台ピストンして駆け下る   

2023.10.14~15(土、日)  
3日目 16日(月)晴れ(朝はガス)

食堂に飾られていた写真、「どこから撮したのですか?」
「大滝槍見台からだけど、櫓にあがらないとこの景色は見えないのですよ」。


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今日帰らねばならない私たちにとって、霞沢岳へのピストンは厳しいが、
槍見台なら緩やかだし、3人とも行ったことない。きょうは槍見台だ!

あれほどの大雨も、明け方には満天の星、喜び勇んで5時過ぎ出発。
 
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出だしチョット急なだけで、緩やかな起伏が続く。最初のピークで日の出を迎える。森が徐々に光り出す神々しさ! 同じ気持ちを分かち合う。Wさん撮影

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シラビソ林は延々と続く。少しでも登りになると息が上がるのが、我ながら情けない。ホントに悲しい。

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周りのガスは少しずつ晴れてきた。仰げば真っ青な空が広がっていた。

 
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途中の明神見晴しからの展望は、白い雲が湧き目をこらしても何も見えない。
「ヤグラに着けばガスも上がっているわよ」と口々に励まし合って、先を急ぐ。

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ササからコケの森に変わった。そろそろ・・・と期待しながら進んでいくと、

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「あった!」これがヤグラか。カビが生えていそう、古いし濡れている。

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慎重にハシゴを登る。台は半分欠け滑りそう。手すりも所々落ちている。こわごわ立ち上がり、目をこらす。白い雲が絶え間なく動き、一瞬、山影を浮かべる。「わっ、雪、綺麗!」・・感無量。(Wさん撮影)


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帰りはほぼ下りなので、とっとと進むことが出来た。

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11:00過ぎ小屋に戻る。テント泊の二人が霞沢岳から戻ってきて「k2まで行けたけど、雪で危険だった」という。

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私たちはパンをかじりながら荷物を詰め直し、女将にあいさつして、急ぎ下山。なにしろKさんをまたせている。
(道はカツラの落ち葉しきつめ)
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下りながら、眼前に見晴らす 穂高の美しさには釘付けになった。

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明神分岐は13:00。待ち人は河童橋。急げ!!明神から河童橋までは、意外とアップダウンがある。
人混みの河童橋のベンチで、ようやくホッ。Kさん言うには「きのうの上高地は、暴風雨が40時間も続き、テントが飛ばされると思った」「でもけさは、良い写真がたくさん撮れました」見せて頂いた写真はアート。kさん撮影

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自然は少し荒れ気味の時こそ、思わぬ絶景を見せてくれる。

沢渡で車を回収し、温泉に入り、酒屋で「徳本峠」というお酒を買う。渋滞がなく、意外に早く帰郷できて本当に良かった。
今回はKさんWさんTさんのおかけで、北アルプスの絶景を見ることが出来た。ありがとうございました。

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20年ぶりの徳本峠(峠の小屋)

2023.10.14~15(土、日)  

私にとっての北アルプスは、この週までが限界です。
最初の計画の西穂は ロープウエイの運休ということであえなく潰れ
(西穂と明神)
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「霞沢岳」に変更しました。徳本峠の小屋も15日が最終日というタイミング。

霞沢岳は20年以上も前の「初めての北アルプス」、当時は何も分からず,ついていっただけ。夜行バスで上高地、徳本峠から霞沢岳往復後,小屋に泊、当日は濃霧で展望皆無なこともあって、登山については何も憶えていません。

ただ小屋は印象的でした。当時の写真

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今回の徳本峠到着は夕方。テント場は最高のロケーションです。

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今は新館が建てらていますが、玄関受付は旧館です

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20年前にきたときに、指定されたのは3階、この階段をあがったところ、

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進むには這うしかない低い天井、暗いランプの灯り、梁の太さを見て下さい

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布団2枚に3人とぎゅうぎゅう詰めで寝かされました。でもコレが山小屋なのだと全然気になりません。今でも希望者は泊まれます。玄関先に置かれて板板。

