2024.10.26(土)-27(日)
例年はちょうど紅葉最盛期のころですが・・さて今年はどうでしょう?
甲斐大和発のバスは思っていたほどではないものの乗り切れず、
臨時便が準備されるという。私たちはギリギリセーフだった。
終点上日川峠で下車し、下日川峠方面への道を行く
カラ松は黄葉せずに散ってしまったのか。
けれどそこそこ色づいた広葉樹がわりと多く楽しい。
ときおり左に林道が近づくと、すぐ下には大菩薩湖が横たわっている、
電波塔の建つ小平地には、美しいリンドウの青があちこちに散らばっていた。
山道から舗装路になり、山腹をへずって延びていく。
曇天だったけれど左(東)側がひらけ、豊かな山のうねりが見晴らせた。
土手にはテンナンショウの真っ赤な実、足元にはなんとタンポポの花が・・
(下日川峠)やがて林道から分かれ山道をいく。カラ松林を抜けたとたん森は一変し、深さと静けさに溢れはじめた。至福の時間。。
源治郎岳との分岐まできた。全員一致で源治郎岳往復はパスパスパス。
そのまま下り「山ノ神」の石碑だが、半分に割れ「神」の岩が転がっていた。
やがて林道に下りる。きょうはここら辺まで・・(きょうの富士山★こんな風)
翌朝の富士山はこういう風、周りのキンキラ紅葉が、朝日に映えている。
牛奥峠から山腹をへずる道を辿ると、明るい雑木林に誘われる。
紅葉の始まりかけた木々と涼やかな林床、木漏れ日が軽やかなリズムを刻む。
そのまま境沢ノ頭に続くなだらかな尾根では、クリの老巨木と再会。
たった4ヵ月前のことなのになつかしい。
あっという間に境沢ノ頭に到着。旨そなキノコと三角点。
さて深沢峠へ下る段取りだが、ここが降り口なのは確実とはいえ、ハテこれほど荒れていたか?少し下り右から作業道が合わさったところで、「ああ、4ヵ月前もこうだった・・」とやっと思い出した。
私たちはそのまま快適にずんずん下る。しかしどこかで右に寄りすぎたよう、林道に着地したのは正解のやや北寄り、1mくらいの擁壁を飛び降りる羽目に。
今回は林道を歩く。辺りはすっかりガスに覆われ、紅葉した木がぼーっと浮かび上がっていたり、御坂辺りが山水画の趣で浮かんでいたりの景色だった。
深沢峠~大滝山(宮宕山)~林道(蜂の巣注意)を歩く頃、全員がキノコ眼になってしまい、下ばかり見ていた。おかげで秋の名残の花を楽しめた、ヤマラッキョウ(左)、コウヤボウキ(右)、ヤクシソウ、リンドウなどなど。
林道を突っ切り富士見台(1170m)に向かう斜面は、ススキが伸び放題。
富士見台はほどよい広さ日当たり良し、と、いうことでセンブリ(ほぼ蕾)の群生地だった。夏は花園かな。
荷物をデポし、甲州高尾山にひと登り。着いたのは「仮称東峰1120m」の岩峰だ。
「展望はここがベスト」と隊長はリンゴをとりだした。最後のおやつが体に浸透、水菓子さいこう!
もちろん私たちはここまでで、戻ります。
富士見台からは大滝不動尊へ下るだけ、とは大甘な見通しだった、荒れに荒れ、倒木のバリケードがえぐい。潜って跨いでまた潜る、最後にして唯一の難所だった。
傾いだおじぞうさまが見守ってくださってるよ・・・
大滝不動尊をさらっと通り過ぎ、(大滝の水量がなんとも少ない)、
山門前でタクシーを待つ。林道脇にはメハジキの花がかわいかだった。
勝沼ぶどう郷駅。売店のジェラードをいただきつつ、高級ブドウがどんどん売れていくのを感心したりしながら、ゆっくり次の普通列車をまつ。こういうのって、なんかいい時間。「はじかの」・・なつかしい響きだわ。
今回はおおむね下りのラクラクやまたび。歩きながら10年20年前のことを思い出そうとしたが、あまりに憶えていないことにびっくりした。
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