芽吹き直前 源次郎岳 【大菩薩】
2025.04.24(木) どん雲 2人
緩やかな尾根をゆっくり歩けば、深山の雰囲気を味わえる源次郎岳。
曇り空だがお天気は快方に向かっているらしい。
下日川峠下のゲート前で下車(760円)。
林道の、左の谷を隔てる大菩薩の山並みの上半分は雲に隠れ、下はカラ松で覆われている。時々光が射すとぽ~っと黄色が浮き上がる。
アブラチャンやダンコウバイが咲き、舗装路には柳の花がたくさん落ちていた。
2番目ゲートを潜り、少し歩くと道が分かれる(道標は???)。
私たちは伐採地脇の鹿柵沿いを進む。霧が濃すぎて周りが良く分からないけれど、道は背の低い笹原にハッキリ延びている。
カラ松の中にトウヒやコメツガの大樹も混じってきた。幻想の世界を漂う感じ。
じきブナの巨樹が霧に浮かび上がる。芽吹き前はシーンと静まりかえる。
あ、花が咲いていた。小さな花のフジザクラ?、超可愛い。まだ蕾が多い。
よく見たらウグイスカグラも咲いてた、大木のウグイスカグラは里山ではめったに出会わない。ここでも森の中で、静かに春を歌っていたのだ。
源次郎岳は、昭文社地図で『往10分復15分』、でも10分は無理だよ。
小さなアップダウンが幾つも続く。
裸木ばかりの雑木林。ミツバツツジの紫ピンクの冴えた色が浮き上がる。
山頂着は12:10。まぁまぁのペースで歩いたはずなのに20分もかかったとは。
*帰り駅でゲットした甲州市トレッキングマップには『往20分復25分』。
ちょうど陽が射し、視界がクリアになった。遠望はきかないれど秩父?の山々が連なる。てっぺんの巨木たちは伐られてしまっても、源次郎岳は佳き山だ。
分岐に戻り日川尾根を南に下る。カラ松林に可愛いフジザクラ(まだ蕾多し)や満開のウグイスカグラが次々と現れる・・2週間もすればここは青い森だ・・。
「牛奥峠・山神・蛤岩」の少し先にお気に入りお地蔵さんのタッチして
すぐ下の深沢林道を横切り、「嵯峨塩の広葉樹林」に入る。
芽吹き前の今は、巨木のクリの老いた様子が目立ってしまう。
ブナの巨木も点在する雑木林をトントン下る。
牛奥の集落を見下ろす所で尾根から降り、嵯峨塩鉱泉に向かって一直線。。
さっきから地面に落ちている黄色い点々は「ヤドリギ」 でした。
木立の向こうに嵯峨塩鉱泉が見えた。この先急降下。
下山口(嵯峨塩鉱泉)に到着したのはバス到着の10分前。
時刻通りやって来たバスの運転手さんは「間に合ったね」と迎えてくれた。
甲斐大和からのJRの車窓も楽しい。駅ホームから山の様子。
車窓からの緑には圧倒的に藤の紫、キリの花も咲き始め、高尾駅では青々としたすっかり見慣れたいつもの風景だった。
今回は芽吹き前で、最初がっかりしたけれど、なんのなんの。
この時にしか見られない森のようすが新鮮だった。「気づく力」って大切だな…
下山の最後に、 清々しい青空が広がった。
下山の最後、 青空が広がった。
では またぁ (^_^)/~
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