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今回、肝心の日曜は大雨暴風で,小屋から一歩も出られません。
代わりに 一日ゆっくり小屋で過ごし、それはそれで楽しかったです。

15日夕食↓ 手作りの食事はとても美味しかった。ピカイチな豚汁。

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日曜日の雨は 西穂も霞沢岳も雪だったよう、西穂に行ってたら独標にさえ行き着けなかったかも。。。月曜日、小屋に別れを告げ・・・

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徳本峠小屋は 信濃毎日デジタル2023/10/22の記事になりました・

でね「、わたしたちは結局、どこに登ったかって?、それはのちほど。。。

では またぁ   (^_^)/~



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心ゆくまで秋の日を、、六本楢~塩水山~倉沢山~

2023.10.07(土) 晴れ  

塩山からタクシーで六本楢峠まで行く。
ゲートを潜り南方向には、陽ざしが溢れて気持ちよさそうな、防火帯か?、

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その高みを行ってみる、矮性のアキノキリンソウやハナイカリがよく咲いて、少し前はお花畑かも?

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あっけなく防火帯はジエンド。ぐるりササに囲まれ鹿道すら見えない。ツヤツヤなササを漕いで進むのは楽しいけれど、足元に潜む倒木/切り株/枝たちが煩わしい。太い倒木の手前の小さな枝に引っかかったり、トラップ多すぎだよ。

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降り立った小鞍部でひといきついた、脇にはさっきの林道が近づいてきた。カラ松のサルオガセを横目に エイコラ、エイコラ、がんばる、

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目の前のピークが塩水山だ、勾配がきつくなりササも深い。オッと倒木。でっかい切り株も!

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わ~い、前方に大木、大きな葉っぱは「ナラガシワ?ミズナラ?」。

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そして目の前の高みに乗り上げると、小さな伐採地で、思いがけず展望がひらけた。正面に座る金峰山、そそり立つ五丈石。しばし見入った。

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ここからは右のフェンス沿いに進む。フェンス内は美しい広葉林。カラマツ林の中に意図して残された自然林か?

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あっけなくピーク(肩)に出た。草深い防火帯と思う。金峰山~鉄山~朝日岳のラインと対峙。秋の陽射しを思いきり浴びながらしばし鑑賞する。

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塩水山はとらえどころのない平頂だけど、三角点だけは見つけたいと思っていた。そしたらゴチン、スズタケに埋もれた三角点にぶち当たる。

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5mほど先の赤錆びた板に行き、表面をこするとどうにか「塩水山」の文字が

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そのまま東南にチョット行って下ろうとしたが、足元の隠れ倒木&切株に難航しUターン、防火帯に戻った。雲一つ無い青空と、広がるススキのベージュと、針葉樹の三角の列と、押し寄せる静寂のシュールな感覚。

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点在するレンゲツツジの株にバッチリ守られたゴマナが満開。静けさと秋の光に圧倒される。

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尾根なりに北西に進み、適当なところを下る。カラ松を透かし横たわる倉沢山。

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右には林道を見下す。この防火帯くずれのトゲだらけに辟易し、林道に下りた。ヤマハハコやナギナタコウジュが咲き残り、秋の山も賑やかだ。この草も、見たことあるんだけど?な。。?

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鞍部はチョットした広場になっていて、金峰山のよき展望台であった。

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私たちは林道と別れ、正面の倉沢山にとりつく。 
笹薮はおとなしくなり、真っ青なリンドウが咲いていた。

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ちょっと林相も変わったか?神の宿りそうな大石が佇んでいだり、緑の広葉林になったり、すっかりササが消えたり、歩くのに楽だ。

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やがて美しいシラカバ林が現れ、エイッと乗り上げると、

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尾根が分かれ倉沢山山頂だった。山名板あり('95製)。 どこでもランチ場の山頂に腰を下ろす。ゆっくりお湯を沸かし、ゆっくりランチをいただいた。

