2025.08.23 (土) 晴れ
櫛形山は、25年も前にアヤメ見物で訪ねたったきり(北尾根登り唐松岳経由下り)、今回は一番楽そうな池の茶屋からだ。(甲府からタクシ-)

池の茶屋P(ほぼ満車)には休憩小屋(内部↓)とトイレがある。

鹿柵から一歩入ると、草木の多さにびっくりした。シシウド、サラシナショウマ、アキノキリンソウ、青いのはソバナ

マルバダケブキさえ 山の花々は懐かしい。。

すぐ鹿柵が終わると、舐めたようにぺったりしたした地面が広がる。
バイケイソウだけが群れる独特の景観だ。
再び鹿柵のネットに入ると緑もりもり、いきなりシモツケソウの大きな群落が現れた。8月初めは一面ピンクだったろうな。

続々と初秋の花たち、ソバナ、黄色のアキノキリンソウ、わぁ、シュロソウ!
珍しい花でないけれど、近年はほとんど目にする機会がなかった花。

あちこちにタムラソウの大きなピンク。足元には白いオダマキ。
花を追いかけながら知らずに高度を上げている。
クガイソウ(結実)、カワラナデシコ、まだ盛りのヤマハハコ。
突然、どでかいダケカンバが目の前にいた。
すっかりビックリして幹の周りをぐるぐる巡る。

見回せばあちこちに巨木。コメツガ、カラマツ、、個性的に体をくねらせている、どれくらいの年月をかけてこんな形に?。
古木であるのに生き生きしし、若木たちの中で静まっている。

三角点(2052.2m)の奧仙重から10分ほど歩いた小峰に「櫛形山」の標柱、
風の通るポイントをみつけ、ここでランチにする。

軽く下る。お次のバラボタン平ってどんなところでしょ、
みなで想像を巡らせるが見当つかない。行ってみれば元々池だったような平坦地でフカフカな草が広がっていた、秩父のウノタワを思い出した

その先が裸山と原生林コースの分岐、原生林を選択する。
異形の天然カラマツが点在する不思議空間だ、大カラマツの傍らにしばし佇み、木々と同じ空気を吸い込んだ。

ふだん植林ばかりなので、カラ松がちゃんとマツの木肌なことに感心してる。

緩い丘のような地形をノンビリ歩き、と書きたいけれど、実際は足の動きが捗らない。それも蒸してるせいといいわけをし、ふーふー汗をかきながら分岐に。
アヤメ平だ、うわ-っ、日なたじゃ! モウレツに暑い。灼かれちゃう。
木道を先に行った二人から、「マツムシソウが咲いてる、ヤナギランも」と教えてもらう。ザックを置いて水を片手に花畑見物の始まりだ。

急に元気モリモリ、足取りも力強く木道を進んでいくと、
想像以上のタカネマツムシソウの一群や、

タムラソウやクガイソウ(花終)、アキノキリンソウもヤナギランもすくすく。

「10日前に来ても10日後に来ても、違う花畑が広がっていたといわれた
そのとおりと想像が膨らみ。頭の中は百花繚乱だ。
アヤメで有名な櫛形山は、さまざまな花の群れ咲く山なのた。
来た道を戻る。さっき歩いたばかりなのに原生林に驚嘆し、鹿柵に守られた花畑では来るときに気づかないかった花を見つけては喜びあった。グンナイフウロにあったのは 久しぶりです。

これは?エゾスズラン実実ですって。へぇ~っ。

奧仙重(三角点峰)でのタクシーコールは、ちょっと苦労したがどうにか繋がり、池の茶屋Pまで急ぎ下る。朝は甲府からで¥16000もかかったので、帰りは身延線の東花輪までにしてもらった。

ぐねぐねぐねぐねいろんな道を繋いで走り、駅まで思ったより時間がかかり、料金11900円。どっちにしても身延線は想像以上に遠いのだ。
東花輪駅前はひっそりして、客待ちのタクシーが十台近く並ぶばかり。ドライバーさんたちはみな年配の方で、彼らがいっせいに引退したらタクシーは消えてしまうのではないか・・なんてね。駅の少し?手前の幹線道路沿いは、大型店舗の立ち並ぶ繁華街だったのに。

電車に乗れたのは25分後、甲府駅では25分待ち。櫛形山は甲府からの往復が正解かなぁ・・だけど、それはそれとして身延線利用は面白かった。
こんなノンビリ歩きになってしまって申しわけないとも思う反面、だからこそいろいろなものを見れた気もする。
そして、ほんとうにわたしの亀足・・おつきあいありがとうの一日でした。
では またぁ (^_^)/~
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