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さてここからも。尾根なりに南に下り、谷に下りる前に左にトラバース、地形図の2二ツ凸に向かう。 1700mあたりは、沢地形というかやたら水が湧き、ヌタ場になっていた。森は生きている。

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ヌタ場を越えるとササ、そしてヌタ、泥んこ地帯もあれば、谷地坊主(草)の生えている凹池もある。
歩くのは面倒くさいけれど、なんとも楽しい森で、わくわくしてくる。

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やがて右から林道が現れ、尾根とつかず離れずゆえ、林道に下りた。
林道は二ツ凸を巻いていく。左に高なる見事な広葉樹林の、ハウチワカエデがうっすら色づいている。

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二ツ凸をやり過ごしてから、再び山に入った。
急登にはブナの大木。 左の谷はブナ林なのだった。

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乗りあげると荒川林道が走り、送電塔が建つ。私たちはさらにもう一回山に入り、林道沿いの尾根を歩いてから、再び林道に着地。ナナカマドの実が美しい

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林道なりに下ればグリーンロッジ前だった。秋のススキの乙女高原をさらっと回る。オヤマボクチやヤマラッキョウ、各種ノギクなどながめつつ、。。

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急ぎ焼山峠に向かう。うっひゃ、いつのまにか、15時を過ぎてしまった。
冷気がしんしんと、忍び寄ってきた。


では またぁ   (^_^)/~

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前三ツ頭 【十二山尾根&大日向尾根】

2023.09.17(日) 晴れ曇り(めまぐるし)

早朝、青空バックに権現山(前衛?)がキリッと浮かんでた (*^o^*)。
しかし朝食を済ませ出発するころには、一面濃いガスの海。

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ガレから樹林帯に、膝丈ほどのミヤコザサに鹿道が延びる。ゆっくり丁寧に登っていくと、尾根の右側に移りまたザレ。傾斜をザクザク、歩きにくいったら。
笹の間にハナイカリが咲いていた。これでもかと咲いていた。

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尾根を左にのっこした次のザレは岩も出て、咲き残る夏の花の コゴメグサや

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ウスユキソウ、イブキジャコウソウ、あら!オヤマボクチ。
テンションあげあげ、げんきんなもので足も軽くなる。ビランジもきれい、目立つピンク。

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岩上がると

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また樹林、そこにぽつんと苔むした祠、大日向尾根との合流だ。とはいえ大日向尾根も、自分たちの十二山尾根も尾根の形はハッキリしていない。

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そのまま上を目指すと大岩があり、陰に石碑が置かれる。前回はこの辺りまで。
この先、
尾根は明瞭になり、風が通り抜ける。笹の尾根から岩と苔に変わった。

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錆び付いた案内板、この道は権現山の参拝路だと思い出す

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ナナカマドが早くも色づいている。

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じき尾根の左に移る。俄然岩っぽくなった、楽し 🎵

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岩の隙間にヒメシャジン(花終)、ダイモンジソウ、タデや、コケモモ(実)。

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やがてガレ状の鞍部が目の前に現れた。縞状の層のなんという美しさ。
感激しながら歩いた。

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小さな樹林帯を過ぎまた岩場。霧が晴れそう。
「すぐ山頂だけど,静かだから休んでいこう!」。

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ウメバチソウや タカネマツムシソウが山を飾る

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イブキジャコウソウの強い香りは、私たちを包み込む。

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最後の登りをぐいっとこなせば

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前三ツ頭だ。三角点や山名標は登山道から外れてるので、ほとんどのハイカーは通り過ぎてしまう。

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お湯を湧かし、マイブームのマシマロ入りコーヒーで、いっぷくして

西のザレ鞍部に行ってみた。運悪くまたガスだ。正面の南アルプスも、眼下に広がっているはずの野辺山も、白い幕に隠れていた。
でも清々しい山の存分に味わう。これがいいのだ。

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下山は大日向尾根にした。なんとも手応えのない尾根で、形もなく道もない。
そんな中を見当をつけ下っていく。
行けども行けども 笹原が広がり、ほぼ平らかで飽きも来る。

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先頭は気を張って集中集中。ただついていく私たちはのんきなもので、
つい、キノコ採りに夢中になってしまった。 (o_ _)o(o_ _)o

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一回だけ、左側に切れ落ちる崖を覗けた。地形図ではこの崖沿いを歩くと思ってたが、実際はほぼ尾根の中央を真っ直ぐで、とにかくひたすら森の中。こまめに軌道修正しながら、、、どーせ横断歩道にぶち当たるでしょうし (^_-)-☆。

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そして 。。。。1時間ほどで八ヶ岳横断歩道にとび出る。

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横断歩道といっても、公園の遊歩道でないよ。道はシッカリ立派だけど、けっこうなアップダウン。堰堤の沢までガンガン下り、尾根には急な登り返し。
歩道沿いのトリカブトが美しかった。

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ということで、めでたしめでたし。まことによき山旅でした。
上物のハナイグチたくさんと、ヤマブシタケひとつ ゲットです。

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では また   (^_^)/~

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一ノ尾根・陣馬山から堂所山 なお暑さの続く日々・・

2023.09.14 (木) 晴れ

すっきり晴れた、ということは猛暑。でも樹林の中は涼しいと期待して。和田バス停から出発。懐かしの登山口から一ノ尾根を目指す。

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予想以上に蒸し暑くみな大汗をしたたらせ、ゆっくり歩く。北西尾根は風がない

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一ノ尾根に合流、ありがたきベンチ。気持ちよい風が通りぬけ、元気百倍だ!
さすが主尾根はなだらかで歩きやすい。・・・が、
檜林の根っこ剥きだし地帯になると、お互いに合い言葉「転ばないように」

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コナラの根元の粉を吹いたようなのは、ナラガレのサイン。
高尾陣馬はナラガレの名産地だ(>.<)。

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やがてサクラの大木が増えてくる。「山頂はもうすぐ」と力が湧いた。

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足元に秋の花が増えてくる。センニンソウ、シモバシラ↓、

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キバナアキギリ↓、アキノキリンソウ…。やがて木の階段が現れ、

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山頂手前のミニお花畑が広がった。わ~、なんとかアザミ。わ~お、ツリガネニンジン。ひょー、ハクサンフウロ、ワレモコウもよ!! 
あっ、茶店はすぐ目の前!ガンバリマショウ!

清水小屋は営業していたが、殆どは閉まっていた。

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真っ平らな陣馬山、展望素晴らしき陣馬山。でも富士山は雲の中。

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「あれは、生藤山よね、中腹が茶色~」 おそらくナラガレ…だ。(>.<)。

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では、底沢峠めざし歩きます。・・改装したトイレに立ち寄ったものだから、

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登山道が錯綜するヤヤコシ・エリアに導かれた。草ボーボー帯は花多き帯。
ツリフネソウとかサラシナショウマ(蕾)とかレイジンソウ(蕾)とか、ラッキー☆

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じき縦走路に合流。奈良子峠を過ぎ、明王峠は日当たり良すぎ、縦走路の南側の一角でランチして、20分ほどで底沢峠。「今、下ってしまうと13:30バスに間にあっちゃう」「そうだ往復40分の堂所山に寄っていこう」

で、堂所山に向かう。途中、小規模な伐採地での直射日光は辛かった。

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久しぶりの堂所山(*^o^*)では。立派な山名標柱にビックラ。

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ヒョウタンからコマの堂所山再訪を果たせ、底沢峠からスタコラサッサと下山する。林道の沢沿いには、ヒガンバナやヤマジノホトトギスが咲いていた。

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急ぎ下りながら「陣馬高原下バス停のお菓子屋さんでアイスを買おうっと☆!
と楽しみだったのに、お店は閉ってた、時代だわ。

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では またぁ   (^_^)/~

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山伏峠から樅ノ木沢ノ頭 ★ ゆる~く歩いて元気になった

2023.08.31(木)はれ

山伏トンネル西に駐車。トンネルをぬけ右折、道なりに進み、旧トンネル(埋)の手前の登山道を登る。

駐車場所のクマシデの実がたわわ。ほしいけど届かないのだ。
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きょうは♪楽♪楽♪コースよん、峠に上がるまでの10分だけガンバレバよい。
標高1000m超ともなれば風は涼しく、コナラ林やブナの大木が新鮮に見える。

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大棚ノ頭に直登す。なだらかな尾根に藪はなく、快適に高度を上げられた。

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思ったより簡単に登頂。ふと気づけばタマゴタケがポンポン・ポポン。

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山頂から見事なブナ林を通るには、下りはピークの手前からっていうこと、忘れてた。尾根がハッキリしてくる辺りには、ブナとミズナラの巨木が待っている。以前はスズタケかきわけしたものだが。

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すぐ登山道に合流(このまま尾根を行けば送電塔)。
送電塔直下は日当たり良すぎの草地、さっさと通り過ぎないと焦げちゃうぞ

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右に西丸がちょこんと座ってた。もう何年ご無沙汰してるだろう。

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国境尾根は正面の急階段を登る。足長人用の段なので大変だ。
たどり着いたピークは「要所小屋ノ頭」。美人ブナとベンチが出迎えてくれる。

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ひとまず直進の西丸方面の美尾根を歩く。
じきスズタケ繁茂になったところで偵察終了、引き返した。

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美人ブナに戻り東への道の、、緑の回廊は続く。なだらかな道、時々巨木。
初夏はツツジ街道だったね、なつかしい。カ エデも多い、紅葉はさぞかし

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30分ほどで明るい(暑い)石保戸山通過した。

すっきりな尾根は笹が減ったから?、「たしかトリカブトとか咲いていたよね」そういえばヤマホトトギスやヒゴタイとか、秋の花の季節なのに…why? 
よくよく見れば小さなトリカブトがチョロチョロと貧相、暑さのせいか?

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所々現れる白ざれ。急なところには階段が設置されている。

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そんな岩場の谷筋の一角が、シロヨメナの花園になってて、ガッテン💡
野の花がほとんど見えなかったり矮性なのは、鹿に食べられているせいか、
芽を出したとたん、鹿に喰われてちゃ伸びるヒマがないってことだ。

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直角に右折する西沢の頭。あらら、もうお昼前なんて、ノンビリしすぎたヨ。
もう少しだけ行ってみるか。大きな石が所々に現れる。
三角に組み合わさった特徴的なこの岩は記憶あり。

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「せめて樅ノ木沢ノ頭まで」と思っているが、まだか?まだか?意外に遠い。
ついに決断 「きょうは、次の良きところでランチして、戻りましょう」。
(樅ノ木沢ノ頭は次のピークであった)

するとまさにピッタリの小平地が現れた。緑の風が通りぬけ、ホッとできる。
シートを広げ、久しぶりにいただく山でのおにぎりは、ホントに美味しい。

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戻るは来た道、だけど行きと帰りでは景色が違う。 気づかなかった巨木などを
じっくり眺め ゆらゆら歩く。最大のミズナラでは記念写真。

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大ブナの奧には青い空。すっきりした富士山が浮かんでいた。

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帰りは山伏峠分岐経由~大棚ノ頭は巻いて下る。道の駅にたちよって、帰宅した。 ゆっくりのんびり歩いたおかげで、久しぶりの参加者も疲れることなく、良い一日を過ごせたと思う。

このミズナラは↓一本の木です。
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次回も元気に山を歩きましょう!いえ、山を歩いて元気になりましょう。

きょうのやま、花少なかったけど、きのこはたくさん。
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ヌメリスギタケか、にゃぁ・・・・?

 

では また   (^_^)/~

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